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平成24年 (2012年) 4月 5日

政策企画課

平成24年度本庁部課長・出先機関の長合同会議 知事訓示

(はじめに)

 新年度のスタートに当たり、県政運営に関し、特に県づくりの総仕上げにかける私の思いや考え方について申し上げます。


(本年度の県政運営について)

 私は、知事に就任いたしました平成8年以降、分権型社会をたくましく生き抜いていける新たな県づくりに向けて、皆さんとともに全力で取り組んでまいりました。本年度、その総仕上げを果たすべく、いよいよ最終年度を迎えることとなりました。

 県づくりの総仕上げに向けましては、平成21年3月に、「やまぐち未来デザイン21」の最後の実行計画である「住み良さ日本一元気県づくり加速化プラン」を策定いたしましたが、策定時には、百年に一度という世界的な金融危機に見舞われ、その後の長引く景気の低迷は地域経済のみならず本県財政運営にも深刻な打撃を与え、最近の急激な円高はその厳しさに拍車をかけております。

 また、歴史的な政権交代はそれまでの国の政策を大きく転換するものであり、県の政策の見直し等も余儀なくされましたし、特に地方の行財政運営にも大きな影響を及ぼす国の政策決定は停滞や迷走を繰り返し、今なお、先行き不透明な状況が続いております。

 さらに、2年連続で本県を襲った豪雨災害は、それを乗り越えていくための防災対策の強化への得難い教訓となりましたし、そして、昨年の国難と言うべき東日本大震災では、従来の防災対策の考え方を遙かに超え、根本的な見直しや新たな対応を迫られております。

 このように、県政はその基盤さえ揺るがしかねない激動の中におかれておりますが、これまで、皆さんには、加速化プランで掲げた目標をできるだけ達成すること、また県政集中改革での確実な成果を上げていくことに、職員一丸となって取り組んでいただきました。

 そして、職員一人ひとりの努力の積み重ねと、皆さんの知恵を結集した本年度当初予算では、今なすべきことをしっかりと盛り込むことができ、まさに「総仕上げのラストスパート予算」として、総仕上げに向け満足できる成果や方向性を示すことができたと考えています。

 総仕上げを取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いておりますが、これから皆さんの力で、諸施策の一つ一つに確実に取り組んでいかなければなりません。

 そこで、総仕上げのラストスパートに向けて、特に念頭に置くべきこと、心掛けていただきたいことを数点申し上げます。


(総仕上げのラストスパート)

 まず、当初予算を通じて、加速化プランの総仕上げに向け、104の住み良さ・元気指標の概ね8割の指標で達成できる見込みとなり、一定の評価がいただける成果を確保できる見通しも立ちました。

 今後は、例えば「年間観光客3千万人構想」の実現に向けた「おいでませ!山口イヤー観光交流キャンペーン」の効果的な実施、「岩国錦帯橋空港」開港に向けた万全の準備、さらには医師不足対策や農林水産業の担い手対策など県政各分野での重点事業について、県民の目線に立ち、これまで以上に積極的に取り組んでいくことにより、加速化プランの確実な達成はもとより、より高い水準での達成に向けた取組を強化していかなければなりません。

 また、県づくりを支えるしっかりとした行財政基盤を築いていくため、引き続き、あらゆる角度からの徹底した県政集中改革の取組を積極的に進めますとともに、県が三つの公社から引き継いだ産業団地等の資産の一層の売却促進や有効活用を図っていくことも必要であります。

 申すまでもなく、県づくりは未来永劫続いていくものでありますが、私が「加速化プラン」で皆さんとともに目指してきましたのは、本県が将来にわたって元気で存在感のある地域であり続けられるよう、未来に続く県づくりの確かな礎を築きあげていくことにあります。

 皆さんには、このことを改めて認識いただき、その上で、スピード感を持って、できるだけ早く諸施策を実行に移し、そして、早期に確かな成果が確保できるよう、的確に進行管理を行いながら、総仕上げのラストスパートに突き進んでいただくことを強くお願いしておきます。


(3つの緊急・重点課題への対応)

 また、この度の予算では、現下の厳しい社会経済情勢を踏まえ①雇用対策の強化、②防災対策の充実、さらには、山口国体・山口大会の開催を契機とした③総合的なスポーツ振興の推進を、「3つの緊急・重点課題」と位置付け、重点的な措置を講じました。まず申し上げておきたいのは、いずれも一部局の課題ととらえるのではなくて、全庁を挙げて取り組んでもらいたいということであります。そうした共通認識に立っていただいた上で、それぞれの課題への対応について申し上げておきます。


①雇用対策

 まず、雇用対策の強化についてでありますが、本県では、昨年12月に、半導体関連の工場閉鎖や事業撤退が相次いで発表され、県内の雇用の先行きに不安が広がっております。

 このため、既に、関係機関や地元市町との連携体制も整え、予算面でも金融支援など所要の措置は講じておりますが、これからも、県内の景気・雇用情勢を注視しながら、適切な対応を迅速に行いますとともに、離職を余儀なくされた方々からの相談等に対しましては、皆様の気持ちに寄り添い、早期の再就職や生活支援に向けて、きめ細かな対応をいただくようお願いをしておきます。


②防災対策

 2つ目として防災対策の充実についてです。

 昨年の東日本大震災から1年余りが経過しましたが、それまでの営みを一瞬にして奪い去られた多くの被災者の皆様と、自然の持つ驚異を忘れることなく、これからの安心・安全対策にしっかりと活かしていかなければなりません。

 そのためには、予算面で措置したハード・ソフト両面での取組強化はもちろんのこと、公助を担う私達の責務として、県民の皆様の命と財産を守っていくために何を為すべきかをしっかりと考え、あらゆる事象に対する危機管理意識を高めていただきたいと思っております。


③スポーツの振興

 3つ目は、総合的なスポーツの振興についてであります。

 昨年の山口国体・山口大会を通じて、本県のスポーツの競技力や県民のスポーツへの関心も大いに高まってまいりました。私は、この高まりや多くの皆様が抱かれた感動を決して絶やすことなく、さらに持続・発展させていかなければならないと思っております。

 皆さんには、このことをしっかりと共有していただいて、新たに総合政策部に設けた「スポーツ・文化局」を中心に、全庁的な視点に立って知恵を出し合い、これからの県づくりにしっかりとつなげていただくよう、お願いしておきます。


(県民力と地域力の向上)

 最後に、県づくりの推進力となる、県民力と地域力についてであります。

 私は、県勢の振興を図るためには、行政の力だけではなく、県民の力や地域の力こそがその原動力になるものと考え、「県民力」と「地域力」を育む環境づくりに努力を重ねてまいりました。その結果が、平成13年の「山口きらら博」、平成18年の「国民文化祭」の成功を経て、大きく飛躍を遂げ、昨年の山口国体・山口大会の成功に導いたものと思っております。

 この5月には、県内外から2万人以上の皆様をお迎えし、きらら浜で「第63回全国植樹祭」を開催いたします。この植樹祭でも、おもてなしの心で本県の魅力をしっかりとお伝えするとともに、一人でも多くの県民の皆様のご参加もいただき、県民力や地域力を更に高め、平成25年の日本ジャンボリー、平成27年の世界スカウトジャンボリーや全国健康福祉祭の成功へとつなげていかなければならないと思っております。

 こうした観点にも立ち、皆さんには、これまでの経験と自信を糧に、全国植樹祭の成功に向けて、万全の態勢で臨んでいただくようにお願いをしておきます。

 また、こうした「県民力」と「地域力」の更なる向上を図り、これからの県づくり、地域づくりの大きな力として、県政の様々な分野で活かしていくことが大変重要であります。皆さんには、こうしたことを常に念頭におき、それぞれの分野での施策の推進に努めていただくようお願いしておきます。


(職員への期待)

 以上、本年度の県政運営についての考え方を申し上げました。

 今、我が国は、大震災からの本格的な復旧、外交・防衛問題、急速な円高や産業空洞化対策など喫緊の課題が山積しております中、国政では地方や国民生活に必要とされる政策や方針がなかなか定まらない、不透明な状況が続いております。

 また、社会保障と税の一体改革やTPP交渉参加問題など、我が国の形を変える大きな政策につきましては、今後の動向如何によっては地方の行財政運営にも多大な影響が及ぶことも考えられます。

 国・地方を通じて、大変に厳しい局面を迎えており、未来の展望を描くことも難しい現状にありますが、こうした時だからこそ、地方は、自らの責任と力でその将来をしっかりと切り拓いていかなければならないと思います。

 そして、山口県の将来をしっかりと見据え、未来につなぐ「今」の山口県を築いていくためには、これまでにも増して、県政を動かしていく、職員の力や組織の力を高めていくことが必要となります。

 かねてより、私は、元気で活力あふれる山口県を実現していくためには、県庁自らが何事にも積極果敢に取り組んでいくような積極型の組織でなくてはならないと申し上げてきました。

 県づくりの総仕上げに向けましても、幹部職員の皆さんが力強いリーダーシップを発揮されることはもちろん、これからの県政を担う職員の声も県づくりに反映できる組織づくりを通じて、職員一人ひとりが持てる力をいかんなく発揮し、それを組織の力として結集し、そして県庁全体の力へと高めていかなければなりません。

 私自身、次代につなぐ県づくりの確固たる基盤を築き上げ、しっかりと県政を引き継いでいけるよう、皆さんとともに、任期いっぱい全力を尽くしてまいりたいと考えております。

 総仕上げのラストスパートに向けて、県庁職員全ての皆さんの一層の奮起を期待をいたしております。ともにがんばってまいりましょう。




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