ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織で探す > 総務部 > 財政課 > 平成22年6月県議会定例会知事議案説明

本文

平成22年6月県議会定例会知事議案説明

ページ番号:0012146 更新日:2010年6月9日更新

本日は、平成22年度一般会計補正予算その他の諸案件につきまして、御審議をお願いするため、お集まりをいただき、厚くお礼を申し上げます。

議案の説明に先立ち、御報告を申し上げます。
まず、口蹄疫に係る対応についてであります。
宮崎県において発生した家畜伝染病である口蹄疫は、過去に例を見ない大量の牛や豚の殺処分など、甚大な被害をもたらしており、被害に遭われました畜産農家の方々に対しまして、心からお見舞いを申し上げる次第であります。
こうした中、本県といたしましては、宮崎県での感染発生後、直ちに、全ての家畜農場を対象として、消毒薬を緊急配布するとともに、万一、本県で発生した場合に備え、平成16年の鳥インフルエンザでの経験も踏まえて、「口蹄疫発生時の初動対応マニュアル」を策定し、市町及び農協等の関係団体に周知徹底を図ったところであります。
さらに、感染防止の観点から、家畜市場の開催が延期され、畜産農家の経営が圧迫されている現状に鑑み、この度、農業近代化資金において知事特認を発動し、無利子の運転資金として「口蹄疫対策支援資金」を緊急的に措置し、畜産農家の経営維持等を支援することといたしました。
私としては、引き続き、事態の推移を見守りながら、関係機関との連携の下、県内での発生予防等に万全を期してまいる考えであります。
次に、「おいでませ!山口国体」及び「おいでませ!山口大会」についてであります。
来年秋の開催に先立ち、本年5月からは、県内各地で「おいでませ!山口国体」の競技別リハーサル大会が行われているなど、両大会の諸準備は、いよいよ本格化してきております。
このリハーサル大会は、まさに来年に向けてノウハウを蓄積する場であり、本番を想定して、運営上の課題等をしっかりと把握し、大会運営に万全を期すとともに、大会会場や周辺沿道等において、花いっぱい運動、クリーンアップ運動を積極的に実施するなど、国体県民運動の一層の推進を図ることとしております。
また、大会の盛り上がりには、なによりも本県選手の活躍が不可欠でありますことから、「チームやまぐち」を県民や地域が一丸となって応援する、「がんばれ!やまぐち」応援キャンペーンを全県的に展開し、開催気運の更なる醸成につなげたいと考えているところであります。
開催まで、「おいでませ!山口国体」はあと479日、「おいでませ!山口大会」はあと500日でありますが、私は、今後とも、両大会の成功に向けて、県づくりの原動力である「県民力」や「地域力」が大いに発揮され、県民総参加の大会の実現が図られるよう、全力で取り組んでまいりますので、県議会をはじめ、関係各位の一層の御理解と御協力をお願いいたします。

次に、最近の経済情勢についてであります。
まず、我が国経済の動向につきましては、輸出は緩やかに増加し、生産が持ち直す中で、企業収益は改善しており、設備投資も下げ止まりつつあります。また、個人消費は引き続き持ち直しの動きが続いております。しかしながら、雇用情勢は失業率が高水準にあり、依然として厳しいなど、景気は、着実に持ち直してきているものの、なお自律性に弱く、厳しい状況にあるとされております。
一方、県内経済の動向につきましては、設備投資は減少が続いているものの、輸出、生産は海外経済の改善や内外の政策効果などから増加基調にあり、また、個人消費は持ち直しの動きがみられるなど、県内景気は、輸出や生産を中心に持ち直しの動きが続いております。しかしながら、有効求人倍率が0.5倍台という極めて低い水準で推移しているなど、雇用情勢は総じて厳しく、中小企業の景況にも、引き続き厳しいものがあります。
このような情勢を踏まえ、県といたしましては、雇用対策については、国の基金を活用し、当初予算で措置した各種の雇用対策関連事業を迅速に実施するとともに、本年5月の「求人確保促進月間」には、私自ら先頭に立って、県内企業及び経済団体等に対し、来春の新規学卒者や若者を中心とした離職者等の積極的な採用を要請したところであります。
また、中小企業対策としては、経営安定に必要な低利資金の融資枠を大幅に拡大しており、その円滑な融通に努めるとともに、公共事業についても、中小建設業者の受注機会の確保に配意しつつ、早期執行に取り組んでいるところであります。
私としては、今後とも、県内の経済・雇用情勢を十分注視しながら、機動的な対応を行ってまいりたいと考えております。
なお、ギリシャの財政危機を背景として、現在、世界の金融情勢は、欧州を中心に不安定な状況となっております。これが我が国や県内経済へ及ぼす影響は不透明ではありますが、こうした動きについても、今後、注意深く見守っていくこととしております。

それでは、提出議案の概要につきまして、御説明を申し上げます。

議案第1号は、平成22年度一般会計補正予算でありまして、県の利子補給により無利子とする「口蹄疫対策支援資金」の創設に伴い、農業近代化資金において、融資枠を5億円追加することとし、債務負担行為を変更するものであります。
議案第2号は、平成21年度一般会計予算に係る県債につきまして、起債額に対する国の同意等の最終決定に伴い、専決処分により変更をいたしたものでありまして、県議会の承認をお願いするものであります。

議案第3号から議案第10号までは、条例の制定及び改正に関するものであります。
議案第3号は、来年4月1日に、総合医療センター及びこころの医療センターを地方独立行政法人へ移行する予定であることから、これに伴い、新たに設置する評価委員会の組織等について必要事項を定めるため、条例を制定するものであります。
議案第4号から議案第10号までは、条例の一部を改正するものでありまして、
議案第4号は、雇用保険法等の一部改正に伴い、退職手当の支給対象者の範囲の変更等を行うため、
議案第5号は、地方公務員育児休業法の一部改正に伴い、職員の育児休業等の取得要件を緩和するため、
議案第6号は、地方税法等の一部改正に伴い、県たばこ税の税率の引上げ等を行うため、
議案第7号は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部改正に伴い、関係条項を整備するため、
議案第8号は、過疎地域自立促進特別措置法に基づく事業税等の課税免除に係る対象業種の変更等を行うため、
議案第9号及び議案第10号は、自然環境保全法及び自然公園法の一部改正を踏まえ、自然環境保全地域及び県立自然公園における行為規制の追加等を行うため、
それぞれ関係条例の一部を改正するものであります。

議案第11号から議案第14号までは、事件議決に関するものであります。
議案第11号は、土地の買入れに係る地積等を変更することについて、
議案第12号は、地方独立行政法人山口県立病院機構の定款を定めることについて、
それぞれ県議会の議決をお願いするものであります。
議案第13号は、条例の改正に関する専決処分について、県議会の承認をお願いするものであります。
議案第14号は、人事案件に関するものでありまして、人事委員会の委員の選任について、県議会の同意をお願いするものであります。
人事委員会委員 佐久間勝雄氏は、来る7月16日をもちまして、その任期が満了いたします。
ここに、同氏の御在任中の御労苦に感謝をいたしますとともに、その御功績に対し、深く敬意を表するものであります。
つきましては、後任の委員の選任を要するのでありますが、私といたしましては、高潔な人格、豊富な知識、経験等を考慮いたしまして、久保正人氏を最適任と考え、ここにお諮りする次第であります。
なお、同氏の御経歴は、お手元に配付をいたしました履歴書のとおりであります。

この際、御報告を申し上げます。
平成21年度の一般会計ほか3会計につきまして、繰越計算書を調製いたしましたので、御報告をいたします。
また、訴訟上の和解をすること及び交通事故等による損害賠償の額を定めることにつきましては、専決処分により、処理をいたしました。
また、県が出資等を行っている法人の経営状況を説明する書類につきましては、別添のとおり作成をいたしましたので、提出をいたします。

以上、提出議案等につきまして、その概要を御説明申し上げました。何とぞよろしく御審議のほど、お願いを申し上げます。