ここから本文

トピックパス
  1. トップページ
  2. 山口県の誇り厳選集
  3. 文化財
  4. 四天王図鎗金絵扉
山口ブランドストーリー「維新から明治へ〜近代化の礎を築いた長州人脈〜」公開! 明治時代、長州で学んだ者たちが、政治だけでなく文化・教育・産業などの面でも日本に維新をもたらしたストーリーを紹介しましょう。   

山口県の誇り厳選集

四天王図鎗金絵扉

四天王図鎗金絵扉
してんのうずそうきんえとびら

市町/山口市 時代/鎌倉時代

山口市吉敷の龍蔵寺の所蔵である。
扉は縦124cm、横98cm、両開きである。片側に上下に各一枚の板が入っていて、この板に絵がある。ただし向って右側の扉下方の板が欠失しているので、絵のある板は3枚である。板の寸法は縦50cm、横40cm位で、厚さ8mm、下地漆を施した上に表を黒漆、裏を朱漆で仕上げている。この板に鎗金法によって表は天部形立像、裏には花瓶、蓮華、花台が描かれている。鎗金とは漆仕上げをした表面に図様を浅く線刻し、そのくぼみに漆を摺りこみ、刻線上に綿で金箔を押しこむ技法をいい、日本では沈金といっている。天部は持国天、増長天、広目天で多聞天像が欠失している。裏側朱漆には蓮華、花瓶などが描出されているが、下端部に近く、「平江管勝造」という黒漆押印があり、製作地が中国の蘇州であるとわかる。平江は蘇州の古称である。平江は元時代を中心に、鎗金漆工芸の盛んな土地で、今日遺る数少ない鎗金漆工品の例と考えあわせ、本絵扉の製作年代は14世紀初め頃と考えられる。鎗金漆工品の遺例の少ないなかで、このような大きな作品は他に例を見ず、たいへん貴重なものである。

このページの先頭へもどる