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知事発言集・平成18年公務納めにあたり

ページ番号:0011206 更新日:2006年12月28日更新

 職員の皆さん、この1年間、県勢の振興にご尽力いただき、ありがとうございました。

 今年1年をふりかえって、まず申し上げなければならないのが国民文化祭です。

 山口県にとっては、きらら博に続く5年ぶりの全国イベントでしたが、県民総参加による「山口県まるごと国民文化祭」として、県内各地を舞台に、全国初となる様々な取組を県民の皆様との協働で進め、また、各市町においては、多彩な文化イベントの企画・実施に積極的に取り組んでいただきました。
 職員の皆さんにも、こうした県民の皆様や地域の取組を一人一人の「職員力」と全庁一丸となった「組織力」の発揮により支えていただき、お陰をもって、目標を大きく上回る144万人の来場者を迎え、本県の優れた文化、元気と魅力を全国に向け発信することができました。

 私は、年初めに、「今年は、これまで創り上げてきた発展基盤をもとに、県民の皆様や市町村と一体となって、新たな『山口県のかたちづくり』を本格的にスタートさせる年である」と申し上げましたが、国民文化祭を通じて、かたちづくりの原動力となる「県民力」「地域力」を大きく高めることができたと考えています。県民の皆様、そして職員の皆さんに心から感謝を申し上げます。

 また、今年は、本県出身として8人目となる安倍内閣総理大臣の誕生や皇太子殿下の5年ぶりの御来県など、本県にとって明るい話題が続いた一方で、台風13号の襲来や北朝鮮の核問題など、暗い事件もありました。

 こうした中で、「住み良さ日本一の元気県づくり」に向け、本年3月には、「やまぐち未来デザイン21」第五次実行計画を策定し、住み良さの向上や地域活力の創出を図るための戦略プロジェクトや重点事業の推進を図ってきました。

 具体的には、人口減少対策としては、少子化対策をはじめ、若者の県内就職の促進、新たに団塊の世代のUJIターンの促進等に取り組み、また、中山間地域対策として、3月に策定した「中山間地域づくりビジョン」に基づき、7月に施行された、議員提案による「中山間地域振興条例」を踏まえながら、意欲ある市町や地域等の自主的、主体的な地域づくりへの取組支援等を行ってきました。

 さらに、防災体制の充実強化や「犯罪のない安全で安心なまちづくり条例」の制定等による住民の自主的な犯罪防止活動の促進など、県民の「安心」や「安全」を守る取組も大きく進みましたし、9月には県内46漁協からなる全国最大規模の「新生」山口県漁協が発足、加えて、地域の皆さんが待ち望んでおられた、やまぐちフラワーランドやおのだサッカー交流公園も完成を見たところです。

 特に、「住み良さ日本一」をめざす取組として、市町に対し「やまぐち住み良さ指標」の活用を要請するとともに、県民の皆様への啓発等を行ってきましたが、11月には、新たにスローガン「やっぱりいいね 自然も笑顔も山口県 めざそう住み良さ日本一」を決定し、これを合い言葉に、県民運動を一層展開していくこととしたところです。

 一方、地方分権改革については、地方分権改革推進法の成立により、いよいよ第2期改革へ踏み出すこととなりましたが、県としても、分権改革の推進に向け、県政集中改革の取組として、3月に、「行政改革推進プラン」を策定し、4月には、大幅な組織整備を行いました。
 このような中、県内では、3月に新岩国市が誕生し22市町となり、分権の基盤づくりもさらに進んだところです。

 県政には、依然として多くの課題が山積していますが、職員の皆様には、新しい年においても、住み良さのレベルアップや「山口県らしさ」のさらなる創造に取り組み、県民の皆様が「山口県に生まれ、育ち、住んでよかった」と心から実感でき、いつまでも愛着と誇りを持ち続けることができる「住み良さ日本一の元気県」の実現に向けて、引き続き、頑張っていただきますようお願いします。

 明日から、年末・年始の休暇に入りますが、県職員としての自覚と危機管理意識を常に持ちながら、その一方で、しっかりと充電もしていただきたいと思っています。

 今年一年、大変お疲れ様でした。心から感謝申し上げます。皆さんやご家族にとりまして、来年がより良き年となりますことを心から祈念申し上げます。
 そして、1月4日には、また元気な姿でお会いし、気持ちも新たに、「山口県のさらなる飛躍」に向けて共に頑張りましょう。