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山口独自の取り組み「水辺の小わざ」

ページ番号:0024063 更新日:2021年11月1日更新

 表紙(改訂増補第二版) 「水辺の小わざ」とは、流域全体の生態系をより豊かにするために、川の中のいろいろな生きものの一生や川全体の特性を把握し、小規模でありながらもその水辺にふさわしい効率的な改善策を様々な視点で工夫する山口独自の取り組みをいいます。

 書籍「水辺の小わざ」の内容は以下のとおり第1~第5章で構成されています。

 書籍「水辺の小わざ 改訂増補第二版」購入のお問い合わせはこちら →現在、取り扱いを一時停止しています。

第1章 明日の水辺を考える

 山口県の河川をとりまく環境の将来を考え、「水辺の小わざ」を提案する理由をご理解いただ くため、水環境・河川行政、内水面漁業について現状や問題点、取り組みを紹介しています。

第2章 川の基礎知識

 河川環境を守るには、川を総合的に理解した上で、異分野の専門家との協働が必要です。そこで、河川に関して、土木・水産・環境・川あそび関係者が、お互いに知っておきたい常識を紹介します。「生息場の価値を数値で表す方法」では、国立大学法人山口大学と山口県土木建築部による官学共同研究の成果を紹介しています。

第3章 山口県の川の生きもの

 山口県の河川の生態系を保全・復元するには、川の生きものの生活スタイルを理解する必要があります。そのキーワードとなる「通し回遊」については、ここで詳しく紹介しています。また、魚、エビ、カニ、貝、ホタルについて、種類の見分け方に加えて、繁殖生態や生息場所の情報、水辺で土木工事などを行う際に留意すべきことを記述しています。

第4章 生態系による山口県の河川の流域区分

 山口県の主な河川を2005~2006年に下流から踏査し、集めた情報をもとにして、現在 の河川の流域を三つの生態系に分類しています。そして、「水辺の小わざ」を使って、保全あるいは回復しうる生態系を図示しています。本章そのものが、独立行政法人水産大学校と山口県土木建築部による官学共同研究の成果です。

第5章 水辺の小わざの種類と適用

 「水辺の小わざ」に取り組む際に、参考となる事例を山口県内の河川から集めました。機転を効かせて安価に施工されたものだけでなく、本来は別の目的で行われた工事が、生物にやさしい「小わざ」になっている事例もあります。

 この「水辺の小わざ」の考え方が広まり、既設構造物などに対して安価で効率のよい改善方法が実施されれば幸いです。

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