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トップページ > 組織から探す > 議会事務局 > 審査の概要(各リンク先のページ)・平成22年11月定例会 やまぐちスポーツ文化育成対策

平成30年 (2018年) 4月 27日

議会事務局


やまぐちスポーツ文化育成対策委員会委員長報告書

平成22年11月定例会

 やまぐちスポーツ文化育成対策特別委員会を代表いたしまして、本委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。

 「おいでませ!山口国体」、「おいでませ!山口大会」の開催が来年に迫り、さらに4年後には、県内で「世界スカウトジャンボリー」が開催されます。

 これらスポーツイベントの開催を契機に、このイベントを一過性のものに終わらせることなく、県民の皆さんがスポーツに親近感を持ち、年齢に応じた体力づくりが促される。こうした環境の整備を通じて、光市のヨットや柳井市の卓球、周南市のハンドボールのように、地域に根ざした「わがまちスポーツ」の振興、スポーツを核とした健康的で文化的な地域づくりを進めるにはどうすればよいか、即ち、スポーツを山口県の文化として根付かせるにはどうすればよいか、調査・検討するため、昨年7月に本委員会が設置されたところであります。

 以来、これまで5回にわたり会議を開催し、執行部から「スポーツ文化の育成」に関する対策の現状と課題について詳細な説明を受け、活発な議論を行うとともに、審査の参考とするため、県内外のスポーツ文化の育成に係る事業、施策について、調査視察を重ねてまいりました。

 また、審査の際には、各分野の専門家や有識者の方を参考人としてお招きし、貴重な御意見や御提言をいただきました。

 本委員会は、こうした調査・検討を経て、まず、山口県ならではのスポーツ文化「やまぐちスポーツ文化」を次のように定義付けました。即ち、全国より10年早いペースで高齢化が進行する山口県が、平成13年以来全国に先駆けて取り組んできた「生涯現役社会づくり」、これを身体運動の面から支える活動的なライフスタイルであります。

 幼少期からシニアまで、「いつでも、どこでも、いつまでも」スポーツに親しめる環境をつくり、活気とにぎわいに満ちたまちに変えていくことで、「住み良さ日本一の元気県づくり」に資するものとします。

 北欧の国・フィンランドでは、出産間近の家庭に、国から、おむつやよだれかけなど出産必需品が入った大きな箱が届けられますが、その中に乳児用の防寒着が入っているそうです。冬の零下20℃であっても、国民は、産まれて2週間もすれば、乳児にこの防寒着を着せて屋外で外気浴させるそうです。厳しい気候の中、一人一人が身体を動かし、頭の働きを活発化させ、前向きな気持ちになるように、とのメッセージが、この防寒着には込められている訳です。冬は暗く、秋は長雨が続くことから、うつ病の発症や自殺者が多かった現実を前に、国が制度化したものと聞いております。

 世界トップクラスの学習到達度調査結果、そして、世界一の携帯電話メーカーを支える優秀な人材なども、こうした国の政策によって得られた国民の健康に裏付けられていると言えるのではないでしょうか。

 それでは、このスポーツ文化を根付かせるためになすべきことは何か、本委員会が審査し、とりまとめた結果の概要について御報告いたします。

 第一は、「生涯スポーツの振興」です。総合型地域スポーツクラブを中心として、各地域にスポーツ拠点を整備し、幼少期からシニアまで気軽にスポーツを楽しめる環境を設けることが重要とする意見などがありました。

 第二は、「ライフステージに応じた健康・体力づくりの推進」です。学校・家庭・地域が一体となって、スポーツ好きの子供を育成する必要があるとする意見。県の推奨スポーツであるウォーキングなど、高齢者が気軽に取り組めるスポーツを普及するべきとする意見などがありました。

 第三は、「スポーツを核とした地域づくり」です。山口国体・山口大会における地元開催のスポーツなどを活かし、「わがまちスポーツ」を各地域に育成・定着させることにより、スポーツによるまちづくりを進めてはどうか、とする意見などがありました。

以上、三項目について審査結果の概要を申し上げましたが、本委員会は、今後の具体的な取組として、以下五項目の提案をいたします。

 第一に、総合型地域スポーツクラブにとどまらず、使われなくなった学校体育施設の有効活用など、地域のスポーツ拠点の創設・育成に向けて、積極的に行政が関与すべきと考えます。

 第二に、スポーツ振興を支えるスポーツ少年団や成人スポーツクラブについて、県体協と連携し、一元把握した上で、指導者の育成や資質向上を図るほか、従来ややもすれば競技スポーツ中心の運営であった県体協のあり方について、生涯スポーツの観点を取り入れるなど、抜本的な見直しを求めます。こうした取組が、平成27年に県内で開催される高齢者の祭典・ねんりんピックの成功をもたらすものと考えます。

 第三に、学校体育から健康・体力づくりまで、スポーツ振興について県行政として一元的・総合的に推進するため、新たな横断的組織の設置を求めます。

 第四に、山口国体・山口大会における地元開催のスポーツなどを活かしながら、スポーツを核とした地域づくりを促進するとともに、国体で培われた指導・育成の成果を活かし、指導者や優秀選手の育成・強化を求めます。

 第五に、これからの進め方ですが、「やまぐちスポーツ文化」を広く県民に周知し、広くスポーツの意義や価値を共有するとともに、県民総参加で取り組むため、まずは、スポーツ振興宣言を制定してはいかがでしょうか。

また、スポーツ振興のためには、財源の確保が重要です。企業や個人等からの寄附金を含めた民間資金の活用など、多様な財源確保のための取組に努めるべきと考えます。

 最後に、二井知事をはじめ、執行部におかれましては、本委員会13名の委員が1年半にわたって審査を行い、とりまとめた提言と、審査の過程で各委員や参考人から出された意見などを十分お汲み取りの上、「やまぐちスポーツ文化」を根付かせるべく、前向きな御対応を要望して、本委員会の報告といたします。



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