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平成25年8月県議会臨時会知事議案説明要旨

ページ番号:0012099 更新日:2013年8月12日更新

 本日は、平成25年度一般会計補正予算につきまして、臨時に御審議をお願いするため、お集まりをいただき、厚くお礼を申し上げます。

 まず最初に、この度の大雨による災害において、お亡くなりになられました方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、罹災されました皆様方に心からお見舞いを申し上げる次第であります。

 議案の説明に先立ち、これまでの災害対応の状況について、御報告申し上げます。

 本県では、7月28日早朝から、局地的に雷を伴う猛烈な雨に見舞われ、1時間の降水量が、山口市で143.0ミリ、萩市須佐では138.5ミリと、いずれも観測史上最大の雨量になるなど、「これまでに経験のない」記録的な大雨になったところであります。

 この大雨により、山口市、萩市及び阿武町において、大規模な浸水や土砂災害が発生し、現在までの被害は、死者・行方不明者3名、家屋の損壊や床上・床下浸水は合わせて1,600棟以上、断水は最大時には3,700世帯を超え、さらには道路や鉄道の損傷等により交通網が寸断されるなど、地域住民の生活に極めて深刻な影響を及ぼしたところであり、公共土木施設、農林水産施設等に係る被害額については、現在も精査を進めております。

 県といたしましては、「山口県災害対策本部」を中心に、地元市町、消防機関等との連携の下、自衛隊や近隣県等の応援も得ながら、人命救助を最優先として要救助者の救出に当たるとともに、災害救助法による地域指定を速やかに適用し、被災者救済のための支援や被災箇所の応急復旧に努めるなど、災害対策に全力で取り組んできたところであります。

 また、国に対しましては、安倍総理大臣の現地視察におきまして、国の緊急的な支援措置とその早急な対応を強く要請いたしますとともに、改めて関係の大臣や府省庁にも、激甚災害法の早期適用や災害復旧事業の早期採択などについて、県議会と一体となって緊急要望を行いました。

 さらに、JR西日本に対しましても、地域住民の生活や本県の観光振興に極めて重要な役割を果たしているJR山口線及び山陰本線の早期完全復旧を要望したところであります。

 これらを踏まえ、今回、現時点での被害状況に基づき、特に緊急に措置すべき経費について、補正予算を編成した次第でありますが、今回の補正は、当面の対策に内容を絞ったものであり、引き続き、被害実態の精査に努め、9月補正予算で、必要に応じて追加の予算措置を講じることとしております。

 それでは、提出議案の概要につきまして、御説明申し上げます。

 議案第1号は、平成25年度一般会計補正予算であります。

 今回の補正予算は、当面措置すべき災害復旧事業及び被災者対策事業等につきまして、緊急の補正を行うものであり、その補正総額は113億6,700万円、補正後の予算規模は7,037億5,500万円となっております。

 その主な内容といたしましては、まず、災害復旧事業につきまして、道路、河川等の甚大な被害に鑑み、公共土木施設や農林水産施設等の早期復旧を図るため、97億1,000万円を追加計上しております。

 次に、災害関連事業といたしまして、民有林地における災害地において、人家裏山等での二次災害の発生を防止するため、早急に崩壊防止等の治山事業を実施することといたしまして、4億7,600万円を追加計上しております。

 次に、被災者対策につきましては、災害救助法に基づく被災者の応急救助等を行うとともに、県単独の措置として、家屋の全壊・半壊世帯に災害見舞金を、被災者生活再建支援法の対象とならない地域の被災世帯に支援金をそれぞれ支給するほか、被災世帯に対して、災害援護資金、生活福祉資金等の無利子貸付を行うこととし、総額で2億3,500万円を計上しております。

 このほか、被災した社会福祉施設の復旧や、道路、河川に流出した土砂や倒木の除去等を実施することとしております。

 一方、歳入予算につきましては、歳出との関連において、国庫支出金61億6,700万円、県債34億2,900万円等を追加するほか、所要の一般財源につきましては、繰越金17億3,100万円をもって措置しております。

 以上、提出議案等について、その概要を御説明申し上げました。何とぞよろしく御審議のほど、お願い申し上げます。