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平成19年 (2007年) 3月 31日
土砂による被害(いわゆる「土砂災害」)には、その発生のしかたにより、「土石流」「地すべり」「がけ崩れ」の3つに大きく分けることが出来ます。
大量の土・石・砂などが、集中豪雨などの大量の水と混じり合って、津波のように流れ出てくるのが土石流です。流れの先端部に大きな岩があることが多いため、破壊力も大きくスピードも速いので悲惨な被害を及ぼします。
粘土などのすべりやすい層を境に、その地面がそっくりズルズル動き出すのが、地すべりです。地割れで田畑や家が壊されたり、押し出された土砂や地面 の移動のために道路や建物が広い範囲で被害を受けます。
雨で地中にしみ込んだ水分が土の抵抗力を弱め斜面が突然崩れ落ちるのが、がけ崩れです。前ぶれもなく突然起こることが多く、スピードも速いため、人家の近くで起きると逃げ遅れる人が多く、死者の割合も高くなります。また、地震が原因で起きることもあります。