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しっちょる?やっちょる?地域猫活動

ページ番号:0019286 更新日:2024年4月12日更新

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地域猫とは

 地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている特定の飼主のいない猫。
 地域にあった方法で、エサやふん尿の管理、不妊去勢手術の実施(不妊措置)等を適切に行い、それぞれ一代限りの命を全うさせる猫を指します。

地域猫活動とは

 地域住民と飼主のいない猫との共生をめざし、不妊去勢手術を行ったり、新しい飼主をさがして飼猫にしていくことで、将来的に飼主のいない猫をなくしていくことを目的とした活動です。
 地域猫活動は、「猫」の問題ではなく「地域の環境問題」として捉え、地域の皆さんの理解のもとで取組むことが重要です。

各主体の役割

猫を飼っている人

猫の飼育にあたっては、地域に迷惑が掛からないよう、次のことを守りましょう

  • 屋内飼育を徹底する
  • 最期まで責任を持って飼育する
  • 不妊去勢手術を実施する
  • 迷子札やマイクロチップなど所有者明示をする
  • 適切に飼育できる頭数にする

※地域猫活動を行っている地域では、不妊去勢手術を行っていない外飼いの飼猫がトラブルの原因となっています。

のら猫にエサをあげている人

 命を大切にするお気持ちはわかりますが、無責任にエサだけを与える行為は、悪臭や害虫の発生、ふん尿被害など周囲に迷惑を掛けることとなるほか、望まれない命を増やすことにつながります。周辺住民の理解を得た地域猫活動とするよう努めましょう

のら猫に困っている人

 猫を排除しようとするだけでなく、猫が命あるものとして尊重していただき、地域で行う飼主のいない猫を減らしていく活動(地域猫活動)への御理解と御協力をお願いします。

地域の役割(自治会、町内会、班、グループなど)

 地域猫活動を円滑に進めるために役割を明確にしておきましょう。

  • 地域のトラブルの状況を把握する
  • 地域猫活動に携わる関係者が趣旨を理解する
  • 地域猫活動が周辺住民の方に受け入れられるように周知を図る
  • 地域の中で猫の世話をしている人たちを中心に、趣旨に賛同する住民などの協力を得て活動を進める
  • 地域で活動のルールや担当を決めて、地域全体で、できるだけ多くの人が関わるようにする

 ※地域全体の問題としてできるだけ多くの人が関わり、できることを協力することが大切です。

行政の役割

 飼主のいない猫で困っている地域等に対し、地域の求めに応じて次の対応をします。

  • 県民等が主催する学習会に講師を派遣し、地域猫活動の活動方法やその効果について講習する
  • 猫の飼主やその地域の中で世話をしている住民へ、飼育方法等を助言する
  • 県民に対して、地域猫活動を知ってもらうための広報活動や冊子等の作成と配布を行う

飼主のいない猫に関わるトラブルを地域の環境問題として捉え、解決していくためには、県民、地域、行政機関が各々の役割のもと、連携しながら取組むことが重要です

県のサポート

地域猫活動お届け講座

地域猫活動に関する正しい知識と理解を深め、県内への活動の普及を図るため、地域猫活動お届け講座を始めました。
自治会の班など小さな単位での学習会にも対応しますので、ご活用ください。

 講師の派遣を申込まれる方は、希望日の1か月前までに最寄りの健康福祉センターもしくは生活衛生課にご相談ください。

山口県地域猫活動ハンドブック

 県民の皆様に、地域猫活動に関する理解と知識を深めていただき、活動のさらなる普及と啓発を目的に「山口県地域猫活動ハンドブック」を作成しました。このハンドブックで紹介する内容は活動の一例ですが、各地域における猫に関するトラブル解決の一助として、活用いただければ幸いです。

山口県地域猫活動ハンドブック

山口県地域猫活動ハンドブック (PDF:1.5MB)

山口大学共同獣医学部・市町のサポート

山口大学共同獣医学部の支援制度

  • 平成28年度から、山口大学共同獣医学部が県内(下関市を除く。)の市町で実施される地域猫活動における地域猫の不妊措置への支援を行っています。
  • 山口大学共同獣医学部の地域猫の不妊措置への支援を受けようとする場合、申し込み窓口は、活動を行おうとする市町(下関市を除く。)になりますので、申し込みの流れ等については、活動を行おうとする市町に相談してください。
    ≪参考資料≫
    山口大学共同獣医学部地域猫不妊措置について(イメージ図)(PDF:68KB)

市町の支援制度

 県内では周防大島町、防府市、山口市、宇部市、山陽小野田市、長門市、萩市、下関市の8市町において、飼主のいない猫の不妊去勢手術への支援制度を設けています。
 詳細については、それぞれの市町に確認してください。

やっちょる?地域猫活動

地域猫活動の進め方

地域猫活動の開始にあたっては、次の項目に従い進めていくことで、より円滑に活動を進めることができます。

(1)猫の地域トラブルの把握

どの地域にどのような問題が発生しているのか、問題の内容や発生場所の特定などを行い、市町や健康福祉センター等行政機関に相談しましょう。

(2)地域住民の理解と認知

地域には、猫に対する様々な考えの人が生活しています。活動を始めるにはまず、地域の住民に地域猫活動の趣旨を理解してもらうことから始めましょう。

(3)猫の実態把握(猫マップの作成)

地域内の猫の実態を把握するため、飼主のいない猫の数・分布、問題の発生場所・内容、エサ場の位置、糞が多い場所などの情報を集めましょう。

この際、飼猫には目印をつける、屋内飼育を徹底するなど、飼主の協力を得ることが重要です。

(4)活動のルール作り

活動のルールは、猫が嫌いな人、猫で困っている人にも配慮し、実施地域の実情に応じたものにしましょう。

  • 不妊去勢手術の実施方法(捕獲方法、資金の調達など)
  • 餌やりの場所、時間
  • トイレの設置場所
  • 周辺の清掃方法
  • 活動実績の広報
  • 捨て猫防止等パトロール など

(5)不妊去勢手術の実施

 飼主のいない猫が今以上に増えるのを防ぐため、地域猫活動の対象猫には必ず不妊去勢手術を実施しましょう。
 また、併せて飼猫にも不妊去勢手術を実施するよう、活動地域周辺の猫の飼主にも協力を得るようにしましょう。

(6)エサ場の設置

 エサ場を設置する際は、周辺の方の了解を得ましょう。エサ場は少しずつ移動させることもできます。猫が安心してエサをとることができる環境を整えましょう。
 エサ場は地域で場所・時間のルールを定め、それ以外は与えないようにします。
 エサは、猫が食べ切れるだけの量を与え、周辺の清掃を心がけましょう。エサ場には猫が集まるため、周囲の人々も注目します。「エサ場とその周辺はきれいに」を厳守しましょう。
 エサの放置は衛生害虫や悪臭を発生させる原因となります。エサの放置(置きエサ)は絶対にやめましょう。

(7)猫用トイレの設置

地域で決めた場所に猫用のトイレを設置し、そこで排泄するように仕向けます。柔らかい砂や落ち葉などを入れた猫用トイレにマタタビ粉を混ぜるなどして、その場所で排泄するようにしつけましょう。
 猫は、トイレを自分の縄張りにします。トイレの数は多めに設置しましょう。
 トイレは常に清潔を保ち、排泄物は速やかに片付けましょう。
 トイレ以外に排泄された糞も、速やかに処理、清掃し、環境保全に努めましょう。
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(8)個体の把握

 世話をしている猫を把握するため、毛色、尾の形状、性別、特徴、健康状態などを記録しましょう。

(9)広報活動

 猫の問題を地域全体で解決していくためには、住民に理解を求める広報活動が最も重要です。広報する内容は、活動の必要性、地域のルール、活動における将来像、経過報告、会計報 告、募金のお願いなどです。
 積極的に地域の問題や活動内容など広報活動することにより、新たな協力が得られることもあります。

(10)新しい飼い主探し

飼猫として屋内で飼育されることが猫のためにも最良です。地域猫が人に馴れてきたら新しく里親になってくれる方をさがしましょう。

地域猫活動の効果

 地域猫活動では、地域で定めた場所でエサや水を与え、ふん尿の処理や周辺の清掃などを協力して行うことで、生活環境の保全を図ることができます。
 また、猫の不妊去勢手術を行うことで、多くの場合発情期の行動を消失又は軽減することができます。
 ただ単に飼主のいない猫を排除するのではなく、飼主のいない猫を地域の人たちが認知し、良好な環境を目指す地域猫活動を実施することで、猫の世話が適切になされ、頭数の減少が可能となり、地域の環境問題の解決にもつながります。

地域猫活動の効果の画像

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