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知事発言集・平成25年公務始め式 知事訓示

ページ番号:0011255 更新日:2013年1月4日更新

 皆様、新年明けましておめでとうございます。

 国内外ともに厳しい社会経済情勢が続く中で、新しい年を迎えました。国政においては、昨年末に、本県出身の安倍晋三総理大臣率いる新政権が発足したところであり、責任ある政治の下に国家の役割を取り戻し、こうした難局を打開する政策が強力に推進されることを強く期待しております。
 私の目指す県づくりも、今年はいよいよ本格始動する年であります。その基本的方向である「五つの全力」の推進に私自らも先頭に立ち、まさに全力で取り組んでまいる決意でありますので、職員の皆様には、この目標に向かって、一丸となって取り組んでいただきますよう、まずもってお願い申し上げます。

 来たるべき新年度の「五つの全力元年予算」は、現在、編成作業の真最中でありますが、皆さんにおかれては、現場の声をしっかり踏まえた上で、県民の皆様が何を求めておられるのか、厳しい財政状況の中で、今、何ができるのか、何を優先しなきゃいかんのかということを常に考えながら、編成作業に当たっていただくとともに、担当部門における施策の効率的な推進に努めていただきたいと思います。

 私は、県職員は、一生を県に捧げることを決意して奉職した者として、常に「全ては県民のために」の理念の下で仕事をし、成果を上げていかなければならないと考えておりまして、職員としての生涯の幸せがそこにあると信じているものであります。そのための組織のあり方と仕事の進め方について、この機会に申し上げておきたいと思います。
 まず重要なことは、任期中、山口県知事として県政の方向を定める私と、職員の皆様の間で、課題をしっかりと共有するということであります。県政の方向とこれを実現するための課題についての「議論は自由」であります。制約を設けず論議を行った上で、課題を設定し、しっかりとこれを共有しなければなりません。
 課題を設定することができましたならば、これを進めるための「努力は自由」であります。失敗を恐れず、自分の持っている力をフルに発揮していただきたいと切に願います。しかし、課題を共有することなく自分勝手に行動することだけは、厳に慎んでいただきたいと思います。
 そして、それぞれの職員の皆様のご努力によって課題を解決することができましたならば、その成果をきちんと評価し、より困難な課題に取り組むことのできるステージに進んでいくと、こうした仕事の評価のサイクルをつくることで、県内市町、企業、団体、県民の皆様、全ての方々のニーズに敏感に反応できる、効率的な組織にしていくことが重要であります。皆様には、このことを十分ご理解の上、自ら研鑽に努め、組織を研ぎ澄まして「枠組みにとらわれない発想と行動」で、真正面から課題に立ち向かっていただきたいと思います。

 今年の干支は「癸巳(みずのと・み)」であります。癸は原理原則を立て、企画や計画を順序に沿って一致協力して進めていくこと、そして、巳には新たに出発するという意味があるとされております。
 このスタートの年に当たり、本県が直面する諸課題に取り組み、これを一つ一つ克服していくことにより、県民の皆様に「ここ山口に生まれ、育ち、働き、住んで本当に良かった」と実感していただける山口県を実現していきたいと考えております。私自ら先頭に立って、全力を尽くす覚悟でありますので、職員の皆様もそれぞれの役割を自覚し、十全に力を発揮するようお願いをいたしまして、本年、年頭の訓示といたします。
 今年一年が、県民の皆様にとって、明るい元気な年となりますよう、一丸となって頑張りましょう。