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知事発言集・平成31年公務始め式・知事訓示

ページ番号:0011309 更新日:2021年1月4日更新

 皆さん、明けましておめでとうございます。
 年末年始、ゆっくりと過ごすことができましたでしょうか。また新しい年が始まりました。是非、今年1年、健康で明るく、一緒に仕事をしていただきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いします。

 明治150年の昨年は、「山口ゆめ花博」で、職員の皆さんにも大変頑張っていただきまして、将来に繋がる大きな成果が得られたと思っています。今年は、この明治150年を契機として、新しい県づくりをスタートさせていく、その実行の年、スタートの年であると考えています。
 山口県を取り巻く環境は、少子高齢化、人口減少等、厳しい環境にありますし、こうした状態はさらに深刻さを増していますけれども、しかしながら、この山口県が持っている様々なポテンシャル、潜在力とか強さ、そうしたものをしっかりと活かし、伸ばしていくとともに、AIやIoTといった技術革新、新しい時代の、今の大きな世界の変革にも対応して、そうしたものをしっかり取り入れながら、知恵と創意工夫を重ねることによって、必ずこの厳しい状況を乗り越えて、新しい、明るい未来が切り拓けていくものと確信しています。
 今年は、新しい総合計画である「やまぐち維新プラン」のスタートの年となります。「産業維新」、「大交流維新」、「生活維新」、この「3つの維新」を是非とも力強く前に進めていきたいと思っています。維新150年を経て、先人達から引き継いだ、この「挑戦」というDNAを、我々もしっかりと引き継いで、この厳しい状況を乗り越えていく、その「挑戦」を是非一緒にしていただきたいと思っています。

 そうしたことを考え、頭に置いた上で、皆さんに3点お願いしたいと思います。
 まず1点目は、今申しました「やまぐち維新プラン」の推進についてです。
 このプランの策定に当たっては、産業、交流、生活の各分野において、それぞれ課題を的確に捉えて、県が有する強みや潜在力をきめ細かく分析した上で、19の維新プロジェクト、そして62の重点施策を取りまとめたところです。
 皆さんには、このプランを策定していく中で、今後、それぞれの分野について進むべき方向、そして、それに対して今何をなすべきであるのか、そうしたことがしっかりと見えてきていると思います。
 これから、新年度の予算編成作業が佳境を迎えますが、この維新プランを力強く前に進めていくために、施策の具体化に向けて、それぞれの事業の内容をしっかりと検討していただきたいと思いますし、高い効果を上げるように、施策をしっかりと組み立てていただきたいと思っています。
 そのため、皆さんには、今進めている事業等を着実に進めて、確実な成果を是非上げていただきたいと思いますし、そうした取組を進める中で、更に課題について深く掘り下げて、そしてまた、事業・施策の成果をより高めていくための様々な工夫をしていただきたいと思います。色々な主体と連携していくとか、あるいはAIやIoTといった新しい技術、ツールを使っていくとか、様々な新たな課題解決の手法についても、考えていただきたいと思いますし、また施策や事業についても、しっかりと発信していく、発信力を高める、効果の高い伝え方をしていく、そうしたことも大変重要であろうと思っています。
 そうした、それぞれの事業の効果的なやり方・手法について、是非考えていただきたいと思います。目指すべき方向、何をすべきかということは見えてきているので、後はいかにそれを効果の高い形で進めていくかということです。是非、そうした意識を高く持って、それぞれ取り組んでいただきたいと思います。
 言うなれば、PDCA、これをしっかりと進めていくということです。様々取り組んでいく中で、新しい課題にぶつかれば、それについてどう乗り越えていくかということを、是非知恵を絞って、組織の力を、総力を上げてこれを乗り越えていく、新しいチャレンジを是非色々なところで始めていただきたいと思います。これまでと同じように物事を進めるのではなくて、常にどうやったらこれを乗り越えられるか、新しい様々な手法、色々な時代の変化や技術の革新、そうしたことも含めて、大いにチャレンジをしていただきたいと思います。

 2点目は、行財政構造改革の推進についてです。
 平成29年度から、「行財政改革統括本部」を中心として、あらゆる事業の徹底した見直し等、全庁を挙げて行財政構造改革に取り組んでいるところです。今年は、5年間の計画期間の3年目を迎えることになります。
 「3つの維新」への挑戦の土台となる部分です。揺るぎない行財政基盤を築き上げるために、職員一人ひとりが、この行財政構造改革を必ず成し遂げるという気概を持って、改革の実現に向けた取組、これは色々な難しい課題、困難な面があると思いますけれども、是非強い思いを持って、実現に向けて取り組んでいただきたいと思っております。

 3点目は、安心・安全の確保についてです。
 昨年は、本当に皆様にも御苦労をいただきました。大きな災害が全国各地でも続きましたし、山口県においても、7月の豪雨災害で甚大な被害が生じました。また10月には、周防大島の大島大橋に、外国の貨物船が衝突するという、信じられない事故が起きました。このことによりまして、島民の皆さんは長い間、大変な御苦労をされました。皆さんにも本当に一生懸命頑張っていただきまして、1日も早い復旧に取り組んでいただきました。これからもこうした復旧活動、そしてまた復興に向けて、さらに取組を進めていかなければなりません。是非、引き続きしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 そしてまた、今年は災害がないことを願っているわけですけれども、昨日も熊本でまた、年明け早々に震度6弱の地震が起こりました。今のところ報告を受けている限りでは、これといった大きな被害は無いようであり、本当に良かったと思いますけれども、このように災害はいつでもどこでも起こりうるわけです。昨年我々も、信じられない災害、事故というものに直面しました。是非こうした災害、あるいは事故に対して、万全の備えを我々は常にしていかなければなりません。職員の皆さんには、どのような事態にも迅速・的確に対処できるよう、日頃から情報の収集・管理に的確に対応していただきたいと思いますし、また、いざという時の備えをしっかりと怠ることなく、危機管理を徹底していただきたいと思います。

 以上、3点申し上げましたけれども、今年は、天皇陛下が御退位され皇位の継承が行われ、我が国も新しい時代を迎えることになります。
 時代が大きな転換点を迎える中で、山口県においては、「やまぐち維新プラン」に基づく新しい取組をスタートさせていくことになります。県民の皆様に成果を実感してもらえるような取組を、それぞれの分野においてしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 改めて、職員の皆さんには、それぞれの業務の中で、県の課題にしっかりと向き合って、色々な困難を乗り越えて、山口県の未来をより輝かしいもの、より希望にあふれたものにする、そうしたことに一緒になって取り組んでいただきたいと思います。
 今年1年、また様々なチャレンジを是非していきたいと思いますし、組織の力を上げて、色々な課題に取り組んでいきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いします。