このページの本文へ移動

ここから本文

トピックパス
トップページ > 組織から探す > 国際課 > CIRレポート・c1307

平成26年 (2014年) 8月 27日

国際課

CIRレポート 7月号(中国)

繁体字と簡体字とは

国際交流員 紀 興民(中国)



「繁体字と簡体字、なぜ両方存在するのか?両者の違いはどこにあるのか」と知りたい方がいると思いますので、繁体字と簡体字について、簡単にご紹介します。


繁体字により書かれてきた数え切れない程の古典籍は、中国五千年の歴史を記録し続けてきました。

そのお陰で、文化を広めることができたため、繁体字は、汗馬の労(※)と言えるくらいの、非常に大きい役割を果たしてきました。

(※物事をうまくまとめるため駆け回る苦労のこと。中国のことわざ。)


しかし、筆画の複雑すぎる繁体字を読むこと、覚えること、書くことはとても難しいことでした。

そのため、一般市民の手で、沢山の簡体字が作られました。

また、それに合わせて、政府も漢字に関する整理を行いました。


秦の始皇帝が実施した「書同文」政策(諸侯各国でそれぞれ使われていた複雑な漢字を同じ字体に統一させた政策)は、中国の歴史上で最初の、漢字を整理するための大規模な政策でした。

数千年の間の漢字の変遷を見ると、簡略化を基に発展してきたことは、漢字発展の趨勢です。


簡体字は、画数の多い漢字を簡略化し、画数を少なく置き換えた字体です。

近代になって、清朝末期及び民国時代に、国の近代化に伴う漢字の簡略化運動も数回行われましたが、現在、中国大陸で用いられる「簡体字」は、1960年代に公布された簡略化方案を基準に制定された字体となっています。


その簡略化の主な方法は、以下の図のようなものです。

歴史、文学、書道、美学の影響や、簡略化方案の開始からまだ約50年しか経過していないということもあり、中国大陸のほとんどの人は、繁体字を読み書きすることができます。


ただし、今の2~30代の若い世代は、繁体字を一部しか書けなくなってきているのも事実です。簡体字で読解と記憶が便利になる一方で、漢字本来の芸術性、美的な意義、表意文字としての成り立ち、中国文化の基礎が破壊された、という声も高まっています。


現在、中国語は国連公用語の一つですが、使われているのは簡体字です。

なお、簡体字は中国大陸、シンガポール、マレーシア、タイで、繁体字は台湾、香港、マカオ、北米華僑社会などで使われています。


お問い合わせ先

国際課



お問い合わせ先

国際課

閉じる