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平成26年 (2014年) 8月 2日

政策企画課

山口県優秀賞

「まずは小さな一歩から」

萩市立むつみ中学校 3年 渡邉 寛子


 世界一の水輸入国日本。日本は決して水が不足しているわけではない。川も十分にある。人口だってずば抜けて多いわけでもない。それなのに、日本は人口最多の中国、先進国のどの国をも押さえて水の輸入量がトップに躍り出たのだ。この水輸入大国をつくり上げている正体は、目に見える水そのものではない。食物を育てるときに使われる水。日本の食料自給率は約40パーセント。ということは、60パーセントは輸入しており、同時にそれらを育てるために使われた水も輸入していることになる。つまり、海外から多くの食料を輸入している日本は、言い換えれば、水の間接輸入が世界一位なのだ。

 日本でも多くの食料が生産されているし、まだまだ生産可能だと思う。しかし、見た目や値段の安さに心奪われ、多くの人が外国産のものを手に取っている。ならば、地産地消にもっと力を入れてみてはどうだろう。地元産が無理でもせめて国産の食材を手に取る機会を増やすのだ。皆が自国の物を食べれば、今以上に国産の食料の需要が上がり輸入品も減るだろう。その結果、国内の水も海へ無駄に流れずにすむ。そうなれば、自然と国内の水や食料の循環も良くなるはずだ。

 日本の食料輸入は無駄が多い。それはまさに私の文房具買いあさり状態と似ていると思う。私は、まだ使える筆箱を持っていても、使い勝手のよさそうなものや可愛いデザインのものがあるとついつい買ってしまい、母によく小言を言われる。棚には使わなくなった筆箱が山積みにされている。もちろんどれもまだ使えるもの。誰が聞いてももったいないと思う話だろう。しかし、日本も私と同じなのだ。地域的にみると水不足の地域もあるのかもしれないが、日本全体では水は十分にあると言える。自国に水があるにもかかわらず、わざわざお金を払って他国から輸入する。そうなればもちろん使われなかった日本の川の水は海へと流れ出る。とてももったいないことをしているのだ。では、どうすればよいのだろう。

 日本での車海老の養殖量の半数を占め、日本一の生産量を誇っているのは沖縄県。あまり知られてはいないが驚くべき事実だ。このように、日本全国で見れば各地の気候に合わせた食料の生産を国が計画的に進めていくことで日本の食料自給率は上がるのではないだろうか。現状を見つめるだけでなく、これからの世界の水について考えたとき、水の無駄をなくすことが重要になってくるだろう。生きていくために食料は大切だが、それ以上に水は重要になってくるのだ。水について真剣に考えなければならない時代になってきているのだと思う。

 もし、日本が世界トップになるほど水を輸入していなかったらどうだろう。日本に来るはずだった水も食料も相手国に残る。その残った物は世界で苦しんでいる国々に回されるべきではないだろうか。水の少ない土地は食べ物にも恵まれていないようだ。また、内戦などで食べたくても食べられない人々も世界にはたくさんいるそうだ。経済面などでみていくと難しいのかもしれないが、そんな国に食料や水が行き届けば、世界の水の環境は断然よくなっていくのではないだろうか。このまま日本が手元にあるにもかかわらず世界の水を買い取り続ければ、いずれ起こるといわれている水戦争では、日本は間違いなく生き残れないであろう。水戦争が起きなかったとしても、何らかの形で地球規模の水問題の一端を担う可能性は十分にあるのだ。

 そうなる前に、今の私にできることは何だろう。安さにとらわれず、国産のものを手に取ることはもちろん、外出するときはマイボトルでお茶を持参すること。こんな小さなことの積み重ねが将来、水を守ることにつながっていくのだと思う。そのために、まずは、私にもできる小さな一歩から始めてみよう。






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