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トップページ > 組織から探す > 労働政策課 > ものづくり人材県内定着・ものづくり人材の県内定着に向けた取組について

平成24年 (2012年) 3月 30日

労働政策課

ものづくり人材の県内定着に向けた取組について

 山口県では、ものづくり産業の振興と若者の県内定着を促進するため、産業界、教育機関等と一体となって、高校生のものづくり人材の育成・確保に取り組んでいます。


 高校生の現状及び課題


① 高校生のものづくり人材の約3割が県外へ流出

 新規高校卒業者の県内就職の割合は約8割、このうち工業科については約7割と低く、次代のものづくり産業を支える労働力の確保や技能・技術の継承を図るため、県内就職を促進するための対策が必要となっています。


② 雇用のミスマッチ

 県内で求人・就業の場があるにもかかわらず、県外へ就職する事例も多く、労働力の県外流出の一因となっており、雇用のミスマッチを解消するための取組が必要となっています。


③ 新規高卒者の早期離職

 新規高校卒業者の卒業後3年以内の離職率は年々低下の傾向にあるものの、依然として3割を超えており、フリーター等の増加や企業の技能・技術の継承を妨げる恐れがあることから、早期離職を防止するため、就職前・就職後において、ミスマッチ解消等の取組が必要となっています。


 ものづくり人材の県内定着向けた取組


① 「ものづくり人材県内定着促進協議会」による検討・協議

 平成21年度から3年間、産業界や教育機関等を構成員とする「山口県ものづくり人材県内定着促進協議会」を設置し、高校生の県内就職や職場定着等の課題への対応策・連携策について検討・協議を行ってまいりました。

 この結果、産業界と学校との持続的な連携体制の確立に向け、地域単位で学校と企業との交流を促進することといたしました。


② 地域における産業界と教育機関との連携体制づくり

○ 地域における産業界と学校との持続的な連携体制づくりを進めるため、平成22年度から23年度までの2年間、「周南地域」、「宇部・山陽小野田地域」をモデル地域とし、地域内の産業界と教育機関等の連携による高校生のものづくり人材の育成・確保に取り組んでまいりました。


○ 両地域においては、ものづくり関係の事業を行う企業や商工会議所及び工業科を設置する高校で構成する「地域協議会」を設置し、人材の育成・確保に係る意見交換・情報交換のほか、地元の中小・中堅企業の見学や企業の人事・採用担当者による講話等を実施し、地元企業に対する理解促進、職業観・勤労観を育む教育等の充実に取り組みました。


 ◆ 周南地域の取組


 ◆宇部・山陽小野田地域の取組


○ 今後は、ものづくり人材の県内定着に向けて、モデル地域における取組の定着と県内全域への波及に取り組むこととしています。


③ ものづくり人材の育成・職場定着に向けた取組事例集の作成

 就職後の早期離職を防止するため、事業所や高校における人材育成や職場定着の取組をまとめた事例集を作成しました。

 本事例集を通じて、事業所や高校における今後の人材育成や職場定着に向けた取組の一助となることを願っています。


 「ものづくり人材の育成・職場定着に向けた取組事例集」事例集 (PDF : 980KB)





周南地域の取組



実施機関

下松商工会議所

対象地域

下松市、周南市、光市、田布施町





1 高校生の県内就職・職場定着に係る意見(抜粋)

産業界

○ 地元企業の良さ及び利点等を学校生活の中で指導することが必要。 ○ ミスマッチ防止の観点から、インターンシップ、応募前職場見学等を通じ、予め企業の情報を収集することが必要。 ○ マナー、社会常識、協調性を向上させる取組が必要。

教育機関

○ 生徒、保護者とも大手志向に偏りがちで、中小企業の良い面を知らない。 ○ 保護者が、子どもが希望する企業を実際に見ることは有効。 ○ 就職先を決定するにあたり、早い段階から、企業で経験を積んだ方の話を聞き、情報収集することは有効な取組。



2 企業と学校との連携による取組

(1)取組の方針及び具体策

年度

取組方針

具体策

平成22年度

地元企業についての情報提供・理解促進

工場見学(対象:保護者、教員)

職業観・勤労観を育む教育等の充実

企業講師による講話(対象:生徒)

平成23年度

地元企業についての情報提供・理解促進

工場見学(対象:保護者、教員)

職業観・勤労観を育む教育等の充実

・企業講師による講話(対象:生徒)

・地域内の講師情報を掲載した「講師バンク」作成



(2)取組の実績

① 工場見学

保護者や教員が、見学を受け入れた実績が少ない地元中小企業等を見学することにより、地元企業への理解を促進。


区 分

平成22年度

平成23年度

参加高校数

7校

7校

参加者数

(延数)保護者20人、教員26人

(延数)保護者33人、教員40人

見学事業所

山本産業株式会社(下松市) 鋼鈑工業株式会社(下松市) 三和産業株式会社(下松市) 徳山興産株式会社(周南市) 株式会社ミヤハラ(周南市)永岡鋼業株式会社(光市)












弘木工業株式会社(下松市) 株式会社山下工業所(下松市) 株式会社黒磯製作所(下松市) 兵庫ボルト株式会社(下松市) 株式会社弘木技研(下松市) 株式会社大和製作所(下松市)

徳機株式会社(周南市) 株式会社みうら(周南市) 藤田鉄工株式会社(周南市) 太華工業株式会社(周南市) ゼオン化成株式会社(光市) 株式会社アロイ(光市) 冨士高圧フレキシブルホース株式会社

(光市)中國工業株式会社(光市)



② 企業の講師による講話

企業の講師が、仕事を通して得た仕事の意義・やりがい、働く者の心構え等を生徒に伝えることにより、生徒の職業観の育成及び進路意識を啓発。


区 分

平成22年度

平成23度

参加高校数

7校

7校

参加者

(延数)生徒1,192人

(延数)生徒1,031人

テーマ

・会社が求める人材とは

・社会人として身につけておくべ  きこと・ものづくりの人材育成 等




・企業が期待する社会人になるために ・社会人になるための心構え・ものづくりで大切なこと



講師所属事業所

株式会社山下工業所(下松市)

株式会社日立製作所  笠戸事業所(下松市) 東洋鋼鈑株式会社(下松市) 山一電設株式会社(周南市) 吉川工業株式会社(光市)




株式会社日立製作所

笠戸事業所(下松市)             東洋鋼鈑株式会社(下松市) 鋼鈑工業株式会社(下松市) 徳山興産株式会社(周南市) 協和工業株式会社(周南市) 株式会社みうら(周南市)濱田重工株式会社(光市)





[取組の様子]


  



3 参加者の感想等

[生徒]

○ 会社の名前だけは知っていたが、具体的な話を聞き、とてもすごい会社だということが分かった。改めてものづくりに興味を持った。

○ 働くことに対しての厳しさや大変さを現場の方から聞くことによって、よりいっそう知ることができた。

○ 卒業後の進路や社会人になった自分の姿が想像できていなかったが、講話により「将来こんな社会人にないたい」というイメージがわいた。

○どのような人が会社に役立つか、何が大切なのかを学ぶことができた、これから職に就いて何をしたらよいのかわからなかった私に目標ができた。


[保護者]

○ 見学に行き説明していただいて、初めて知った事が多く、とても良い勉強になった。

○ 就職してからも、コミュニケーション能力が大切だということが分かった。 子どもにも伝えたい。

○ 日本の技術力の素晴らしさを改めて感じた。大手ばかりを気にしていた。すばらしい仕事の内容に、中小企業もすごいと思った。

○ 鈑金、溶接の仕事を見るのは初めてでした。将来、子どもが携わるかもしれないので、良い経験になった。

○ 次の技術者を残すために、若い者に引き継がなければいけない。子どもには、それを引き継げるような人になってほしい。


[教員]

○ 大企業の流れ作業等は見る時はあるが、手作業を主体とした企業はあまり見学することがなかったので大変良い。

○ 技術、製品の精度、社員の向上心を子供達にも伝えたい。

○ 地元の企業に対しての理解が深まり、生徒へのアドバイスも可能になった。

○ 地元の企業でありながら、外からは分からないことが多く、大変勉強になった。


[企業]

○ 地元で頑張っている企業の姿を地元の人に見せることができた。

○ 自社のPR,社員への刺激、レベルアップになった。

○ 実際に、高校生と触れ合う(表情を見る)と、「彼らには頑張ってほしい」と強く感じるものがあった。高校生と民間企業のキーマンとの交流機会が増えれば増えるほど、どんどん新たなアイデアが浮かんでくるのではないでしょうか。

○ 就職を希望する高校生が「働くことの意義」「働くことの厳しさ」等について聞くことは、色々な点で参考になると思う。





宇部・山陽小野田地域の取組



実施機関

宇部商工会議所

対象地域

宇部市、山陽小野田市、美祢市





1 高校生の県内就職・職場定着に係る意見(抜粋)

産業界

○ もっと会社のことを知ってもらうために、先生、生徒に見学にきてほしい。 ○ 学校で、社会の厳しさ、社会の成り立ち、働く意義などを教えると良い。 ○ 学校の勉強と実際の現場の作業にギャップがある。

教育機関

○ 企業の名前は知っていても、実際には何を製造しているのか知らない生徒が多い。 ○ 社会人としての心構え等を身に付けさせたい。 ○ 企業と学校が一緒にものづくりを行うことによって、ものづくりの楽しさや達成感が身につく。



2 企業と学校との連携による取組

(1)取組の方針及び具体策

年度

取組方針

具体策

平成22年度

地元企業についての情報提供・理解促進

企業見学会(対象:生徒、教員) 情報紙「ものづくりだより」発行

職業観・勤労観を育む教育等の充実

企業講師による講話(対象:生徒)

技術向上の支援

企業講師による技術指導(対象:生徒)

平成23年度

地元企業についての情報提供・理解促進

企業見学会(対象:生徒、保護者、教員)

企業講師による講話(対象:保護者)

情報紙「ものづくりだより」発行

職業観・勤労観を育む教育等の充実

企業講師による講話(対象:生徒)















(2)取組の実績

① 企業見学会

 生徒や保護者、教員が、高校生の見学を受け入れた実績が少ない地元中小企業等を見学することにより、 地元企業への理解を促進。


区 分

平成22年度

平成23年度

参加高校数

3校

3校

参加者数

(延数)生徒107人、教員17人

(延数)生徒124人、保護者5人、

  教員14人

見学事業所

メカニカルセンター株式会社

(宇部市) 株式会社ティーエイシー

(宇部市) 株式会社ヤマシタ  (宇部市) 和興産業株式会社宇部工場

(宇部市) 株式会社横山歯車  (宇部市) 株式会社アルモウルド(宇部市) 共美工業株式会社  (宇部市) 宇部市交通局     (宇部市) 有限会社浜田歯切工作所

(宇部市) 有限会社クニモト  (宇部市) 長州産業株式会社

(山陽小野田市)

共美工業株式会社  (宇部市) 株式会社ヤナギヤ  (宇部市) 有限会社協和工業  (宇部市) 宇部蒲鉾株式会社  (宇部市) 新光産業株式会社東工場(宇部市) 株式会社野村工電社 (宇部市) 船木鉄道株式会社  (宇部市) 株式会社オノダネイル

(山陽小野田市) 株式会社オーネックス

(山陽小野田市)








② 「ものづくりだより」の発行

 企業見学会の取組等を掲載した「ものづくりだより」を地域内の高校1,2年生に配布し、地元企業への理解を促進。

◇平成22年度 No.1ものづくりだよりNo.1 (PDF : 7MB)

◇平成23年度 No.2ものづくりだよりNo.2 (PDF : 1017KB)

         No.3ものづくりだよりNo.3 (PDF : 1MB)


③ 企業の講師による講話

・保護者を対象に、地元企業の講師から、事業概要や求める人材等について伝えることにより、地元企業に対する理解を促進。

・地元企業の人事・採用担当者から、生徒に社会人としての厳しさや働く意義、求める人材等について伝えることにより、生徒の職業観・勤労観を育み、将来の進路への意識を啓発。


区 分

平成22年度

平成23年度

参加高校数

1校

2校

参加者数

(延数)生徒158人

(延数)生徒61人、

保護者160人

テーマ

ものづくり産業が求める人物像

・企業人になるために・ものづくり産業が求める人物像

講師所属事業所

和興産業株式会社宇部工場

(宇部市)

株式会社ヤナギヤ(宇部市)和興産業株式会社宇部工場

(宇部市)



④ 技術指導

 地元企業の熟練技能士等が、学校において、生徒に対し実践的な指導を行う ことにより、技術力の向上を支援。


区 分

平成22年度

参加高校数

1校

参加者数

(延数)生徒13人

指導内容

アーク溶接、旋盤

指導事業所

宇部工業株式会社(宇部市)

共美工業株式会社(宇部市)



[取組の様子]


  



3 参加者の感想等


[生徒]

○ 地元にも良い企業があることが分かり、地元にも興味をもった。

○ ものづくり企業に就きたいという気持ちが一層強くなった。

○ 大企業に行きたいと思っていたが、中小企業もいいところがあると思った。

○ 地元の企業がこんなにものづくりに対する熱意があるのには驚いた。



[教員]

○ 企業で働く様子を見学させてもらうことで、社会人としてのマナーの必要性を実感でき、大変有益であると思う。また、生徒への指導にも非常に役立つので、参考にさせてもらって勉強になった。

○ 2年生のこの時期に、様々な企業の見学ができたことは、自分の能力、希望など、自分との対話ができて良かったと思う。3年生になりスムーズに進路選択に移行できると思う。

○ 卒業生が案内をしてくれて、卒業後の頑張っている様子が分かった。

○ 今まで見学していない企業を見学でき、生徒も教員も企業を詳しく知ることができた。



[企業]

○ 学校とつながりができたと同時に、地元の高校生に自社を紹介することで社会貢献の機会が得られた。

○ 生徒の聞く態度が良かった。機会があれば、今後も引き受けても良い。

○ 高校生の間に、企業とのつながりを持つことは、学校以外の社会を理解するために良いことと思う。

○ 見学受入の準備が従業員のレベルアップとなった。また自社のPRにも役だった。



[保護者]

○ 地元の企業でも、名前は聞いたことがあっても仕事内容は分からなかったので、見学できて良かった。進路を決める上でとても参考になった。

○ 宇部市に世界に通用するものづくりの会社があったことに驚いた。



お問い合わせ先

商工労働部

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