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平成28年 (2016年) 8月 2日

政策企画課

全国審査入選・山口県優秀賞

「ウォーターライフ」宣言

高川学園中学校 1年 田中 美伶


 祖父の家の前を流れる小さな川。そこは、錦川の上流であり、沢山の思い出が詰まった場所である。

 一番に思い出されるのは、夏の風物詩であるそうめん流し。川の水を水車で汲みとり、半分に割って節を除いた竹に流し込む。そこに流して食べるそうめんはひんやりとして、のどごしが良い。毎年親せき一同が集まる大イベントで、楽しく過ごした。また、蛍観賞も印象深い。日が落ちて川沿いの道で待っていると、草の間から光が湧き出てくる。暗く静まりかえった空気が暖かくなる瞬間だ。こうした思い出は私にとっては当たり前であるが、改めて考えると、キレイな川である事が大前提であり、私はとても恵まれていたのだと実感する。

 普段、キレイな水に触れる事、好きなだけ水が使える事に感謝の気持ちを持っていなかった私は、水の無駄使いをしていることに気付いた。シャワーを流しっぱなしにする。手を洗う時にむやみに水を使う。挙げていけばきりがない。学校や自宅で、いつも「水を大切に」、「水資源には限りがあります」、「水が減っているんです」と言われているにも関わらず、全く注意していなかった。先日起きた熊本地震で、避難している人が高校の校庭に飲み物を求めるSOSの文字をつくっているというニュースを見て、水不足で苦労していらっしゃる方々に申し訳ない、そして自分が情けないと思った。当たり前のように安全な水を飲んで、使っていることに感謝しなければならない。

 そもそも、普段、蛇口をひねって出てくる水は、川の水が元なのだから、水の無駄使いによって、錦川のようなキレイな川を失ってしまうかも知れない。世界の湖や川がどんどん枯れていき、外資が日本の森林を購入しているのを考えれば、その可能性は高いといえる。

 私の夏の思い出は、キレイな川と共に存在する。キレイな川を失うのはとてもさみしい事だ。私はキレイな川を守る方法を考えた。

 まず、生活排水が川へ流れて汚れた場合、水を魚が住める状態にするのにどれだけの水が必要になるのかを知ってもらうことだ。今回調べたところ、マヨネーズ大さじ一杯分が川へ流れると、キレイにするのにお風呂(三百リットル)十三杯分もの水が必要だ。又、天ぷら油二十ミリリットルが川へ流れると、お風呂二十杯分の水が必要だと分かった。信じられないような事実を知ることで、水を汚したまま川へ流すことへの抵抗が出てくると思うので、「知る」ことにも大きな意味があると考える。

 次に、台所からの生活排水を減らすことだ。私たちの出す生活排水の内訳を調べると、台所からの排水が四割を占めているので、台所排水を減らすことが不可欠であると思う。具体的には、米のとぎ汁を植木の水やりに使ったり、出来るだけ目の細かい水切り袋を使用するというような取り組みが考えられる。

 最後に、川にある石を、苔の生えやすい萩市の安山岩にすることだ。苔は、川をキレイに保つことが出来、蛍の生息する環境を守ることができるのだ。まず、水の中の汚れを吸収することができる。又、石積護岸に安山岩を使えば苔によって蛍が這い上がりやすくなり、さらには川に苔があると蛍は卵を産みつけられるという習性があるので、石を置くことで大きな成果があると思う。

 今回、普段何気なく使っている水について、改めて色々調べ、考えてみた。これから、生きる為だけでなく、キレイな水が思い出を作ってくれるような心豊かな生活が送れる様、一人一人が生活を見直し、改める必要がある。

 私はここに、水を大事にする生活「ウォーターライフ」をスタートする事を宣言する。






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