このページの本文へ移動

ここから本文

トピックパス
トップページ > 組織から探す > 政策企画課 > 水の作文コンクール・踏み出そう、確かな一歩

平成27年 (2015年) 8月 2日

政策企画課

全国審査入選・山口県優秀賞

踏み出そう、確かな一歩

山口大学教育学部附属山口中学校 2年 能美 千愛


 私は毎日のように両親から怒られる。その中でも一番多いのは、水の出しっぱなしについてだ。私がお風呂から上がると、いつもシャワーが出しっぱなしになっているのだ。そんなだらしない私に母はいつも「おばあちゃんを見習いなさい。」と言う。

 確かに祖母は水をとても大切に使っている。私の祖母は農家だ。大きな畑でニンジンやキャベツなどたくさんの作物を育てている。そんな祖母の畑には、大きなドラム缶が置いてある。雨水をためて、水やり用の水に使っているのだ。

 私が初めて畑仕事を手伝った時は驚いた。私の家では、花壇やプランターへの水やりは水道水を使っていたので、それが当たり前だと思っていた。雨水を大切にし、一滴も無駄にすまいとする祖母の姿に、私は言葉にできない思いを学んだ。まだ小学校低学年だった私には、重いじょうろを抱えて畑中を歩き回ったり、自分よりも背の高いドラム缶によじ登って水をくむことはとてもきつく、苦しかった。思わず、「ホース持ってきて、ホースでやろうよ。」と言った私に祖母は、「何を言ってるの。せっかく雨が降ったんだから、使わないともったいないじゃないの。」と言った。それからは諦めて、必死で水をやったのを覚えている。

 畑仕事が終わってからも祖母は厳しかった。仕事に使った長靴を洗いに洗い場へ行った。私は水を長靴にかけ流し、ブラシでこすって洗おうとした。すると、祖母にすぐに水を止められてしまった。「もったいないから、たらいに水をためて洗いなさい。」と言うのだ。その時私は自分がもったいないことをしているなどとは少しも思っていなかった。皿洗いなども水を出しっぱなしでやっていたし、顔を洗う時もずっと水が流れているのが当たり前だった。つまり、私は無意識のうちに水を大切に使っていなかったのだ。祖母と私のこの差は何だろうと思う。祖母に昔散々言われていたにも関わらず、私はまだ水の大切さを理解することができていないのだ。

 水は米作りにおいても欠かすことのできない重要なものだ。米作りは祖父の担当である。微妙な水量を調節しながら、毎年おいしい米を育てている。そんな祖父の姿からも、日本人が水と密接に関わりあいながら、文化を育て発展させてきたのだということを知ることができる。しかし、私はまだ自覚が足りないのだ。では、どうすれば水への意識を高めることができるのか。それは、水が私たちとどう関わり、どう私たちを支えてくれているのかを知らなければならないと思う。

 まず飲み水。毎日必ず水を飲む。お茶を入れるにも水が必要だ。人間の体は約70%水でできていて、少しでも不足すると健康を保つことができない。まさに、命の水だ。また、水は物作りに欠かせない。農業、工業にはたくさんの水が必要だ。農業などに使われる水はきれいなものが良いそうだ。水を汚さないことも大切である。色々な所で使われている水だが、使われすぎて世界での使用量は年々と増えてきているらしい。人口増加も重なり、水不足がおきたり、きれいな水を飲むことができなかったりと水について問題が起きていることを知った。

 私は、これからの水の使い方について宣言する。まず、水を出しっぱなしにしないこと。そして、シャンプーなどの洗剤を使いすぎないこと。簡単なことでも確実な一歩だと思う。徹底して気をつけていきたい。日本中、世界中の人たちが一歩を踏み出せば水の問題だって解決することができるかもしれない。大事なのは自分が水の大切さを実感し、状況を変えようと小さな努力をすることだ。私も地道に努力していきたい。そして、祖母にも胸をはれるようになりたい。将来は周りにも呼びかけられるような大人を目指そう。






水の作文コンクール・トップページに戻る

優秀作品一覧に戻る



お問い合わせ先

政策企画課

閉じる