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知事発言集・退任式知事あいさつ(職員に向けて)

ページ番号:0011342 更新日:2012年8月21日更新

 ただいま、岡田副知事さんから、丁重な送別の言葉をいただきました。
 いよいよ、この日を迎えたかと思いますと、感慨もひとしおのものがあります。
 振り返りますと、私の4期16年の期間は、バブル崩壊後のいわゆる「失われた20年」と呼ばれた時期と重なり、県政も、荒波を進む船のごとき、極めて難しい航海になりましたが、私は、この間、「しっかり聞いて、しっかり実行」をモットーに、県民の皆さんの目線に立った県づくりを、誠実に、地道に進めてまいりました。
 職員の皆さんには、OBの皆さんも含めて、その意をしっかりと受け止めて、全庁挙げて、組織的に対応していただきました。各種災害対応も然りでありますし、鳥インフルエンザへの対応も然りであります。その成果は、加速化プランと県政集中改革の総仕上げとして、実を結んだところであり、皆さんの献身的な努力に、まず、心から感謝を申し上げます。
 また、私は、21世紀の新しい県づくりを進めるためには、県民が結集できる県全体の象徴的な舞台が必要であると考え、21世紀のスタートに当たる2001年、平成13年に、「山口きらら博」を開催しました。きらら博では、各部局がそれぞれパビリオンを出展するとともに、様々な取組みを通じて、県民総参加やおもてなしの心、ボランティア活動など、今後の県づくりのノウハウを蓄積することができましたし、県民が心を一つにして力を合わせた時の、県民パワーの大きさを実感することができ、「やればできる」という大きな自信につなげることもできました。
 このきらら博で培った財産が、2006年の「国民文化祭」、昨年2011年の「おいでませ!山口国体・山口大会」、そして、今年の「全国植樹祭」に受け継がれ、「県民力」は確実にパワーアップしてきております。
 このことは、県庁内部で申し上げれば、職員一人ひとりの力や、共通の目標に向かったときの組織の力の大きさにも言えることであり、「職員力」も「組織力」も、確実にパワーアップしていると、私は感じております。私は、職員の皆さんのその力を、山本新知事の下でも、如何なく発揮していただきたいと願っております。
 昨年3月の東日本大震災と福島原発事故により、我が国は「失われた30年」になってしまうのではないかと危惧する声も出ております。今、山口県も、このような状況を踏まえて、新たなビジョンの下で、新しい県づくりを進めていかなければなりません。職員の皆さんへの期待は、ますます大きくなってまいります。
 皆さんには、これまでの成功してきたという体験に満足することなく、自己研鑚を重ね、自らの「職員力」と「組織力」に磨きをかけ、常に時代の流れをしっかりと踏まえた対応をしていただくように願っております。
 終わりに、皆さんと心を一つに16年、私の県政を支え続けていただいた職員の皆さんに、感謝の誠を捧げ、私の退任のごあいさつとさせていただきます。
 長い間、ありがとうございました。お世話になりました。