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明推協委員のエッセイ

◆「民主主義」を教わったころ

宇部市明るい選挙推進協議会副会長 黒瀬 美紀子

 私は、戦後間もない時期に中学生になった。校舎も備品も整っていなかった。先生も同じく。通訳をしていたという先生が英語を教えていたかと思うと、次の学期にはその先生はいなくなって、少しばかり英語を学んだことがあるといった先生に教えられたという具合だ。

 そんな中で、心に残っている授業がある。それは社会科の授業で、「民主主義」「三権分立」を教えられた若い先生の熱のこもった姿だ。先生が若いので憧れたのかもしれない。

 今思うと、思想も行動も抑圧された戦時中から、「主権在民」の時代になって、多少の戸惑いはあっても、心ある大人達はどんなにか安心したことだろう。それを教える先生としては、いっそう力が入ったに違いない。

 明推協の委員となり、児童・生徒の選挙啓発の審査に加わる機会があった。その習字作品の課題の一つに「民主主義」があって妙に懐かしい気がしたのだ。

 今、「民主主義」の意味を再確認したいと思う。民主主義は、自分達のことを国民自らが決めるということ、決して支配者が決めるのではない。よりよい偽政者を選ぶために、私達は選挙で一票を投じる。賢い、責任ある一票でなければと思う。

 昔学んだ学校は既に統合され、校舎もない。けれども、その頃から培われてきた民主主義の精神は、私の中に生き続けているように思う。

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