ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織で探す > 健康福祉部 > 健康増進課 > 精神保健福祉センター・回復へのプロセス

本文

精神保健福祉センター・回復へのプロセス

ページ番号:0019198 更新日:2023年12月7日更新

回復の4段階モデル

  1. 家族へのアプローチ
  2. 本人へのアプローチ
  3. 集団の場への参加
  4. 段階的社会参加

→ ひきこもりとは へ

→ ひきこもり地域支援センター へ

→ ひきこもりトップページ へ


回復の4段階モデル

 1つのモデルを示します。もちろん一人一人の回復プロセスは様々ですから、必ずしもこのような段階を通るとは限りません。

回復の4段階モデルの画像

 家族が本人を何とか回復させようとして焦ってしまうと、かえって本人を追いつめてしまいます。まずは家族が楽になり、適切な対応がとれるようになることが大切です。以下の3本柱の実行が中心になります。

(1)家族へのアプローチ

「つながる」~相談・診療~

 家族が本人を何とか回復させようとして焦ってしまうと、かえって本人のことを誰にも相談できずに、問題を家族だけで抱えこんでいませんか?
 まず家族が第三者とつながることが大切です。外からの風を入れることが最初の一歩になります。

相談機関

  • 健康福祉センター(保健所)
  • 精神保健福祉センター
  • 市や町の窓口
  • 民間心理相談室(有料) など

「知る」~家族教室~

 ひきこもりについての理解を深めるとともに、ちょっとした言葉かけの工夫などを学んでいきます。ひきこもり家族教室でヒントを探してみませんか。

≪どんなことをするの?≫

 毎回の家族教室では、ひきこもりについて正しく理解したり、ちょっとした言葉かけの工夫(コミュニケーション技法)等を学んだりする時間と、参加者同士の懇談会の時間を用意しています。

≪参加申し込みにあたって≫
 ご家族に、より適切なサポートを行うため、申込み時に担当保健師がご本人の様子などについてお尋ねすることとしています。なお、ご本人の様子等から、家族教室以外(個別面接等)でのサポートが優先すると判断する場合もありますので、ご了解ください。

家族教室開催状況

令和5年度 開催日程

地区

会場・開催案内

実施期間

問い合わせ先

岩国

岩国健康福祉センター

岩国 家族教室 (PDF:355KB)

9月~1月(全5回)

Tel 0827-29-1525

岩国健康福祉センター

 健康増進課 精神・難病班

柳井

柳井健康福祉センター

 

(全4回)

Tel 0820-22-3631

柳井健康福祉センター

 健康増進課 精神・難病班

 

周南

周南健康福祉センター

周南 家族教室 (PDF:216KB)

10月~12月(全4回)

Tel 0834-33-6424

周南健康福祉センター

 精神・難病班

山口・防府

山口健康福祉センター(防府保健部)

山口・防府 家族教室 (PDF:109KB)

9月~12月(全4回) Tel 083-934-2532
山口健康福祉センター
Tel 0835-22-3740
山口健康福祉センター(防府保健部)
長門

長門健康福祉センター

長門家族教室 (PDF:1.13MB)

12月~2月(全3回)

Tel 0837-22-2811

長門健康福祉センター

健康増進課 精神・難病班

萩健康福祉センター

萩 家族教室 (PDF:125KB)

10月~1月(全4回)

Tel 0838-25-2667

萩健康福祉センター

 健康増進課

下関

下関市立下関保健所

下関 家族教室 (PDF:257KB)

9月~1月(全5回)

Tel 083-231-1419

下関市立下関保健所

 健康推進課

  

「支えあう」~家族の会~

 

 みなさんはけっして一人ではありません。
 同じ悩みを持つ家族と互いの経験を話し合い、励まされたり気づきを得たりすることは、孤立感をやわらげる助けになります。
 「ひきこもり」という同じ悩みを持つ家族の集まりである「きらら会」が2004年1月にスタートしました。その後、2007年4月からは周南地域に「れんげの会」、2008年4月からは萩地域に「くるみの会」、2009年からは長門地域においても始まっています。
 2010年1月からは岩国地域に「れんこんの会」が、2011年1月からは宇部地域に「あじさいの会」が、2012年からは下関地域に「すばるの会」が、2014年からは柳井地域に「しらかべの会」がそれぞれ家族教室を終了した家族によりスタートしています。
 詳しくは精神保健福祉センターへお問い合わせください。

家族会開催状況

新型コロナウイルスの発生状況等により中止になることがありますので、お問い合わせください。

会の名称

例会実施場所

例会実施日時

きらら会
きらら会・みかんの会(PDF:365KB)

山口県身体障害者福祉センター
(山口市)
※変更になる事があります。詳しくはお問い合わせください

毎月第3日曜日 13時00分~16時00分
※変更になる事があります。詳しくはお問い合わせください

れんげの会
れんげの会 (PDF:161KB)

周南健康福祉センター
(周南市)

毎月第3金曜日 13時30分~16時00分

くるみの会
くるみの会(PDF:273KB)

萩健康福祉センター
(萩市)

毎月第2木曜日 13時30分~15時30分

長門家族のつどい
長門家族の集い (PDF:113KB)

長門健康福祉センター

(長門市)

毎月第3火曜日 14時00分~15時30分

れんこんの会
れんこんの会 (PDF:141KB)

岩国健康福祉センター
(岩国市)

毎月第4水曜日 13時30分~16時00分

すばるの会
すばるの会 (PDF:419KB)

下関市勤労福祉会館
(下関市)

概ね毎月第3火曜日 14時00分~16時00分

しらかべの会(家族教室Ob会)

しらかべの会 (PDF:152KB)

柳井総合庁舎

(柳井市)

偶数月第2火曜日 13時30分~15時00分

 自助グループである家族会は、第一に家族のための集まりです。本人をひきこもりから救うことが第一目的ではないのです。「えっ?!」と思われるかもしれませんが、とても重要なポイントです。時々「自分はどうなってもよいからこの子を何とか独り立ちさせたい」という家族がいらっしゃいます。お気持ちはよくわかるのですが、実はそういう態度はかえって本人を追いつめてしまうのです。逆説的ですが、まずは家族自身が荷を下ろすことから始めましょう。あせらず、ゆっくりと、時間をかけて。

 ≪家族会は相談の場ではありません≫

 もう一つ大事なポイントがあります。本来、家族会は相談の場ではないということです。家族会の例会では、いろいろな体験談が語られますが、その中で自分に役に立つと思える内容を聞き分ける耳が必要になります。相談機関のようにアドバイスしてくれるわけではなく、参加者が主体的に学び取って成長してゆく場なのです。

(2) 本人へのアプローチ

 「本人はひきこもっているのだから、多少強引にでも誰かが訪問すべき」と言う人がいますが、家族との関係が緊張したままでこれを行うと、修復がきわめて難しい事態を生じかねません。まずはゆっくりと時間をかけて、家族と本人との関係が楽になるような土台作りを念入りに行いましょう。
 そうやっていると、訪問の必要性自体が減ってくるものです。家族が通っている相談先や医療機関に一緒に付いてきたり、家族会に家族を車で送迎したりするようになるかもしれません。
 社会的ひきこもりとは「世間体恐怖症」と言いかえることもできます。この点では、本人も家族もかなり近いところにいます。まずは家族がこの「世間体恐怖症」から回復して楽になることが先決です。そういった土台ができないままに外部の人間(=世間)が本人のこころの中に土足で上がりこむことは危険です。
 もちろん、本人と家族との関係が安定してきても、何らかの理由で家の外に出られない場合があります。「外には出られないけれど、家族が信頼している相手であれば家に来てくれるのなら会っても良い」と本人が希望したときには、訪問サポートを利用するのも良いでしょう。
 もっとも、本人が家族を信頼できるようになってくると、家族が信頼している他人への恐怖感も少なくなるものです。同じひきこもり経験のある他人ならより安心でしょう。外に出るのが怖いのではなく、世間が怖いのですから。あせらずに、チャンスを見極めましょう。

(3)集団の場への参加

  1. の本人へのアプローチがうまく行くと、特定の相手(家族以外の他人)との関係が始まります。しばらくはその関係が安心できる関係として続けられるように見守りましょう。
  2. は、同じひきこもり経験のある仲間が集まる「居場所」への参加のことです。特定の相手よりも、もう少し対人関係が広がります。病院デイケアでもかまいません。こういった居場所などへ定期的(週1回以上)参加が(半年~1年以上)継続できるようになったら、「ひきこもり」状態からは脱出したことになります。

(4)段階的社会参加

 社会参加イコール就労、就学と決めつけないでください。ひきこもりからの回復とは、家族以外の何人かの「他人」との人間関係を安定して持てるようになることです。外側の就労や就学に目を奪われていると、本質を見失います。内側の「世間体恐怖症」が軽減されないままに就労すると、「世間の目」という強いストレスの中で仕事を続けることになりますから、ちょっとしたきっかけでまたひきこもってしまう危険があるのです。もっとも、これは「ひきこもり」状態ではない多くの若者にも共通して言えることです。
 とは言っても、本人も就労や就学を希望しているのが普通です。ここでポイントになるのが「段階的」ということです。いきなりどこかへ就職してうまくいく場合も無いわけではありませんが、「失敗は失敗の元」にならないように、いくつかの段階を踏むのが安全です。
段階に応じた就労支援態勢が、少しずつですが準備されてきています。

 ≪地域若者サポートステーション≫
 地域若者サポートステーションでは、おおむね40歳未満で働いていない方に対して、就職等の自立に向けた支援(専門家による相談、コミュニケーショントレーニング、職場体験等)を行っています。

 ~県内の若者サポートステーションへのリンク~


 ※ このページは、主に18歳以上の「ひきこもり」を念頭に解説しています。特に、中学校までの「不登校」については、まず学校や教育委員会などの相談資源をご活用ください。
 ※ 精神疾患の場合には医療機関での治療が中心になります。「社会的ひきこもり」の場合もしばしば強迫症状(不潔恐怖など)、抑うつなどの精神症状が見られます。精神疾患が隠れていることもありますので、社会的ひきこもりと決めつけずに、医療機関(精神科病院、総合病院、診療所(クリニック))をご利用ください。
 ※ 医療機関のご利用は、本人が受診することが基本ですが、家族だけの相談が可能な場合もありますので、あらかじめ医療機関にお問い合わせください。家族も追いつめられて不眠や抑うつなどの症状が出ていることがあります。家族自身のためにも気楽に受診してみませんか。


Adobe Reader<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)