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輸入粗飼料に含まれる除草剤による園芸作物等の生育障害について

ページ番号:0022383 更新日:2021年11月1日更新

海外で使用されたクロピラリド(除草剤の成分)が含まれた輸入飼料(粗飼料、穀類及びその加工穀類)が家畜に供与された場合、堆肥を通じて、トマト、スイートピー等の園芸作物やマメ科牧草等※の生育に障害を起こす可能性があります。
(※ナス科、マメ科、キク科、セリ科などの作物)

被害を受けやすい作物(耐性の弱い作物)

クロピラリドへの耐性は作物により違います。

  • 特に弱いもの
    例)トマト、ミニトマト、大豆、えだまめ、さやえんどう、そらまめ、ヒマワリ、コスモス、アスター、スイートピー
  • 弱いもの
    例)ピーマン、さやいんげん、にんじん、しゅんぎく、ふき、きく、ひゃくにちそう

さやえんどう症状
トマト症状

とまと症状
さやいんげん症状

〈耕種農家の皆様へ〉被害を未然に防止するために

堆肥の情報を確認しましょう。

  • 堆肥を買うときは、クロピラリドが堆肥中に残留している可能性を堆肥製造業者等に確認し、履歴のはっきりした堆肥を選びましょう。
     特に、クロピラリドが作物生産に及ぼす影響が高まるおそれがある時※には、十分に注意しましょう。
    ※堆肥の購入先を変えた場合、堆肥の購入先から輸入粗飼料の購入先を切り替えたという連絡があった場合、堆肥散布量を増やす場合、作物の品目・品種を変える場合など
  • 堆肥製造業者等から、堆肥中にクロピラリドが残留している可能性の連絡があった場合は、生物検定※によって、生育障害の恐れがないことを確認して堆肥を施用しましょう。
    ※生物の反応を用いて、ある特定の物質の量などを測定する方法です。さやえんどう等を使用して障害の発生の有無を確認することができます。詳細は「飼料及び堆肥に残留する除草剤の簡易判定法と被害軽減対策マニュアル」(下記参考の農林水産省HP)をご参照ください。

堆肥の施用量を遵守しましょう。

地域の施肥基準等に即して堆肥の施用量及び施用方法を適正に守りましょう。
耕種農家・育苗業者の皆様へ(その他:776KB)

参考

  • クロピラリドは、家畜や人に対する毒性は低く、また摂取しても時間が経てばほぼ全量が排泄されるため、飼料に残留していても、家畜や人の健康に影響を及ぼす心配はありません。
  • イネ科作物は耐性があるため、通常の施用量では、稲、麦、とうもろこしやイネ科牧草の生産に障害を引き起こす心配はありません。

農林水産省(クロピラリド関連情報)<外部リンク>