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平成19年 (2007年) 6月 18日

文化振興課

やまぐち文化ビジョン21


平成16年3月策定

~心ときめくやまぐち文化の創造をめざして~

目次


Ⅰ 策定に当たって

  1 背景

  2 策定の趣旨

Ⅱ ビジョンの性格と役割

  1 ビジョンの位置付け

  2 ビジョンの期間

  3 ビジョンの範囲

  4 ビジョンの推進

Ⅲ 文化に対する基本認識

  1 文化の意義

  2 やまぐちの文化の特性等

  3 文化創造の新たな可能性

Ⅳ 文化振興の基本目標

  1 文化振興の基本目標

  2 文化振興の基本的な視点

Ⅴ 文化振興の取組の方向

  1 一人ひとりの感性・創造性を育む環境づくり

  2 世界へはばたく多様な人材づくり

  3 豊かな文化資源の活用と自然と調和したまちづくり

  4 文化の交流・創造の基盤づくり

Ⅵ 新たな文化創造に向けた推進体制の充実

  1 連携強化のための多様なネットワークづくり

  2 県としての推進体制の整備・充実

■■文化振興の施策体系■■

■■  用 語 集  ■■

Ⅰ 策定に当たって


1 背景

県では、平成7年3月に策定した「山口県文化振興ビジョン」に基づき文化振興の諸施策を展開し、着実にその成果をあげてきましたが、近年の社会経済情勢や本県の文化行政を取り巻く環境も大きく変化し、こうした時代への的確な対応が求められています。


■近年の社会経済の潮流

○バブル崩壊後における経済低迷の長期化や人々の生活意識の変化など、県民を取り巻く環境が大きく変化しています。

○家族について人々の意識が変化する中で、結婚や出産を選択しない人の増加や晩婚化の進行などにより少子化が進展する一方で、高齢化も急速に進行し、2020年には国民の4人に1人が、2050年には国民の3人に1人が65歳以上となる時代を迎えようとしています。

○自由時間の増大や生活水準の向上など社会の成熟とともに、心の豊かさや生きがい、やすらぎなどを求める傾向は、余暇活動や文化活動、生涯学習などに対する需要の増大となって現れてきています。

○携帯電話やインターネットなどIT(情報通信技術)の普及は、少子高齢化や産業構造の変化とともに、家族や国民のライフスタイルに大きな影響を与えてきています。

○文化・芸術の振興についての基本理念を明らかにしてその方向性を示し、文化・芸術の振興に関する施策を総合的に推進し、心豊かな国民生活及び活力ある社会の実現を図ることを目的に、「文化芸術振興基本法」が平成13年12月7日に公布、施行されました。


■本県の文化行政を取り巻く状況

○文化・芸術の振興は、従来、知事部局と教育委員会で行っていましたが、文化活動に対する県民の関心の高まりに応え、知事部局に「文化振興課」を設置(平成9年)し、文化行政の一元化を推進しています。

○「シンフォニア岩国」(平成8年)、「秋吉台国際芸術村」(平成10年)に続き、「ルネッサながと」(平成12年)と特色ある県立文化施設を整備し、これらを活用したさまざまな文化・芸術活動の展開を図っています。

○昭和39年度から開催していた山口県芸術祭を、平成9年度から、県民が文化にふれあい、親しむ県民総参加型の文化の祭典「やまぐち県民文化祭」として発展させ、毎年実施しています。

○平成13年度に開催した「山口きらら博(21世紀未来博覧会)」には、多くの県民の参加、特にボランティア活動に支えられ、好評を博しましたが、これによって培われた個々人の参画意欲、さまざまな人材ネットワークなどを継承し、発展させていく必要があります。

○「発見」「交流」「飛躍」を基本コンセプトに「やまぐち発 心ときめく文化維新」をテーマとした「第21回国民文化祭・やまぐち2006」を平成18年に開催することとしており、この開催を契機とした本県文化の飛躍的発展と新たなやまぐちの文化の創造を図っていくこととしています。


2 策定の趣旨

県民の文化に寄せる期待の増大や近年の社会経済情勢の変化、本県の文化行政を取り巻く環境変化に的確に対応し、さらに国民文化祭の開催を契機とした本県文化の飛躍的発展を図るため、21世紀における本県文化の継承・発展及び新たな創造を着実に推進していく基本指針として新ビジョンを策定します。

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Ⅱ ビジョンの性格と役割


1 ビジョンの位置付け

このビジョンは、本県における文化振興のめざすべき基本的な方向を示したものであり、次の役割を担います。


○本ビジョンは、「やまぐち未来デザイン21」の文化の分野を統合したビジョンとして文化行政を総合的に推進する基本指針とするとともに、平成18年の国民文化祭の開催を契機とした本県文化の飛躍的発展を図る役割を担います。

○市町村に対しては、このビジョンによって示される総合的、広域的な文化行政の基本指針に沿って、県との緊密な連携のもとに、一体的な施策を推進することを期待します。

○県民や家庭、学校、団体、企業など地域社会を構成する各主体に対しては、このビジョンの方向性に沿って、各主体の創意と工夫のもとに主体的かつ積極的な文化活動への取組を期待します。


2 ビジョンの期間

このビジョンは、平成22年度(2010年度)までの7年間とします。


3 ビジョンの範囲

このビジョンは、文化の分野を主体とし、主要な関連分野についても触れることとします。


4 ビジョンの推進

このビジョンの推進に当たっては、今後の社会経済情勢の変化にも柔軟に対応しながら、国、市町村、団体、企業、県民などと密接な連携のもとに、各般にわたる施策の推進を図るとともに、国、市町村等に対して必要な協力を求め、ビジョンの円滑な実現を図ります。

なお、このビジョンは、必要があれば所要の見直しを行うこととします。

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Ⅲ 文化に対する基本認識


1 文化の意義

文化は、人と人との連帯感を生み出し、共に生きる社会の基盤を形成する機能と役割があります。


(1)文化の定義

○文化は、一般的に、人間が学習によって社会から習得した生活の仕方の総称であり、衣食住をはじめ、技術、学問、芸術、道徳など生活形成の様式と内容とを含み、物質的・精神的成果の一切を指すものとされています。

○本ビジョンにおいて、文化を「人間が理想を実現していくための精神活動及びその成果」という側面からとらえることとします。


(2)文化の意義

○文化は、人々に楽しさや感動、精神的な安らぎを与えるとともに、豊かな人間性を涵養し、創造力を育みます。

○文化は、共感する心を通じて人と人を結び付け、共生する社会の基盤を形成し、個人生活や地域社会を特色づける要素となっているとともに、文化活動を通じて新たな需要や付加価値を生み出すなど地域経済の発展にも寄与しています。

○文化の交流を通じ互いの文化を認め合うことによって、他地域や世界の人々との相互理解が促進されます。


(3)本ビジョンにおける「文化」

○豊かな自然や風土は、人々の感性や地域社会を形づくり、優れた文化を育む土壌となっており、私たちの身近な自然を適切に保全し、美しく快適な環境を形成することも、文化の振興の重要な要素と考えられます。

○このビジョンは、次の分野を対象とします。

 芸術(文学、音楽、美術、写真、メディア芸術、演劇、舞踊その他の芸術)

 伝統芸能(雅楽、能楽、文楽、歌舞伎その他古来の伝統的な芸能)

 芸能(講談、落語、浪曲、漫談、漫才、歌唱その他の芸能(伝統芸能は除く。))

 生活文化(茶道、華道、書道その他の生活に係る文化)

 文化財等(美術工芸品、建造物、史跡、民俗芸能、工芸技術、近代化遺産等)

 街並み、景観、自然環境、地域産業等


2 やまぐちの文化の特性等

本県の豊かな自然や風土、歴史の中で本県文化は育まれ、人々の生き方や暮らし方から経済活動にも多大な影響を及ぼしています。


(1)自然

○本県は、本州最西端に位置し、中央部を中国山地が走り、日本海、響灘、瀬戸内海と三方が海に開け、中国山地周辺の緑豊かな森林、多数の島や湾、砂浜や干潟などに恵まれ、多彩で豊かな自然を形成しています。

○温暖な気候で、自然災害の少ない環境に恵まれています。


(2)生活、風土

○多彩で豊かな自然に恵まれた本県は、中小都市が分散する都市構造もあって都市と農山漁村が近接し、整備された交通網と相まって非常に住み良い住環境が形成されています。

○古くからの大陸との交流や数々の歴史の舞台ともなった本県は、進取の気風に富み、人づくりを重んじる教育風土があるといわれています。


(3)産業

○瀬戸内臨海部を中心に石油・化学・鉄鋼などの基礎素材型工業をはじめとする多彩な企業群が集積しているとともに、水産加工業や造船業などの特色ある地場産業関連企業も集積しています。

○本県には、地方圏ではトップクラスとなる民間の研究所・研究開発部門の集積があり、新素材、バイオテクノロジーなどをはじめとするさまざまな研究・技術開発の取組が行われています。

○第一次産業においても、地域の特性を生かした農産物、内海や外海の豊かな魚介類に恵まれています。


(4)歴史、伝統

○古くから大陸、九州への門戸であり、さらに都に続く瀬戸内海路や山陽道の起点という国内外の交流の重要な拠点でもあったことから、日本史の舞台として幾度となく登場してきます。

○源平最後の決戦地、壇ノ浦を中心に語り継がれる平家滅亡の哀話、室町時代の西の京として繁栄を極めた山口に残る大内文化の遺産、幕末から明治維新へと時代を変える激流となった風雲児たちの力強い足跡など、数々の史跡や伝承は、今なお本県の風土の中に脈々と息づいています。


3 文化創造の新たな可能性

本県は、県民が主体的となるさまざまな活動が活発に展開されるとともに、次のような新たな可能性を有し、文化創造の潜在能力には高いものがあります。


○文化会館や美術館、博物館等がこれまでに県下各地に整備され、県民に対する優れた文化・芸術の鑑賞・学習機会の提供が数多く行われるようになるとともに、県民の自主的な地域文化活動の拠点となってきています。

○ITの進展に対応し高速大容量の通信網である「やまぐち情報スーパーネットワーク」が整備されるとともに、インターネット等を活用した各種文化情報ネットワークシステムの構築が進められ、多様な情報が家庭や学校、地域などに提供されています。

○秋吉台国際芸術村等の整備により、これまでの東アジアに加え、ヨーロッパやアメリカなどの国際的な芸術家たちとの文化交流や芸術活動が活発化しています。

○NPO等県民活動団体やボランティアなどによる地域文化を支えるさまざまな県民活動が定着、活発化しています。

○平成18年には、我が国最大の文化の祭典である国民文化祭が本県で開催され、これを契機とした本県文化の飛躍的発展に向けたさまざまな活動が活発化してきています。

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Ⅳ 文化振興の基本目標


1 文化振興の基本目標

豊かな自然や風土、歴史の中で、県民一人ひとりが心豊かに活き活きと暮らし、ひととまちがかがやきに満ちあふれるような、心ときめくやまぐちの文化が創造され、発信され、交流されるよう、


心ときめく やまぐち文化の創造をめざして


を基本目標とします。


2 文化振興の基本的な視点

文化振興の基本目標の実現に向けて、次の3つの視点のもとに、本県文化の飛躍的発展を図ります。


(1)豊かな感性と創造性を育む

文化・芸術活動の主体は県民自身であり、一人ひとりの個性や豊かな感性、創造性を養い、文化・芸術の担い手を積極的に育てるとともに、そのパワーを引き出し、活かす環境づくりに努めます。


(2)支え合い、みんなで創る

うるおいや活力のある地域づくりに文化は不可欠であり、みんなで地域の多様な文化・芸術活動を支えるとともに、自ら文化のつくり手として主体的に取り組むことによって21世紀の新たなやまぐちの文化が創造され、発展していく環境づくりに努めます。


(3)世界へ、明日へ架ける

地域固有の歴史や風土の中で育まれてきた文化遺産やかけがえのない豊かな自然を未来につなぐとともに、個性豊かなやまぐちの文化が国内や世界に向けて情報発信され、文化交流が活発化していく環境づくりに努めます。

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Ⅴ 文化振興の取組の方向


1 一人ひとりの感性・創造性を育む環境づくり

県民一人ひとりが芸術、文化に親しみ、それぞれの個性や感性を磨き、自ら文化のつくり手として文化・芸術活動に主体的に取り組んでいくことが文化振興の基盤となることから、県民すべてが子どもの頃から文化・芸術を享受し、文化にふれあう機会の充実を図ることによって、豊かな感性や創造性を育む環境づくりに努めます。


(1)子どもの頃から文化・芸術に親しむ機会の充実

幼年期から高齢期までの各ライフステージにおいて、家庭や学校、職場など身近な場所での芸術の鑑賞・体験機会の充実や自主的な文化活動、生涯学習機会の充実など環境づくりに努めます。

特に、次代を担う子どもが日頃から文化・芸術にふれあい、体験していく機会の充実を図り、個性や感性・創造性を育む環境づくりを積極的に展開します。


【施策の方向】

●子どもを対象とした学校や地域での優れた芸術の鑑賞・体験学習機会の充実

●第一線で活躍する芸術家等と子どもとの創作・交流機会の確保と充実

●障害者、高齢者等の文化活動の促進

●生涯学習に関する研修講座、ワークショップ(体験型講習会)の開催

●学校における文化・芸術活動の充実

●文化・芸術の香りを地域に届けるミニ・コンサート、巡回展等の開催

●子どもや若者を対象としたプログラムなど公立文化施設における自主企画事業の充実

●水辺の楽校、里山の楽校など農山漁村等をフィールドとした自然体験学習の推進

●子どもの読書活動の推進

●美術館・博物館の所蔵品等及び図書館の図書の充実


(2)身近で多彩な文化・芸術活動の環境づくり

学校や地域でさまざまな文化・芸術活動が自主的、主体的に行われるよう文化意識の高揚とともに発表の場づくりなどその環境づくりに努めます。


【施策の方向】

●文化意識の高揚と文化ボランティア活動の促進

●県民の企画する身近な文化イベント等の開催の促進と支援の充実

●公的施設の文化・芸術活動への開放

●学校、公民館等の展示施設等としての活用の促進

●第21回国民文化祭の開催

●県民文化祭、県高等学校総合文化祭等の充実

●中学校文化連盟の設立と県中学校総合文化祭の開催

●文化・芸術分野における指導者等の派遣

●NPO等県民活動団体自らが行う文化活動支援事業への支援


(3)国内外との文化交流の推進

国際交流や地域間交流などさまざまな国や地域の異なる文化との交流を通じて、自らの文化の再認識や触発による新たな地域文化の創造を進めます。


【施策の方向】

●第21回国民文化祭の開催

●本県文化の国内外に向けた情報発信の促進

●国内外との交流促進による文化・芸術活動の活性化と技能の向上

●友好協定・姉妹提携先との文化交流の促進

●外国文化の紹介展開催、海外芸術家の招へい等の促進

●日本や本県の文化を海外へ紹介する機会の充実

●海外からの留学生、研修生等との交流の促進

●文化団体等の国内外への派遣や受入れの促進

●海外の子どもたちとの絵画等による交流展覧会の開催


2 世界へはばたく多様な人材づくり

本県文化の振興を図り、世界に向けて情報発信できるよう、芸術、学術などの分野で文化創造の牽引役となる芸術家、芸術団体や研究者等の育成や活動支援を推進します。


(1)芸術家・芸術団体等の育成・活動支援

世界を舞台に活躍できるような次代を担う人材の育成及び活動環境の整備に努めます。


【施策の方向】

●国内外への研修派遣など新進芸術家や芸術団体の育成・活動支援

●顕彰による次代を担う新進芸術家、芸術団体の活動支援

●新進芸術家等による先駆的イベントの開催支援


(2)文化・芸術活動拠点の充実

秋吉台国際芸術村を核として国内外の第一線で活躍する芸術家等の活動拠点の充実に努め、多様なレジデンス事業を積極的に展開するとともに、芸術家と地域との交流機会の促進を図ります。


【施策の方向】

●芸術家・芸術団体のための発表や練習の場の確保

●国内外の第一線で活躍する芸術家等と地域との創作・交流機会の確保と充実

●国内外からの芸術家を一定期間招へいし、滞在中の創作活動を支援するアーティスト・イン・レジデンス事業の充実強化


(3)文化を活かした産業、学術の振興

個々人の創造性や技能等を基本とする産業や学術の振興として、萩焼などの伝統工芸の振興とともに、本県の有する文化資源を活用した映像、音楽等のコンテンツ産業や観光産業の育成・振興、県内の大学等との連携による学術の振興を図ります。


【施策の方向】

●保存、後継者育成等を通じた伝統工芸の振興

●デザインを活かしたモノづくり文化の振興

●貴重な文化遺産等をデジタル化し積極的な利活用を図るデジタルアーカイブ化などによるコンテンツ産業の育成

●フィルムコミッションによる本県を舞台とした映画やテレビドラマのロケの誘致・支援

●文化資源を活かした観光の振興

●大学等との連携による地域の文化的資源に着目した学術の振興


3 豊かな文化資源の活用と自然と調和したまちづくり

豊かな自然と長い歴史の中で培われてきた本県の文化資源を掘り起こし、積極的に活用するとともに、自然と調和し、共生していく魅力あふれる文化の香るまちづくりを進めます。


(1)文化遺産を現代に活かした魅力あるまちづくり

地域に残る歴史的町並みや建造物等、文化財を保護するとともに、これら豊かな文化資源を積極的に活用した魅力あるまちづくりを進めます。


【施策の方向】

●歴史的町並み・歴史的建造物等や指定文化財等の保存整備と活用

●市町村文化財保存施設の充実


(2)文化の香る美しい景観づくり

豊かな自然や農漁村風景などの保全と形成の促進や魅力あふれる都市空間を活かした景観づくりとともに、国民文化祭の開催を契機としたまちの劇場化、ギャラリー化の展開など文化の香るまちづくりを積極的に進めます。


【施策の方向】

●親水空間、都市公園等の快適性などに配慮した生活環境づくりの推進

●自然を活かした環境と共生するまちづくりの推進

●県土の良好な景観を保存・形成し、美しい景観づくりを進める基本指針となる景観ビジョンの策定

●ゆとりやうるおい、地域の個性を活かした美しい景観づくりの促進

●駅前広場や公共的スペース、歴史的建造物等を活用した文化・芸術の発表、展示の場としての利用促進


(3)特色ある地域文化の掘り起こしと振興

埋もれた地域文化の掘り起こしと振興を図り、地域の個性とにぎわい創出を進めます。


【施策の方向】

●各地の伝統芸能、行事、生産技術等の生活文化など特色ある地域文化の継承や掘り起こし、再生の促進

●伝統芸能の若手後継者の育成

●豊かな自然の恵みを活かした各地の食文化の継承と掘り起こし

●特色ある地域文化の県内外への情報発信

●地域に眠る文化資源の掘り起こし

●八代のツル渡来数回復対策の推進


4 文化の交流・創造の基盤づくり

文化・芸術が地域に溶け込み、日常的に文化・芸術活動が行われる環境を整備するため、県民が、いつでも、どこでも、文化・芸術や本県の歴史に関する情報を得ることができる環境整備を進めるとともに、本県文化の情報を総合的に内外に発信し、アピールしていきます。

また、多様なネットワーク構築による人的交流の促進や文化・芸術活動の拠点となる文化施設の整備・充実を図ります。


(1)豊かな文化資源を活かすシステムづくり

多様な情報ネットワークによる文化・芸術情報への容易なアクセス環境を整備するとともに、本県の貴重な文化資産の収集、デジタル化等の推進に努めます。


【施策の方向】

●文化回廊構想の推進(維新史回廊構想、やまぐち文学回廊構想、美術館回廊構想、陶芸文化回廊構想など)

●多様な本県文化をインターネット上でわかりやすく発信する際の総合窓口となるポータルサイトの整備・充実

●美術館所蔵作品等のデジタル化など各種文化情報のデータベース化の推進

●図書館情報提供システム、生涯学習情報提供システムの整備・充実

●各種メディアを活用した文化情報の発信

●地域の文芸作品の点字化などによる文化のバリアフリー化の推進

●県史の編さん


(2)文化がつなぐ人材ネットワークづくり

国民文化祭の開催に向けて、芸術家等の交流やネットワーク化をさらに進めながら、地域での文化・芸術活動のリーダーやボランティアなどの担い手の育成、人材活用のためのシステムづくりを進めます。


【施策の方向】

●県内の芸術家やボランティア、団体の組織化、ネットワーク化の推進

●国内外の芸術家・団体等のネットワーク化の推進

●文化・芸術活動のリーダーやプロデューサーなどの育成

●文化ボランティア(施設ボランティア等)や指導者(文化アドバイザー、生涯学習アドバイザー等)の育成、派遣等を行うコーディネート機能の充実

●地域の人材を有効活用する文化人材バンク、生涯学習人材バンク等の整備・充実

●もてなしやふれあいを大切にした県内外の人々や地域との交流・連携の促進


(3)特色ある文化施設の整備と施設機能の拡充強化

県、市町村、民間の役割・機能分担のもとに、既存の県立文化施設の整備・充実、機能強化を図るとともに、文化の各分野に応じた高い専門性と機能をもつ中核的な文化施設や特色ある文化施設の整備を進めます。


【施策の方向】

●明治維新館(仮称)の整備

●近代文学館の調査研究

●既存の県立文化施設の整備・充実と専門機能等の拡充強化

●県立文化施設におけるアウトリーチ活動(館外活動)や施設開放の推進

●県内の公立文化施設等のネットワーク化の推進

●県内の公立文化施設職員の資質向上を図る研修、ワークショップの開催

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Ⅵ 新たな文化創造に向けた推進体制の充実


1 連携強化のための多様なネットワークづくり

県民や文化団体、NPO等県民活動団体、家庭、学校、企業、行政など地域社会を構成する各主体が協働して文化振興を図るため、政策立案・決定プロセスへの参画を図るシステムづくりや県民の新たな文化創造に向けた連携のネットワークづくりを進めます。

特に、県民の自主的・積極的な文化活動を促進していく上で不可欠なNPO等県民活動団体やボランティアが活動しやすい環境づくりを進めます。

また、子どもの感性・創造性の育成を図る学校と地域との連携強化や、県民をはじめ企業、各種助成団体が地域の文化・芸術活動への支援がしやすい環境づくりに取り組みます。


(1)県民、ボランティア等との連携

多様で高度化していく県民ニーズに迅速に対応し、県民の自主的・積極的な文化活動を促進するため、県民等と行政との連携を強化し、パートナーシップに基づいた文化振興の環境づくりを進めます。


【施策の方向】

●地域文化づくり懇話会(仮称)の設置など県民の参画や声を聴く場づくりの推進

●国民文化祭の開催を契機とした文化活動への主体的参加の促進とボランティア活動の定着化

●地域の人材を有効活用する文化人材バンク、生涯学習人材バンク等の整備・充実


(2)文化団体、NPO等県民活動団体等民間との連携

文化団体やNPO等県民活動団体など民間が有するノウハウを積極的に活かせる文化振興の推進体制づくりに努めます。


【施策の方向】

●協働のための連絡調整会議等の設置・活用

●国民文化祭の運営等民間のノウハウが活かせる事業のNPO等県民活動団体との協働の推進

●民間のノウハウを活かした県立文化施設の運営や利用促進の検討


(3)学校との連携

次代を担う子どもが豊かな感性や創造性を養うため、学校と地域のより一層の連携を図り、地域の歴史や自然などを学ぶふるさと学習や芸術家等との交流の促進、発表の場の確保などに努めます。


【施策の方向】

●芸術家や文化アドバイザー等指導者の派遣

●地域の文化施設等との連携による児童・生徒の芸術鑑賞事業・体験学習への支援

●学校への巡回公演等の実施

●地域をフィールドとした自然体験学習等の推進

●第21回国民文化祭への参加


(4)企業等との連携

企業等自らの文化活動や企業等の有する施設開放あるいは資金援助などによるメセナ活動の展開の促進、定着化を図るため、企業と行政とのパートナーシップによる連携を進めます。


【施策の方向】

●国民文化祭開催を契機とした新たな協働のためのネットワークづくり

●企業のメセナ活動への気運醸成


(5)市町村との連携

県民の自主的、主体的な文化活動を支援するため、市町村と県とのパートナーシップによる連携の強化を図り、国民文化祭の開催・運営をはじめとして文化振興施策の一体的、総合的な推進に努めます。


【施策の方向】

●県・市町村文化行政連絡会議の充実

●市町村が実施する先駆的な文化・芸術活動への支援

●市町村文化施設が行うアウトリーチ活動(館外活動)への支援

●やまぐち情報スーパーネットワークを活用した文化情報ネットワークの整備・充実


(6)国や他の都道府県等との連携

広域的な文化交流、情報交換等の促進を図るため、国や他の都道府県等との連携を図り、本県文化の活性化とともに、国内外に向けた情報発信に努めます。


【施策の方向】

●文化回廊構想の推進

●広域的文化交流の促進

●第21回国民文化祭の開催を契機とした本県文化の国内外に向けた情報発信


2 県としての推進体制の整備・充実

本県の文化振興を積極的に進めるため、国との連携のもとに、本県の文化行政の総合化に向けた推進体制の整備を図るとともに、県と一体となって文化振興を進めている財団法人山口県文化振興財団の充実強化に努めます。

また、平成18年開催の国民文化祭の成功に向け、県民等との協働による推進体制の整備とともに、その体験と成果を今後の本県文化活動の充実へと継承・発展させていく仕組みづくりに努めます。


【施策の方向】

●国の施策との連携及び各種施策の活用

●文化活動を支援する財団法人等との連携強化

●地域文化づくり推進委員会による県庁内総合調整機能の充実強化

●セミナーの開催等による職員の文化意識の向上

●文化的視点を導入した行政施策の推進

●文化振興施策推進における数値目標の設定

●財団法人山口県文化振興財団の充実強化

●県立文化施設の効率的運用と利用促進

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■■文化振興の施策体系■■

施策体系


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■■ 用 語 集 ■■


■IT 【Information Technology】

 情報通信技術(「IT」と略)を意味する。


■アーティスト・イン・レジデンス 【Artist in Residence】

 アーティスト・イン・レジデンス(「AIR」と略)とは、国内外からアーティストを一定期間招へいして、滞在中の活動を支援する事業をいう。


■コンテンツ 【contents】

 情報の内容。放送やネットワークで提供される動画・音声・テキストなどの情報の内容をいう。


■フィルムコミッション 【film commission】

 映画、テレビドラマ、CMなどのロケーション撮影を誘致したり、実際のロケをスムーズに進めるための自治体等の非営利的組織をいう。


■デジタルアーカイブ 【digital archive】

 散在している有形・無形の文化財、膨大な遺跡、自然環境などをデジタル映像や文書として記録・保管するシステムのこと。遺跡の劣化、書物など文化財の老朽が懸念される中で、これらの永久的保存に役立つ手段として注目されてきている。


■ポータルサイト 【portal site】

 ポータルは本来、「入り口、玄関」といった意味の英単語。転じて、インターネットブラウザを立ち上げたときに最初にアクセスするウェブページを指す。


■データベース 【database】

 コンピューターで、相互に関連するデータを整理・統合し、検索しやすくしたファイル。また、このようなファイルの共用を可能にするシステムのことを意味する。


■アウトリーチ 【outreach】

 芸術活動の一つ。芸術に接する機会や関心がない人々に対し,芸術への興味と関心をもたせるために芸術家・企画者側から働きかけるさまざまな活動。音楽家が学校や病院などの音楽ホール以外の場所に出張して行う演奏活動や,美術館・博物館の館外活動などを意味する。


■バリアフリー 【barrier free】

 「障壁のない」ことをさす。


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