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知事発言集・平成16年公務納めにあたり

ページ番号:0011411 更新日:2004年12月28日更新

 職員の皆さん、この一年間、各々の職務を通じて、県勢の振興にご尽力いただき、ありがとうございました。

 今年は、年始めに、真の地方分権の到来に向けて、「山口県のかたち」を創り出していく極めて大事な時期を迎えており、「基本を大切にしていくこと」、「自立・協働・循環による県づくりを進めること」に心掛けながら、県民の期待に応えていく努力を重ねていただくようお願いいたしました。
 県内では、周防大島町の誕生など市町村合併の取組みが大きく進展しましたし、三位一体の改革については、結果的には、不十分な形での決着となりましたが、これまでになく、国と地方が議論し合うなど、真の地方分権改革の実現に向けて、確実に動きはじめたものと思っています。
 そして、私自身、山口県の新たな飛躍をめざして、「住み良さ」のレベルアップと「山口県らしさ」の創造に積極的に取り組み、「住み良さ日本一の元気県」づくりをめざすとともに、行政改革、財政改革、公社改革の県政集中改革を全力で推進することとし、決意を新たに、三期目のスタートを切ることができました。

 こうした中で、この一年を振り返ってみますと、年明け早々、国内で79年振りとなります鳥インフルエンザが本県で発生いたしましたし、台風、集中豪雨、さらには、新潟や北海道での地震の発生など、多くの災害に見舞われた年でした。
 幸い、鳥インフルエンザでは、関係の皆さんの昼夜を問わない対応により、被害の拡大を防ぐことができ、国やマスコミ等からも、山口県の対応について高い評価を受けました。
 私は、こうした災害等への取組みを通じて、行政の基本は、「安全に、安心して暮らしていける地域をつくる」ことであり、常日頃からの備えや心構えなど、危機管理の重要性を、改めて認識したところです。

 また、「デザイン21」の第四次実行計画を策定し、新しい県づくりの方向を示すことができましたし、「循環型社会形成推進条例」の制定や「やまぐち情報スーパーネットワーク」のループ化の完成など、県づくりを進めるための仕組みづくりや基盤づくりを進めることができました。
 さらに、中学校全学年での35人学級の実現、乳幼児医療費助成の拡大など子育てに対する全国トップレベルの経済的支援、若者の就職を一元的に支援する「若者就職支援センター」の開設など、県民生活に深く関わる施策を大きく進めるとともに、5月の「全国野鳥保護のつどい」の開催などを通じて、本県の良さを県内外に発信することができました。

 しかしながら、少子・高齢化社会への対応をはじめ、地域の活性化対策、環境問題への対応など、県政を取り巻く課題は山積していますので、新しい年においては、これら重要課題への対応を加速化するとともに、県政集中改革を全庁的に推進していかなければならないと考えています。
 職員の皆さんには、時代の流れや県民ニーズをしっかり捉えながら、「住み良さ日本一の元気県」の実現に向けて、引き続き力を合わせて、頑張っていただきますようお願いします。
 明日から、年末・年始の休暇に入りますが、県庁マンとしての自覚と危機管理意識を常に持ちながら、その一方で、しっかりと充電もしていただきたいと思っています。

 今年一年、大変おつかれさまでした。心から感謝申し上げます。皆さんや御家族にとりまして、来年が、よりよき年となりますことを心から祈念申し上げます。
 そして、1月4日には、また元気な姿でお会いし、気持ちも新たに、「山口県の新たな飛躍」に向けて共に頑張りましょう。