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効果的なシカ被害対策と列状間伐の普及に向けて国有林における実証試験結果の現地検討会が開催されました

ページ番号:0022654 更新日:2021年11月1日更新

 林業が主伐-再造林への転換期を迎える中、近年深刻となっているシカによる森林被害の効果的な防護と、施業の効率化などが可能な列状間伐※を普及し森林施業の低コスト化を推進することが重要です。このため、平成29年10月12日(木曜日)及び13日(金曜日)に、岡山県内の国有林において、「シカ被害防護対策並びに列状間伐の普及に向けた現地検討会」(主催:近畿中国森林管理局等)が開催されました。

 2日間の検討会では、「大師谷国有林」(岡山県備前市)と「入開山国有林」(同県新見市)の2つの実証試験地が会場となりました。近畿・中国地方の各府県や林業事業体など100名以上が参加し、管理局が行っている実証試験の内容や結果報告のほか、研究機関などからの情報提供がありました。

 シカ被害対策については、シカ防護柵の張り方やネットの種類による施工コストの比較結果や首用くくりワナの設置方法の解説がありました。また、列状間伐の普及については、平成2年から列状間伐を実施し主伐時期を迎えた森林の現状視察と実証試験結果の報告など、山口県内ではなかなか見聞きすることができない具体的な内容で、本県での対策や普及を検討する上でとても参考になりました。

 効果的な防護と捕獲を組み合わせたシカ被害の軽減を主伐-再造林推進の足がかりとし、列状間伐等森林施業の低コスト化により林業収益を増大させることが、森林資源の循環利用と木材生産量の拡大に重要であることを再認識する検討会となりました。

 ※列状間伐とは・・・植栽後に木々が成長して混み合った森林において、一定量の木を間引き、残った木の成長を促す作業を間伐と言います。この間伐を木の植栽列単位で行う方法が「列状間伐」です。

シカ柵
​立木を利用したシカ防護柵の斜め張り
実証試験地
列状間伐の実証試験地