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知事記者会見録・令和2年11月18日実施分

ページ番号:0013133 更新日:2020年11月20日更新

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日時 令和2年(2020年)11月18日(水曜日)
16時15分~16時35分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

知事

 昨日、岩国市医療センター医師会病院におきまして、医療従事者4名の感染が確認をされました。
 これを受けまして、同病院の医療従事者、それから入院患者を対象といたしまして、250件を上回る大規模なPCR検査(遺伝子検査)を実施しました。その結果、本日、新たに、医療従事者6名の感染が確認されまして、合計で10名となったことから、県内で5例目、医療機関としては、県内初となるクラスター(感染者集団)が発生したことを確認いたしました。
 県といたしましては、病院から連絡のありました昨日、医師2名、それから事務職1名で構成しますクラスター対策チーム、これを直ちに現地の病院の方に派遣をしました。そして感染者の発生状況、また感染経路の把握、初動対応の助言などの対策を行っているところです。
 これまでの調査では、現時点、患者への感染が確認されていないことなどから、このたびの事例は、患者さんから医療従事者にうつったということではなくて、医療従事者が院外で感染をして、それが医療従事者の間で広まっている、そうした可能性が高いと、そういう報告を受けています。
 今後、さらに検査対象を広げて、病院内の全職員、そして全病棟の患者を対象に、約200件のPCR検査を実施する予定としています。
 さらに、10名の医療スタッフの感染に伴いまして、病院での診療体制への影響も懸念をされます。
 このため、本日、県の看護協会と連携しまして、2名の看護師を病院に派遣し、医療提供体制の確保に努めております。引き続き、病院からの要望を踏まえて、必要な人員を派遣するなどの支援を行っていきます。
 引き続き、病院、それから地元岩国市と連携しまして、全容の把握、そして早期の感染の封じ込めに向けて、全力で取り組んでまいります。
 なお、このたびの医療機関におけるクラスターの発生に関しまして、さまざま不安を抱えておられる県民の方も多いと思います。何かありましたら、「受診・相談センター」、こちらですね、24時間お気軽にご相談をいただければというふうに思います。
 それから、医療機関のクラスターの説明は以上でございますけれども、前も申し上げましたが、全国でも感染者が増えております。11月14日には、1723人ということで、過去最高を記録するなど、全国的に感染が拡大をしております。今日東京都でも過去最多という速報が出ておりましたけれども、感染がどんどん増えている状況にあります。
 また、本県におきましても、直近の状況を含めて、1週間ごとの感染者の確認の数を載せておりますけれども、本県におきましても直近の1~2週間で感染者の数が約3倍に増えてきております。11月に入りましては、ここにありますとおり3件のクラスターが立て続けに発生しているということでありますので、感染拡大の懸念、これが高まっているというふうに危機感を強くしております。
 そして、県民の皆さまには、繰り返しのお願いになりますけれども、本格的な冬、これから迎えてまいります。忘年会ですとか、さまざま会食の機会も増えてくる時季になりますけれども、これまで以上にぜひ感染防止の対策、その意識を一段と強く持っていただきたいと思います。
 具体的には、これまでも何度も言っておりますが、3密を回避すること、そしてマスクの着用の徹底、また大人数とか長時間の会食の場合は、リスクが高くなることが起きますので、ぜひそういった点は注意をしていただきたいというふうに思います。
 それから、事業者の皆さまに対しまして、特に飲食店をはじめ、事業者の皆さまについては、市町、また関係団体を通じまして、これまでも繰り返しお願いをしておりますけれども、「業種ごとの感染拡大予防ガイドライン」、これを改めて徹底をしていただきたいと思いますし、また寒い環境でも換気をしっかりと行う、それから適度な湿度をしっかりと保っていただく、そうしたことを重ねてお願いしたいというふうに思います。
 そして、この新型コロナウイルス感染症対策に取り組む飲食店、ウェブサイトですとか、ポスターで広く紹介します「取組宣言飲食店応援制度」、こちら、いつもお示ししておりますけれども、こちらも行っておりますので、県民の皆さまには、こうしたサイト等を参考に飲食店を選んで利用して、店舗との協力のもとに感染症対策を行っていただきますように重ねてよろしくお願いいたします。
 それからもう1点、既に情報としてお伝えをしておりますけれども、14日土曜日に発生しました上関大橋の損傷についてです。
 このたびは、町民をはじめ、橋を利用される皆さま方に、上関大橋の損傷により、大変なご不便をおかけしているところでございます。
 14日の夜から全面通行止めとしておりましたけれども、専門家の方々のご意見もお伺いしながら応急対策などを実施しました結果、本日の午後6時に通行止めを一部解除して、片側交互通行によって一般車両の通行を可能とすることといたしました。
 ここ、説明があると思いますけれども、今、橋の陸側のところが浮いている状態になっておりますけれども、浮いている所についてジャッキを入れてしっかりと支えるということ、そうですね、ここですね、この浮いている所を先ほどの絵のとおり、浮いている所をジャッキで支えるということ、それから上の方から重しをしっかりとかけて、橋がこれ以上、上に上がることがないようにという、そういう対策を講じた上でシミュレーションを行って、どの程度の負荷に耐えられるかということを計算した上で、今回の一部解除ということを行うことにいたしました。
 なお、一部の車両につきましては、通行規制を継続いたしますので、町民の皆さま方には、引き続きご不便をおかけいたしますけれども、県といたしまして早期の全面復旧に向けまして全力を挙げてまいりたいと考えております。
 私からは以上です。

NHK

 上関大橋の関係で伺いたいんですけど、今のところ、詳細な原因究明に至ってないと思いますが、その点については、県としてはどのように調査したり、どういうふうに。

知事

 そうですね。これまで、こうしたケースというのがですね、見たことがないという声も専門家の方の中にあります。そういう中で、われわれもですね、迅速に原因究明等も行っていきたいと思っておりますけれども、いかんせん、これは、専門家等の知見が欠かせないところでありますので、検討会議をですね、専門家によります検討会議を来週にも立ち上げたいと思います。その中で、しっかりと検討を行ってですね、どういうことが現状起きていると考えられて、どうした対策をすれば全面的に復旧ができるのかということをですね、速やかに結論が出せるように、しっかりと専門家の皆さま方の力を借りて進めていきたいと思います。

NHK

 その中では、今のこの橋が、既存のものが今後も使えるのか、もしくは架け替えなきゃいけないのかと、そういうところも踏まえて検討してもらうということですか。

知事

 そうですね。全面復旧をして、安心してですね、従来どおり通れるようになるためには、どういった対策が要るのかということを考えていくことになりますので、その中で、前提状況を設けずにですね、さまざまな検討をすることになるだろうと思います。

NHK

 分かりました。ありがとうございました。

KRY(山口放送)

 国の方が、農林水産省が「Go To イート(Go To Eatキャンペーン)」の件で、原則4人以下での飲食の方針を示されたのですが、山口県としてはどのような対応をしていこうとしていますか。

知事

 そうですね。今、感染の拡大状況については、大変懸念をし警戒を強めなければいけないと思っておりますけれども、今直ちにですね、その食事についての人数制限をして「Go To Eat」の利用を制限するということは考えておりません。これ、国においても、感染拡大がこう、急激に広がっている地域ですね、そうした所において検討をということを言われております。まあ、国の方で示されているガイドライン等の中で、「ステージ3」になることが懸念されるような、そうした状況の推移があればですね、その検討についても遅滞なく、速やかに行っていきたいと思っておりますが、現時点においては、検討は行っていない、そういった検討段階にはないと思っております。

KRY(山口放送)

 これまでどおりの運用を当面はしていくような。

知事

 そうですね。何らかの利用を一定人数で制限をかけて止めるとかですね、そういったことは現時点では考えていないです。ただ、状況については、よく注視をしですね、「ステージ3」にいくような状況があれば、直ちに検討をしなければいけないとそう考えています。

山口新聞

 今回、医療機関では、県内で初めてのクラスターということなんですけれども、この病院での感染対策が徹底されていたかどうかということについては、知事の見解はいかがでしょうか。

知事

 そうですね。病院ですからですね、どこも感染対策というのはしっかりと意識を持って取り組まれているんだろうというふうには思います。ただ、今、県の方でクラスターの専門の医師2名、また事務職員も1名派遣をして、その病院の対策等についてもよく見ながらですね、これは、主には今後のことが中心でありますけれども、しっかりとよくチェックをするということになりますので、そうした中で、もし改善するようなことがあれば、しっかりと改善をしていく必要があると思います。

山口新聞

 今回の病院は、指定医療機関ではないということなんですけれども、医療機関でクラスターが起きたということについては、知事としてはどう受け止めますか。

知事

 特に県民の皆さんの命や健康を守る所でありますので、大変憂慮をしております。どこの病院も、こうしたことが起きないようにという対策を、当然しているだろうと思いますけれども、とにかく、われわれは、今、できるだけ広く調査をしてですね、速やかにこれを封じ込めるということに全力を挙げていきたいと思います。

共同通信

 今の関連なんですけれども、今岩国地域はですね、米軍の岩国基地でもコロナの感染者が出ていたり、飲食店でのクラスターがあったりということで、特にその岩国に住む方々に、どういうことを求めたいとかは。

知事

 え。

共同通信

 岩国に住む地域の方々に、特にどういうことを求めたいだとかは。

知事

 そうですね。今、感染が広がっている、われわれの確認が、日々新しい感染っていうのが見つかるという状況の中で、特に岩国地域の方々が大変ご心配をされているというふうに思います。われわれとしては、まず調査に全力を挙げて、一刻も早く、感染の拡大の状況をしっかり把握をして、速やかに封じ込めを行っていきたい、それに全力を挙げていきたいと思いますので、市と一緒に連携しながら、これに取り組んでいきたいと思っております。その上で、市民の皆さまには、やっぱり冬になり、また全国的にも感染が広がってきている中ですので、山口県全体、岩国地域に限らず、感染のリスクっていうのは、日本全体が高まっているという状況になっているというふうに考えておりますので、改めて先ほど申しましたような感染対策、ご自身を感染から守るための対策ですね、基本的にはマスクの着用ですとか、会食の際には、特に飛沫(ひまつ)の感染、飛沫(ひまつ)が飛び交うような所について、意識をして避けてもらう、そうした対応をそれぞれ、特に一段と意識を高めて、取り組んでいただきたいと思います。

共同通信

 あとすみません、もう1点なんですけども、話がちょっと前後しちゃうんで、上関大橋の方で、応急復旧まで大体4日ぐらいだったと思うんですけれども、この間の対策の状況というか、これが早かったかというふうに言えるのか、ちょっと遅くなってしまったと言えるのか、どのような所感を。

知事

 そうですね。われわれ、これまで起きたことがなかったような事例ではありましたけれども、とにかく一刻も早く、まずその、本当に仮復旧でも、仮応急でもしっかりと手当てをして、そこは何らかの制限をしても通れるようにっていうことを、まず最優先に行ってきました。必要な専門家の方々の意見も聞き、その仮応急をするために必要な資材の調達も速やかに行い、一刻も早くということで、これまでのところ行えているのかなというふうに思っております。

共同通信

 分かりました。
 ありがとうございます。

朝日新聞

 コロナの話でお伺いしたいんですが、東京で今日は493人、過去最多の感染確認が起きていると、絵に描いたように全国の感染者数、波を打つような形でまた増えているのですが、県内も増えてきて、クラスターが続発しているという状況なんですけれども、今、第3波に入りつつあるのか否か、これから迎えていくのか、その辺の知事のご見解をお聞かせいただけますか。

知事

 はい。これは全国の感染者を見てもらうとおり、第1波、第2波、これは今の高さは、明らかに第2波、それを超えていくような勢いに既になっているわけですね。第3波と言える状況だろうというふうに思います。これは山口県内においても、これまでもそうですけれども、全国の波が来れば、そこからやや遅れて山口県も感染が増えてきますので、今回の波についても、山口県の感染っていうのが、さらにこれから増えていくということをわれわれ頭においておかなければいけませんし、逆に県民の皆さまには、そうしたリスクが高まっているというところを、改めて意識を強く持ってもらって、ご自身を守る行動を徹底していただきたいと思います。

朝日新聞

 旅行ですとか、出張ですとか、その辺は「Go To トラベル(Go To トラベルキャンペーン)」が行われていたりという状況もありますけれども、緊急事態宣言の頃のような、その対応ではなく、その両立というところが求められると思うんですけれども、これに尽きるのかもしれませんが、県民皆さんには何に気を付けたらいいのか、お聞かせいただけますか。

知事

 そうですね。やっぱりその感染リスクにさらされないように、日々気を付けてもらう、日常の行動を気を付けてもらうということで、基本的には、書いてあるとおり3密の回避とか、マスクの着用を、きめ細かく行うですとか、感染のリスクの高い所は、できるだけ控えたり、対策を特に意識をして、そこでは取るということに尽きるだろうと思いますので、その意識とか、個々の、その日常生活の場面場面で、意識を特に高く持っていただきたいということを改めて強くお願いしたいと思います。

朝日新聞

 もう1件の上関の橋の件でお伺いしたいんですけれども、山口大学の先生から、鋼材が破断している可能性があるというご指摘があったという話、担当課の方からも伺ってるんですが、そういう状況の中でも、応急的に処置をして、片側1台ずつでも通せるようにするということで、橋そのものの強度とか、安全性には応急処置をすれば問題がないという判断だというふうに理解してよろしいでしょうか。

知事

 もしあれだったら、補足してほしいんですが、基本的には専門家の方々が見て、構造に関わるような損傷とかそういったものはないという中で、20センチ上がっているというところですね。ここは破断をしているのではないかというふうに見られてますが、そこの確認にはもうちょっと詳細な調査が要ります。今回は、これが破断していると。当然その分、強度が弱くなっているわけで、してるという前提で、重しを載せたり、ジャッキを入れたりして、その計算についてもやっているわけですね。だから、そういった意味では、そういったことを前提に、必要な強度を保てるような形で対策を行っているということです。

朝日新聞

 分かりました。来週にも専門家の先生方による検討委員会を立ち上げられるというお話でしたけど、だいたいの時期的な目安として、どのぐらいのスパンで解明をして本復旧の手だてが立てられればなあというふうにお考えでいらっしゃいますか。

知事

 これは。じゃあ。

道路整備課長

 今後、委員会を立ち上げて、その中で専門家の方々の意見を聞きながらやっていくんで、スケジュール感は、その中でまた改めてお知らせをしたいというふうに考えてます。

朝日新聞

 まずは1回、先生方で話し合ってもらって、全体のスパンを話し合ってもらう、そんなイメージ。

道路整備課長

 そういうことになると思います。

朝日新聞

 分かりました。あと、本復旧の方法なんかもそこで話し合ってもらってということになると思うんですけど。

知事

 そうですね。

朝日新聞

 20センチ上がったのを、また元通りに埋めるのか、また他の方法があるのかとか、そういう話で、それも含めて検討されると。

知事

 そうですね。はい。

朝日新聞

 分かりました。あと、事故が最初に段ができたことで車がぶつかって、けがをなさった方もいるようなんですけれども、この方々への県の対応としては、今何かされていることがあれば教えてください。

道路整備課長

 事故に遭われた翌日に面会させていただきまして、謝罪と今後の説明をしております。

朝日新聞

 おけがの方は、大丈夫なんでしょうか。

道路整備課長

 打撲というふうに伺っております。

朝日新聞

 お二人が打撲。

道路整備課長

 はい。

朝日新聞

 分かりました。ありがとうございます。

毎日新聞

 今、お話の出ました、けがをされた2人への言葉が知事の方からあればお聞きできますでしょうか。

知事

 そうですね。こうした事故が起きたことを残念に思いますし、大変申し訳なく思います。ぜひ、おけがをされて、退院はされたということでお聞きをしておりますけれども、一日も早くご回復をされますようにお祈りをしております。

毎日新聞

 岩国のコロナの方の、岩国市医療センター医師会病院は、現在、入院患者さんへの対応とか、外来患者への対応とか、急患の受け入れとか、現状どうなって、今後どうなりそうかっていうことがある程度把握できてたら、お聞かせいただけますでしょうか。

健康増進課長

 現状では、昨日ホームページで病院の方が出しておりますとおり、外来については中止、新たな入院受け入れ、及び退院調整についても、今、当面の間は中止というふうになっております。それで、今後、保健所と協議をしながら方針を決めていくと聞いております。

毎日新聞

 ありがとうございます。

作成:山口県総合企画部広報広聴課

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