ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 報道発表 > 医療関連分野における事業化案件について

本文

医療関連分野における事業化案件について

ページ番号:0246885 更新日:2024年2月29日更新

 県では、今後の成長が期待される環境・エネルギー、医療、バイオ関連分野において、産学公金連携による研究開発・事業化の促進に取り組んでいます。

 このたび、医療関連分野において、ゼク・テック株式会社(宇部市)、株式会社サンライン(岩国市)及び山口大学の研究開発グループが、県産業技術センターの技術支援の下、県の補助金を活用して、下記のとおり、「解剖用モノフィラメント創閉鎖縫合糸※」を開発・事業化しましたのでお知らせします。

※「モノフィラメント」:釣り糸などに用いられる1本の繊維からできている糸
※「創閉鎖」     :創(皮膚が切り開かれた状態)を縫合して閉鎖すること
 

1 解剖用モノフィラメント創閉鎖縫合糸​

(1) 開発の概要

〇 法医・病理解剖で用いられる縫合糸は、縫合する範囲が広範囲に及ぶことから、縫合
 時の滑りが良く、柔軟かつ強靭であるとともに、できるだけ縫合部がきれいで、縫合後
 に体液が漏れないこと等が求められています。

○ 令和3年度「医療現場からのニーズ・シーズ発表会」において、山口大学大学院医学
   系研究科法医学講座から発表された「法医解剖の皮膚縫合における課題」に対応して、
   病理・解剖関連機器の専門会社であるゼク・テック株式会社と、釣り糸の製造・販売を
   行う株式会社サンラインとの連携により、国内で初となるモノフィラメント糸による解
   剖用創閉鎖縫合糸を開発・事業化しました。

■解剖用モノフィラメント創閉鎖縫合糸​

​​​パッケージ

【パッケージ】

製品外観(50m巻)

【製品外観(50m巻)】

 

(2) 特徴等  

 

​​​〇 しなやかさと強靭さを兼ね備える縫合用に特殊配合した
 モノフィラメント糸で、皮膚通過時の滑りが良く、縫合時
 間の短縮が期待できます。

〇 糸の色を透明に近い乳半色としたことで、縫合後に糸が
 見えにくくなり、審美性にも優れています。

〇 糸の断面を楕円形としたことで、縫合部が開きにくくな
 り、緩みも抑えられています。

フィラメント断面

【フィラメント断面】

 

2 開発関係企業等の概要

 

企業等

ゼク・テック(株)

(株)サンライン

(大)山口大学

代表者

佐藤 哲弘

中野 郁夫

谷澤 幸生

住所

■本社

大阪府吹田市江坂町5丁目21-8

■山口開発センター

宇部市あすとぴあ4丁目2-15

岩国市玖珂町1600-21

山口市吉田1677-1

事業内容

病理、解剖関連機器及び設備の製造販売、設計・施工

レジャー、水産、業務用釣り糸の製造、加工、販売 等

教育・学術研究機関

問合せ先

代表取締役 佐藤 哲弘

Tel:06-6755-4985

産業資材課 小川 貴之

Tel:0827-82-7203

山口大学医学部

総務課広報・国際係

Tel:0836-22-2009

お問い合わせ先

イノベーション推進課
Tel:083-933-3150
Fax:083-933-3159
Mail:a16900@pref.yamaguchi.lg.jp