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知事発言集・平成25年度本庁部課長・出先機関の長合同会議知事訓示

ページ番号:0011343 更新日:2013年4月5日更新

 年度当初に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 まずもって、この25年度当初を、こういう形で迎えることができましたことにつきまして、本庁の幹部の皆様、出先の責任者の皆様に心からお礼を申し上げます。
 年末に安倍内閣が発足をいたしましたが、そうした中で、本県でも25年度の当初予算、その手前の24年度の補正予算という形で、非常に限られた時間の中で仕事が進められました。
 あらゆる事柄が不分明な中で進められ、「15ヶ月予算」という名を付けましたけれども、あらゆるフレームワークが不分明な中で作業が進められた訳でございます。
 その中で、本庁幹部の皆様をはじめとする方々の御尽力によって、「15ヶ月予算」を手探りの中で、今のような形で編成することができました。2月議会において、これをお認めいただけるまでに整理することができたということでございます。そのことにつきまして心から感謝を申し上げます。
 25年度当初に向けましては、予算だけではなくて、機構の問題も、それから、人事の問題も難しい問題が沢山ございました。全ての問題が解決したという状態には、今、あるわけではありません。新年度になって吟味していかなくてはいけない問題もあります。特に、6月の議会に向けて、解決していかなくてはいけない課題も沢山ございますが、何とかして、25年度当初をこうした形で迎えることができましたことを心から感謝申し上げます。

 いよいよ山本繁太郎の県政に25年度から取り組んでいく訳でございます。仕事の仕方も是非、新しい取組として、仕事中心の県政の運営に取り組んでいきたいと思うのですが、そのことについて、考えるところを二、三、皆様にこの際申し上げておきます。

 4月1日に新規採用職員が入ってきてくれました。新規採用職員に辞令を一人ひとり交付いたしまして、その後のお話で申し上げたことがあります。
 山口県庁の職員として、『志』を持って、難関を突破して県庁に入ってくれた諸君であります。諸君にいの一番に申し上げたのは、山口県民全体に対して奉仕する、常に県民全体を対象に仕事をする山口県で唯一、最強の組織が県庁だということを申し上げました。
 そんなことはないだろうと。県民に雇用機会を与える企業も、その他の経済主体もたくさんあると。県庁だけが、県民全体にお仕えする、唯一、最強の組織ということはないだろうと思いながら聞いた新規採用職員もいたと思います。
 しかし、事実は、県民全体に、全体のために働く組織は、県庁だけであります。
 公務員に対して、いろいろな議論がある中で、特に、政治のアリーナ(舞台)の中でですね、国家公務員に対しても、地方公務員に対しても、いろいろな御批判があることは事実でありますが、県民全体のために、全てを捧げて働くという組織は県庁だけでございます。
 私は、その県庁の組織が本来のあり方に立って、フルパワーで1日24時間、1年365日、働き尽くすことができる、全ての力を尽くすことができるということが一番大事なことだと思います。
 そしてそのことは、突き詰めていえば、私は、その仕事は知事の仕事だと思っております。県庁に『志』を持って入ってくれた諸君に、その全てのエネルギーを県民全体のために尽くしていただけるようにするというのは、基本的には知事の仕事だと受け止めております。私は、県政の仕事を通じて、そこに、特に意を用いて取り組んでいきたいと思っております。幹部の皆様には、そのことをくれぐれも御理解いただいて、これから仕事に取り組んでいただきたいと思います。

 もう一つ、新規採用職員の辞令交付の後に申し上げましたのは、県庁で長い間、県政を担って仕事に取り組んできた先輩達、県の幹部の方々の役割ももちろんございます。しかし、全く同じ立場で、新規採用の諸君も県政に貢献する立場にあると、私は思っております。
 新規採用職員が、出先の現場に配属されると、現場の色々な課題について、自ら課題を研ぎ澄まして、その解決のために貢献をするということが新規採用の時からの仕事でございます。
 大先輩になって、県庁の先輩だからこういうことができる、新規採用職員はそこまではとても期待できない、と思い込むことはありません。みんなにぜひ仕事をさせてやってほしいと思います。
 現場の課題に直面して、その課題の解決のあり方をみんなで論議をして、方向性について確認をして進んでいく。仕事のやり方は、新規採用職員、現場の課題であれ、県政全体の課題であれ、私は、本質的には同じだと思います。問題に取り組む『志』だと思っております。
 そのためには、特に、県政をリードする先輩たちに申し上げておきたいと思うのですが、謙虚でなきゃいかんと思います。ついつい、県民全体のために仕事をする私たちですから、私たちのすることが県民全体のためだと、逆に思ってしまうこともありがちであります。有能な人ほど、そういうふうに思ってしまうことがあると思います。もう一歩間違えば、パワハラになりかねないような仕事ぶりをしてしまう、ということがあるということを私は、知事の仕事としてですね、特に戒めなきゃいかんと思っております。
 そういう心構えで、県職員が前面に立って、毎日フルパワーで県民全体のために働けるように環境整備していく、これを私自身の最大の仕事として取り組んでまいります。

 25年度、新しい課題に取り組んでまいりますけれども、全てはそういう考え方でやってまいりますので、特に今日、御出席いただいて、話を聞いていただいております幹部の皆様には、その点重々御理解をいただいて、御協力をいただきたいと思います。
 今年1年、どうか皆さん、よろしくお願いいたします。