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平成21年 (2009年) 7月 29日

健康増進課


 災害時の心のケアについて

 のケアは大切ですが、まずは人命救助、安全確保、衣食住や衛生面の対応、体のケアなどを優先することは言うまでもありません。心のケアというと専門家によるカウンセリングをイメージしますが、「心のケア」や「カウンセリング」を前面に出した活動よりも、保健師などによる健康相談の中でかかわっていくのがより自然なスタイルと考えられます。つぎの3つが大切です。専門家によるカウンセリングはこれらを補完するものです。


◆身近な支援者による適切な対応

◆保健師や看護師による健康相談

◆医療機関での治療


 

◆身近な支援者による適切な対応

 

 被災者にはいろいろな心配事があり、支援者は相談を受けることになります。被災者に対応するときに注意していただきたいことをこちらにまとめておりますので、参考にしてください。心配事の解決の道筋ができることで、少しストレスが緩和されることでしょう。


 もちろん、すぐには解決できないこともあります。解決できなくても誰かに話すだけでも気持ちが少し楽になることがあります。じっくり話を聴いてくれるような人が身近にいるととても助かります。特に被災体験について聴くときに注意していただきたいことをこちらにまとめておりますので、参考にしてください。

 

◆保健師や看護師による健康相談

 

 保健師などが血圧測定などを行いながら、被災者の話に耳を傾け、不安を少し和らげていくかかわりがとても重要です。その中でリスクの高い方を早めに把握し、受診などへつなげていきます。


※県精神保健福祉センターでは、心のケアのための仮マニュアルを7月21日に作成しました。

 

◆医療機関での治療

 

 不眠や食欲不振、強い恐怖や自責感などの症状が続くときは、医療機関を受診する必要があります。また、持病がある方は治療を中断しないように気をつける必要があります。

今回の災害(山口県水害)では医療機関が健在ですので、大地震のときのような医療チームは派遣されません。医療機関に行くことが難しい場合、手助けをお願いします。


不眠について

 短期間なら専門医でなくても構いませんが、1週間以上毎日使用する場合や、効果が不十分な場合は専門医(精神科、心療内科)に処方してもらいましょう。体が疲れていても脳が興奮しているとなかなか眠ることができません。このような場合には睡眠薬だけでは効果が不十分で、脳の興奮を静めるような薬も必要となるからです。なお、睡眠薬や安定剤を他人に渡すことは禁じられていますので、注意が必要です。


 災害が心の健康に及ぼす影響

 の健康におよぼす影響は、つぎの視点で考える必要があります。


◆喪失(愛する人や家を失う)

◆恐怖体験(トラウマ)

◆現実のストレス(避難生活など)

◆その他(被災前からの課題など)


 

◆喪失(愛する人や家を失う)

 

 災害は大切な人や物を奪ってしまいます。人生で一番つらいのは愛する人を失うことでしょう。「安否が不明」という状況もとてもつらいです。また、大切な家を失うことは、その人から生きる力まで奪ってしまうかもしれません。

 茫然自失、深い悲しみ、後悔、怒りなどの感情がわき起こり、次第に元気がなくなり、うつになることもあります。

 こんな時に「過去のことは忘れて、前向きに考えましょう」というような安易な慰めの言葉は何の解決にもならず、むしろ被災者を傷つけてしまいます。

 同じように被災した仲間や支援者と一緒に難局に立ち向かう中で、被災者は気持ちが少しハイになることがあります。一見元気そうに見えるため、周囲が「大丈夫」と誤解してしまうことがあります。もちろん、この状態は長続きせず、次第に疲弊していきますが、その頃には支援の手も少なくなっていて、世間から「見放された」ように映るかもしれません。

 

◆恐怖体験(トラウマ)

 

 「死ぬかもしれない」という体験をしたり、凄惨な場面に遭遇したり、ご遺体に対応するなどの経験をされた方は、その時の記憶が勝手によみがえり、まるで今もその場面にいるかのような恐怖感を味わうという経験が繰り返されることがあります。ふつうの「つらい記憶」は、繰り返し思い出しながら消化してゆくことが可能ですが、恐怖の記憶は、単に「再被害」体験を繰り返すだけで、なかなか軽減されないのが特徴です。「過ぎたことは忘れましょう」は禁句ですし、本人が話したがらないのに根掘り葉掘り被害体験を聞き出してはいけないのです。逆に周囲が気を遣いすぎて、その人が話したいのに話をそらしてしまうことがあります。話そうとしていたらしっかり聴いてあげてください。

 

◆現実のストレス(避難生活など)

 

 被災者には、避難所生活や後片付け、先行きの不安など現実のストレスがあります。集中的な加熱取材も強いストレスになります。血圧が上がる、頭痛、肩こり、不眠、食欲不振など体の症状が出やすいので、健康管理が大切です。保健師などによる健康相談活動が重要になります。もちろん、住居のことなど心配事が少しでも解決に向かうように支援者が支援することが重要です。

 

◆その他(被災前からの課題など)

 

 社会的に弱い立場の方や様々な課題を抱えている方は、影響を受けやすいことから、早めの目配りが必要です。持病をお持ちの方が治療を中断しないように注意が必要です。



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