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輝く女性管理職ネットやまぐち・H29「輝く女性管理職ネットやまぐち」の活動について

ページ番号:0017197 更新日:2021年11月1日更新

活動の概要

平成29年度参加の第2期生に対し、公益財団法人日本生産性本部の幸田千栄子氏を講師に迎え、研修を実施しました。
本プログラムでは、参加者同士のネットワーク構築を主としながら、女性活躍の推進支援者として活躍できるよう、女性活躍推進に必要な知識及び、管理職としての必要な汎用的スキルについての講義とグループワークを組み合わせた勉強会を4回実施しました。
グループワークでは女性活躍に必要な要素のうち、「両立支援・働き方」「管理職登用」「職域拡大」の3つのテーマについてグループごとに分担し、必要な施策・提言を検討しました。
検討した施策や提言が山口県や県内事業所等での取組に反映されるよう、県知事や経済団体等に対し企画発表と意見交換を実施しました。
また、平成28年度参加の第1期生に対し、フォローアップ研修を実施し、その後オブザーバーとして、第2期生の勉強会等へ参加していただきました。
平成29年度「輝く女性管理職ネットやまぐち」参加者名簿(2期生)[PDFファイル/126KB]

第1期生フォローアップ研修(平成29年7月13日開催)

平成28年度に輝く女性管理職ネットやまぐちに参加された1期生を対象としたフォローアップ研修を開催しました。
1期生のネットワークの継続性確保と自社内及び山口県で働く女性のメンター的な存在として活躍していただけるよう、メンターのあり方、スキルについての研修を実施しました。
幸田講師より、メンタリングの意義や効果、効果的なメンタリングを実施するためのステップやスキル等に関する講義が行われました。その後、メンタリングを実施するメンター役と相談するメンティ役に分かれペアでロールプレイングを行い、実践的にメンタリングスキルを習得しました。
幸田講師の講義をもとに各自メンタリングスキルを磨くとともに、悩みの相談や普段自社でどのようにメンタリングを実施しているか等の情報交換や共有が活発に行われました。

メンタリングの内容を検討の画像
メンタリングの内容を検討

ロールプレイングの画像
ロールプレイング

第1回勉強会(平成29年7月13日開催)

参加者同士初対面で緊張感に包まれる中、第1回目がスタートしました。
冒頭はダイバーシティや女性活躍の意味や推進されている背景・狙い等について、体系的に学びました。またプログラム内の意見交換や普段の仕事で必要となるプレゼンテーションについて、いかに自分の考えを聞き手に伝え、自分が望むように相手を動機付けることができるか等の知識やテクニックを学びました。
グループワークでは、各種データをもとに自社の女性活躍推進の現状について共有しました。全体発表は、前半で学んだプレゼンテーションスキルの実践トレーニングの場となりました。
1期生はメンター研修の後、オブザーバーとして研修に加わり、意見交換やアドバイスをしながら2期生との交流を深めました。

プレゼンテーションについての講義の画像
プレゼンテーションについての講義

女性活躍推進に関する自社の現状共有の画像
女性活躍推進に関する自社の現状共有

懇親会(平成29年7月13日開催)

参加者同士が交流を深めることにより、ネットワークの形成を働きかけるとともに、グループワーク中心で進む研修の効果を高めるため、1期生・2期生合同での懇親会を開催しました。
なお、研修第1回目、第2回目は合宿形式で実施いたしました。初日の懇親会終了後も参加者同士の交流が続き、ネットワーク形成のベースとなりました。

懇親会の様子
懇親会風景

集合写真の画像
集合写真

第2回勉強会(平成29年7月14日開催)

第2回目は、懇親会・合宿を経て参加者同士の緊張がほぐれ、活発な議論が行われました。
初めに、女性活躍の狙いや実現による効果、経営者を巻き込む必要性や女性活躍を推進する側と推進される女性側双方の意識変革、さらに今後求められる働き方等、女性活躍推進のポイントについて学びました。続いて会議や研修において、参加メンバーから多様な意見や視点を引き出し、円滑に会を進行させるファシリテーションスキルについて学びました。
次に、「職域拡大」「管理職登用」「両立支援・働き方」の3つのテーマから各自が取組みたいテーマを決め、グループ分けを行いました。このグループで最終回の意見交換会に向けて施策・提言をまとめていきます。各グループで取組む課題と解決策の検討、そして第3回までの行動計画を策定しました。
また、今回の研修にオブザーバーとして参加されている、日本政策金融公庫中国ブロック女性活躍推進専任者の松岡沙耶加 氏より、女性活躍推進の取り組みについて説明がありました。日本政策金融公庫では、ワーク・ライフ・バランスの進化型である、ワークライフ・マネジメント支援の取り組みとして、2016年にフレックスタイム制を導入するなど、先進的な取組をされています。さらに、女性活躍推進の観点から、地域の行政、企業、各機関との深耕を図っており、その支援についても紹介がありました。

テーマごとのグループ分けの画像
テーマごとのグループ分け

テーマ別に分かれたグループで協議の画像
テーマ別に分かれたグループで協議

第3回勉強会(平成29年9月6日開催)

第3回目は、プレゼンテーションを組み立てていく上で重要なロジカルシンキングと目標を設定する際のポイントを中心に講義が行われました。グループワークでは、第3回までの間に各自が実施したことや調査したことを基に、課題解決プレゼンのテーマや目的、施策の方向性((1)自分たちでできること、(2)行政へ提言すること、(3)企業へ提言すること)を決定しました。
幸田講師より、次回までに自分たちができる施策を実施し、説得力のある生の声をもとに提言を組み立てるようアドバイスがありました。

グループ協議の画像
グループ協議

グループごとの発表全体共有の画像
グループごとに発表全体共有

第4回勉強会(平成29年10月12日開催)

第4回は、意見交換会に向けたプレゼン内容の最終調整を行いました。まず、プレゼンテーションのポイントについて幸田講師より再度説明があり、プレゼンの構成を整理しました。その後グループごとにプレゼン資料を作成し、全体発表の中で、幸田講師や他グループのメンバーから指摘やアドバイスを受け、ブラッシュアップを図りました。
幸田講師の指導のもと、意見交換会当日に向けてメンバー同士が協力しながらプレゼン内容を整理し、資料作成を行いました。

資料作成風景(両立支援グループ)の画像
資料作成風景(両立支援グループ)

資料作成風景(管理職登用グループ)の画像
資料作成風景(管理職登用グループ)

資料作成風景(職域拡大グループ)の画像<外部リンク>
資料作成風景(職域拡大グループ)

プレゼンテーション練習の画像
プレゼンテーション練習

企画発表会及び知事等との意見交換会(平成29年11月14日開催)

全4回の研修会及びグループごとの活動を通して検討してきた女性活躍推進に必要な施策・提言を実効性あるものとするため、県知事や経済団体、県内事業者に向けて企画発表及び意見交換会を開催しました。

企画発表会及び知事等との意見交換会の画像1

企画発表会及び知事等との意見交換会の画像2

企画発表の概要

両立支援・働き方グループ「育児による女性の退職者をゼロに」

両立支援グループ「育児による女性の退職者をゼロに」[PDFファイル/811KB]

企画発表の内容

妊娠・出産・子育てを理由に退職する働く意欲のある女性をゼロにすることを目指し、まずは課題を把握するため育児と仕事の両立についてどのような不満や不安があるかを各メンバーの勤務先社員に対しヒアリング調査を実施しました。そこで明らかになった課題を解決するための施策として、(1)社員への情報提供、(2)時間外勤務の削減、(3)時間単位の有給休暇取得推進、(4)病児保育の運用の改善、(5)男性の家事・育児参加啓発が重要であると提言しました。県に対しては男性の家事・育児参画の促進や病児保育利用時の課題を説明し、病児保育施設のリアルタイムでの空き情報提供などの運用改善を要請しました。企業に対してはメンバーが所属する企業が実施している社内報や福利厚生ハンドブックの配布、研修や面談等で効果が上がっている具体的な取り組みを紹介しながら企業・組織で取り入れていただくよう提言しました。

意見交換内容

村岡知事は自身が育児に積極的に参画している経験から、育児の大変さを理解されたうえで、提案内容に対し非常に賛同されました。病児保育に関して「まだまだ問題が多いと聞き設置箇所を増やす政策を打っているが、手続き含め使いづらい実態を把握できた」等の意見がありました。社内の具体的取組みについては、実施している企業の代表者自ら効果を他の団体に伝えていただくなど前向きな意見が交わされました。育児支援を考える際、突き詰めると働き方改革も必要だというアドバイスもありました。

プレゼンテーション(百田さん)
プレゼンテーション

意見交換の画像1
意見交換

管理職登用グループ「女性管理職が活躍する社会へ向けて」

管理職登用グループ「女性管理職が活躍する社会へ向けて」[PDFファイル/2.77MB]

企画発表の内容

女性の社会進出の重要性が増す中、女性管理職は未だ少なく、女性管理職の登用を促進するための課題として、組織風土や男女限らず管理職登用基準が不透明なこと、経験不足やロールモデルの不在により女性自身が消極的であることなど挙げました。
こうした課題を解決するため、女性管理職のサポーターとして相談を受けアドバイスを行うとともに、経営側への働きかけを行うアドバイザーについて、実際にアドバイザーとして面談を実施した結果をもとに効果を示すとともに、一定の基準を満たす女性をアドバイザーとして認定する、認定アドバイザー制度の設置を提案しました。
県に対しては、アドバイザー認定基準及びアドバイザー教育システムの構築についての要望を行いました。

意見交換内容

山口県は全国でもトップクラスの性別役割分担意識が強い地域であり、今回提案されたような視点は必要であるという認識が共有された。女性活躍を推進するうえで、横一線から抜け出すのが苦手といった女性の特性を勘案すると、一歩抜け出すのを待つだけでなく、アドバイザー等が引き上げる仕組も必要であるが、アドバイザー自身が活き活きと楽しく仕事をしている姿を見せるのが最も効果的だという意見がありました。
アドバイザーは、「子育て関係の公的制度の使い方等、幅広く課題解決の手段を提供し、結婚や育児など固定概念による一方的な内容ではなく、個々の状況や気持ちに沿った多様性のあるアドバイスを行ってほしい」といった意見が交わされました。
その他、「認定アドバイザーが現場レベルで有効に活用されるためには、そのための社内整備等が必要である」といった意見がありました。

プレゼンテーション(前田さん)
プレゼンテーション

意見交換の画像2
意見交換

職域拡大グループ「やまぐち発!わたし達のやるっちゃ計画」

職域拡大グループ「やまぐち発!わたし達の”やるっちゃ”計画」[PDFファイル/1.39MB]

企画発表の内容

中小企業は人手不足や業務内容に対する認知度が低いといった課題があるため、中小企業の強みである柔軟性や機動性の高さ、少人数だからこそやりがいある仕事ができること等を活かし、女性が活躍している職場であることをアピールするなど、まずは企業や業務内容を「知ってもらうこと」が職域拡大の一歩であるとする提言を行いました。
本プログラムの中でグループメンバーが合同でSNSサイトを立ち上げ、各社の女性社員が活躍している様子や能力、女性らしさを活かしながら取組んでいる姿など、「点」では弱い情報を「線」で結んで発信し、さらに今後異業種企業が連携した一日職場体験バスツアー等のイベント開催を企画するなど、「面」での取組みへ発展させていくことを提案しました。
県、経済団体へはイベントのバックアップや開催支援、ホームページからSNSサイトへのリンク、さらには女性活躍推進部会等との連携を要請し、経済団体の盤石な体制と中小企業の柔軟な体制のコラボレーションによる情報発信等の相乗効果を目指したいと提言しました。

※職域拡大グループメンバーが活動の情報発信として立ち上げた、フェイスブック

やまぐち発!わたし達のやるっちゃ計画<外部リンク>

意見交換の内容

山口県は圧倒的に小規模事業者が多い県であり、どうやって中小企業を魅力的に感じてもらえるかが非常に重要である。SNSは大企業に負けない発信力があることから、集団でアピールすると更に力強く発信できるため面白い取組みであると大変好評であり、経済団体や山口県ともにSNSサイトへのリンクに協力姿勢が示されました。提案の内容について「企業という枠の中から、個が出てきて楽しそうに働いている姿が見えると、企業のイメージアップやひいては山口県で働くことの魅力にもつながる」という意見があり、実際に企業内で実施したセミナー等の取組みでの感想を共有しました。

プレゼンテーション(笠松さん)
プレゼンテーション

意見交換の画像
意見交換

企画発表、意見交換を終えて

参加者からは「通常であれば会えない他社・他業種の方と交流ができ、スキルアップに役立った」、「若い女性に、将来管理職として活躍していただけるよう指導するようになった」、「管理職として、具体的にどう動いたらいいか分かった」との意見がありました。
村岡知事からは「管理職は大変というネガティブなイメージを、とても楽しくやりがいがあると発信することで、これから働く人にもアピールする必要がある。環境の整備と魅力の発信を、同時にしっかりと取り組んでいかなければならない。今後は皆さんがロールモデルとして、ますます山口の女性管理職が輝くよう、これからも頑張っていただきたい。」との講評がありました。

村岡知事の講評の画像
村岡知事の講評

集合写真の画像
集合写真

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