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おいでませ知事室 新しい年度に「5つの全力」!

ページ番号:0011250 更新日:2013年4月1日更新

 桜の季節がやってきました。いよいよ春本番です。
 岩国出身の女流文学者 宇野千代は、日本三大桜の一つである岐阜県の「根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)」の保護運動に尽力したことでも有名ですが、錦帯橋近くの彼女の生家には、その樹齢1500年余の老樹に由来する桜が植えられており、すでに見頃になっているということです(3月28日現在)。
 つい先日までは寒い日が続いていましたし、北国からは記録的な豪雪のニュースも届いていましたから、例年よりも足早な桜前線に驚かされたのは、きっと私だけではないでしょう。長い冬の間、静かに開花のための力を蓄えていた自然の営みに、改めて目を見張る思いです。

 さて、私は先日、知事に就任してから初めてとなる平成25年度の当初予算を編成、公表しました。政権交代に伴う国の予算編成の遅れなどにより、先を見通せない手探りでの編成作業でしたが、県議会や県民の皆様のご理解をいただき、私が目指す「輝く 夢あふれる山口県」の実現に向けて本格始動するための予算ができたものと考えています。
 新年度は、この予算に基づいて、県づくりの基本的方向である「5つの全力」を着実に推進してまいります。まずは、『産業力・観光力の増強』を最優先課題として取り組むこととし、4月1日、本県産業戦略の司令塔となる「産業戦略本部」を新たに立ち上げました。この本部を中心に、全庁一丸となって産業再生の取組を進め、地域経済の活性化や雇用の場の創出、県税収入の増加という好循環を生み出し、さらなる県民福祉の増進につなげていきたいと考えています。
 また、私は、山口県の未来を創るのは「人の力」であると確信しており、「知・徳・体」一体となった教育の拡充や「子育て環境日本一」の県づくり、さらには、三世代交流教育を行う「平成の松下村塾」づくりなど、『人財力の育成』に向けた新たな取組を進めてまいります。
 さらに、県民生活の『安心・安全力の確保』に向けて、災害に強い地域づくり、医療体制の充実や多様化する福祉ニーズへの対応、さらには豊かな自然環境の保全などにも積極的に取り組んでまいります。
 こうした県づくりを進めるにあたって、私は、現場主義を基本に、市町や県民の皆様の声をしっかりとお聞きすることが、何よりも重要と考えています。
 このため、今年度新たに山口県民局を設置し、地域振興の拠点である県民局を県内7ヵ所体制に強化しましたので、皆様方には、より一層ご活用いただきたいと思っています。

 吉香公園にある宇野千代の石碑には、「幸福は幸福を呼ぶ・・・幸福は忽ちに伝染して次の幸福を呼ぶ」との言葉が刻まれています。宇野千代がこよなく愛した桜が、春風を感じて一輪咲けば、次から次へと花開いていくように、私も「5つの全力」を推進することによって、地域の中により良い循環を生み出し、県民の皆様に「ここ山口に生まれ、育ち、働き、住んで本当に良かった」と心から実感していただける山口県を実現していきたいと考えています。
 県民の皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いします。