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特集「山口県のローカル線めぐり」
JR小野田線 前編


「山口県のローカル線めぐり」/JR小野田線 前編

居能(いのう)駅(宇部市)と小野田駅(山陽小野田市)を結ぶJR小野田線。今回は、宇部線から小野田線に直通運転する際の始発駅 宇部新川駅から本山支線の長門本山(ながともとやま)駅までの見どころをご紹介します。

宇部新川駅

かつてはセメント会社への引き込み線があり、石灰石や石炭輸送でにぎわったJR小野田線。
この日は快晴で、絶好の旅日和。
今回も希少なクモハ123系に乗って、宇部新川駅から出発!

宇部新川駅外観の写真

宇部新川駅。快晴です

小野田行きクモハ123系の写真

小野田行きクモハ123系

雀田駅の三角ホームと塚の川古墳公園

雀田(すずめだ)駅に到着です。こちらの駅は、長門本山駅行きと小野田駅行きの二手に分かれる線路の分かれ目に配置されているので、ホームが三角形になっています。(ここ雀田駅から長門本山駅行きの電車は一日3往復なので、時刻表を事前にご確認の上、お出かけください。)

三角形のホームの写真

三角形のホーム

雀田駅外観の写真

雀田駅外観

駅から10分程歩くと塚の川(つかのこう)古墳公園があります。

4世紀から5世紀の古墳は長(おさ)を葬る墓でしたが、6世紀になると家族も同じ墓に葬られる「横穴式石室(よこあなしきせきしつ)」が全国的に流行しました。塚の川古墳も6世紀に築造された古墳で、この地方を掌握した豪族とその家族の墓と考えられています。

塚の川古墳公園の写真

塚の川古墳公園


山頂から眺める眺望は絶景・竜王山公園

本山支線唯一の中間駅、浜河内(はまごうち)駅。

ここから歩いて約20分で竜王山公園(りゅうおうざんこうえん)の展望台にたどり着きます。標高約135メートルの小高い山で、天気の良い日は対岸の九州北部が見渡せて、山頂から望む眺望はまさに絶景です。特に、10,000本の桜が満開になる季節は、桜並木から見える周防灘は格別です。春の花見シーズンは、ぜひ訪れたいスポットです。

竜王山展望台からの眺望の写真

竜王山展望台からの眺望

満開の桜の写真

桜が満開になる季節も格別です

近年では山野草や珍しい昆虫など豊かな生態系の宝庫としても注目を集めています。「旅するチョウ」として知られるアサギマダラは、日本を縦断し沖縄、台湾までの延べ2,200キロメートル以上を飛ぶ途中に、竜王山公園に群生するサワヒヨドリの匂いに誘われて途中下車します。また、日本有数の個体数が見られるヒメボタルは、5月下旬から6月上旬にかけて幻想的な光のショーを見せてくれます。その他にも、多くの山野草が群生し、訪れる人たちを楽しませています。

アサギマダラの写真

アサギマダラ

ヒメボタルの写真

ヒメボタル

本山支線のたどり着く場所

長門本山駅です。駅と言っても、今までの駅とは少し違います。
周囲に囲いがないので道路と線路が同じ敷地にある感じ。開放的ですね!
また、この駅には車止めがあります。その向こうは海なので、本当にこの先はないんだなぁ、と、ちょっと不思議な気持ちに。


長門本山駅のホームの写真

開放的なホーム

車止めの写真

車止め

駅から10分ほど歩くと、海水浴やマリンスポーツが楽しめる焼野海岸(やけのかいがん)があります。日本の夕陽100選にも選ばれた夕陽の美しい海岸です。近くには、海岸の夕日を楽しみながら食事ができるレストランなどもあり、デートスポットとしてもオススメです。

焼野海岸の写真

焼野海岸

焼野海岸の夕景の写真

美しい夕景が楽しめます

また、この近くには「きららガラス未来館」という建物が。なんと新国立競技場をデザインすることでも有名な建築家の隈研吾(くま けんご)氏の設計だそうです!

きららガラス未来館外観の写真

きららガラス未来館外観

ホットショップの写真

ホットショップ(1,200度に溶けたガラスを扱う場所で、吹きガラス体験などができます)

古くから窯業が盛んな山陽小野田市。こちらの施設では、エナメル絵付けやとんぼ玉、サンドブラストなどさまざまなガラス制作体験ができます。

とてもきれいでお土産に喜ばれそう。訪れた記念に体験してみては?

エナメル絵付けの写真

エナメル絵付け

とんぼ玉の写真

とんぼ玉

サンドブラストの写真

サンドブラスト

ローカル線の出会い人 自然観察指導員 嶋田紀和さん

40年以上竜王山の山歩きを続けられ、山野草をはじめとした貴重な生態系をもっと知ってもらいたいという嶋田紀和(しまだ としかず)さん。

「長年竜王山の山野草の写真を撮り続け、毎年4月29日にどなたでも参加できる竜王山・山野草ウォッチング(※)というイベントを開催しています。また竜王山ウオーキングマップを作成したり、地元の小学生たちと一緒にアサギマダラが好むサワヒヨドリの苗を植える「アサギマダラおいでませ作戦」を行ったり、竜王山の豊かな自然を発信する活動を行っています。

嶋田紀和さんの写真

嶋田紀和さん

竜王山の魅力は山頂からの景観が有名ですが、実は山野草や生き物の宝庫なのです。都市公園として人の手が入ることで豊かな生態系を保っています。有名なアサギマダラはまず色がきれいで優雅。そして人を恐れない。また小さな身体で海を渡り旅をするというロマンがあり、「旅するチョウ」として人気を集めています。他にもイルミネーションのように光を点滅するヒメボタルもたくさん見られます。

竜王山が子どもたちの自然体験、市民の癒しの場、山陽小野田市の観光振興などに役立てばいいですね!」


【沿線グルメ紹介】
焼野ちゃんぽん
焼野ちゃんぽんの写真
焼野海岸には、トロン温泉やレストランを備えたきらら交流館があります。
館内のレストランでは、地元山陽小野田市の食材を美味しく、お手軽に楽しめます。一番人気のメニュー「焼野ちゃんぽん」は、 たくさんの野菜が入り、とんこつスープをマイルドにおいしく仕上げています。 焼野海岸を眺めながらの食事を、ぜひお楽しみください。

JR小野田線路線図
JR小野田線路線図