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[第2特集]UJIターンのすすめ 特産のかんきつなどを生かしたジャム専門店を開業!
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[第2特集]UJIターンのすすめ 特産のかんきつなどを生かした ジャム専門店を開業!

 瀬戸内海に浮かぶ周防大島(すおうおおしま)は、かんきつの栽培が盛んな島。その周防大島で、特産のかんきつなどを生かしたジャム作りに挑み、ジャム専門店を開いた夫妻がいます。経営者である夫の松嶋匡史(まつしま ただし)さんは、京都市出身の元会社員。一方、妻の智明(ちあき)さんは、周防大島町育ちで、現在、実家の寺で副住職をつとめ、 シンガーソングライターとしても活躍中です。どんな思いを抱いてUJIターンしたのかをご紹介します!

 松嶋夫妻がジャム専門店を開くことになったのは、新婚旅行の際、夫の匡史さんがたまたま入ったパリの食料品店で、さまざまな原料を組み合わせた色とりどりの美しいジャムに出会って感動したことがきっかけでした。当時、匡史さんは愛知県の電力会社に勤める会社員。新婚旅行から帰国後、「ジャム専門店を開きたい」と夢を語るようになった匡史さんの言葉を、妻の智明さんは最初、本気にしていなかったといいます。
「でも、3カ月たっても夫は夢を語り続けるし、企画書まで作ったんです。それを私の父に見せたら父もすっかり意気投合してしまって」

 起業する場所は最初から周防大島を考えていたわけではなく、それについて匡史さんはこう語ります。
「利潤追求を考えると都会の方がいいと思いました。でも材料のことを考えると果物が豊富にある周防大島こそいいんじゃないか。また、自分が本当にしたいのはジャム作りにかかわってくれる人たちを幸せにしていけるような、心が豊かになれる仕事。ならば、周防大島の人たちと深く付き合いながら、周防大島でしかできない、新しい味を作り出していこうと考えるようになったんです」

夏季限定の店をオープン

 2002(平成14)年、松嶋夫妻は起業へと歩み始めます。匡史さんは会社勤めを続けながら、智明さんや智明さんのお父さんとともに長期計画を立て、販売する商品などを企画。起業の第一歩として、智明さんが中心になって周防大島産の果物から手作りしたジャムをネット販売や周防大島町の道の駅で委託販売することから始めました。そして第二歩を踏み出したのは翌年のこと。智明さんの実家近くの海沿いの地に、カフェとギャラリーを併設した直営店「瀬戸内ジャムズガーデン」を、周防大島が海水浴客でにぎわう夏季限定でオープンさせたのです。

 そんな折、匡史さんの転勤で東京へ転居することに。東京と周防大島を行き来する忙しい日々を送るようになった中で、智明さんはもう一つの新しいことに挑戦します。それは以前からひそかに抱いていた、シンガーソングライターになりたいという夢への挑戦でした。 「当時、私は主婦業と子育て、ジャム作りに追われ、心に余裕がなくなってしまったんです。そんな私の様子を見て『何かほかに好きなことを始めてみたら』って夫が言ってくれて」

 智明さんは音楽事務所のオーディションに応募し、2006(平成18)年6月、CDデビューを果たします。3カ月後には、周防大島の店の庭で初ライブを行うことになり、その日に向けて曲を作る中で、ふるさとや家族、さまざまな人々への感謝を込めた歌も生まれることに。今では、智明さんのライブ活動は県内外に広がっています。

商品のジャムの写真
カフェの写真
智明さんのアイデアで、直営店にカフェを併設。
果樹栽培の写真
店の隣でブルーベリーなどの果樹も育てています。

発行:山口県広報広聴課

〒753-8501 山口県山口市滝町1-1 電話:083-933-2566
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