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知事記者会見録・令和3年1月26日実施分

ページ番号:0013143 更新日:2021年1月28日更新

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日時 令和3年(2021年)1月26日(火曜日)
16時30分~16時51分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

知事

 本日、本県で41名の新規の感染者が確認をされました。そのうち、周南市の高校の剣道部15名が感染し、県内初の学校でのクラスター(感染者集団)が確認をされました。患者の概要につきましては、先ほど担当課長から説明をしていますので、詳細につきましては、割愛をさせていただきます。
 本県の感染状況ですが、今月に入って、すでに7件のクラスターが発生しています。その中身につきましては、病院での3件のクラスターのみならず、職場や屋内スポーツクラブ、そしてこのたびの学校の部活動で発生するなど、家庭内、友人間の感染拡大も増加しています。
 1月に入りまして、新規感染者数がこのグラフのとおり急増しております。
 先週、クラスターが宇部の病院で出ました。その時は突出した数字で増えております。それと比べると下がってますけれども、依然高い状況が続いているというふうに推移しております。
 そして、現時点におきましては、モニタリング指標でございますけれども、本県におきましては、一番上の病床稼働率、こちらにつきましては、「ステージ3」相当になっております。
 それから、その次の療養者数、これにつきましては、今申しましたように、クラスターが立て続けに起きていることによって感染の数が急増しておりますので、ここにつきましては、そこの指標だけは「ステージ4」に相当しているという状況です。
 その他の指標は「ステージ2」相当でして、特に、本件において特徴的なのはこうした数は増えておりますが、感染経路の不明な人の割合、不明者の割合というのが「ステージ3」は50%以上なんですが、本県においては5.3ということですね。
 まさにクラスターというところの発生が多いということで、まあ、市中で感染がどんどん広がっているという状況ではなくて、特定の箇所に集中して感染が増えているという、そうしたことが本県の今起きていることの特徴であろうというふうに認識しています。
 このステージについての評価ですけれども、本日、専門家で構成しますモニタリング会議の方での確認を行いましたが、「ステージ3」相当であると見解が示されました。
 私といたしましては、本県の感染状況は、現在「ステージ3」に上がったものというふうに判断をいたしました。
 その要因といたしまして、本県の場合、特にクラスターが多発をしているということ、先ほど言いましたように家庭内、また友人間、こうした中で感染が広がっているという状況がございます。
 したがいまして、市中で感染が次々と広がっているという状況ではありませんので、現時点において例えば県民の皆さんに外出自粛をお願いするですとか、あるいは飲食店の時短要請をするですとか、そうした形で制約をかけていくということは考えておりませんが、感染がさらに拡大をしてまいりますと、さらに踏み込んだ対策も考えていかなければならなくなります。
 ぜひ、この今の県の感染状況、広がりの状況、大変危機的なものがあると認識を共有させていただいて、感染拡大に一層の警戒をお願いしたいと思います。
 本県といたしまして、今以上の感染拡大を防ぐために当然のことながらクラスター対策、そしてPCR検査(遺伝子検査)、これも徹底的に行っていきます。
 県内で感染が分かっても、それが広がらないようにしっかりと食い止めていきたいというふうに取り組みをさらに進めていきたいと思いますが、いずれにいたしましても今が感染拡大、これに歯止めをかける正念場であります。
 今一度、県民の皆さまにはご自身の感染予防対策、改めて徹底をよろしくお願いいたします。
 私からは以上です。

読売新聞

 本日「ステージ3」に変わったという認識を示されましたけれども、具体的に「ステージ3」に上がれば、これまでとはどういう状況の変化というか、何が違うのでしょうか。

知事

 今、起きているのは、病床についても使用率が上がっているということ、それからそもそも感染者の数自体が大きくなっているということです。
 通常「ステージ3」に上がれば、国のステージの判断の指標で言いますと、例えば外出自粛を検討するですとか、あるいは飲食店の時短要請ですとか、休業っていうのを検討するという段階に入りますが、先ほど言いましたように、本県の場合はそこを全県的に活動を制約するということが今の感染を抑えるという上で、今必ずしも効果的ではないというふうに思っております。
 やはり、先ほども言いましたけれども、感染経路不明な人の割合というのが特に「ステージ3」は50%ですけれども、本県はその10分の1というところでありまして、ここが今緊急事態宣言が出されているエリアというのは、大体ステージの4とかで一色に染まるような感じでありまして、市中での感染というのがかなり広がっている、そうした状況においては、一斉に外出自粛をお願いする、あるいは、お店についても休業あるいは時短要請をするということによって、域内全体の感染をそうしたことで抑えていくということが効果的なわけでありますが、本県の場合は、一応「ステージ3」に該当すればそうしたことも検討することが要請、国の基準では求められるわけですけれども、今はそれが効果的な、そうした感染の広がり方ではないというふうに思っております。
 クラスター等がですね、一部の施設なり、一部の場所で発生をしているということですので、これにしっかり対応しているという状況でありますが、こうしたものがどんどん広がっていくと、これが市中感染というふうになってまいりますので、そうなってきますと、より強い行動制限というものをかけなければいけない、かけざるを得なくなるというふうになってまいりますが、そうした事態はぜひ避けたい、そのように思っております。
 そうした意味でわれわれもしっかりとクラスターを抑え込む、そしてPCR検査をしっかりと行って、感染が分かればそれが広がることを最速で食い止めていきたいと思いますけれども、県民の皆さまには今こうした「ステージ3」になり、またさらに感染拡大がさらに広がっていくというリスクがすぐそばにある、そうした意識を改めて持っていただき、危機感を共有していただいて、今一度感染予防をここでですね、大変重要な局面、今が大変重要な局面であります。正念場であります。
 今一度、感染予防対策、徹底をお願いしたいと思います。

毎日新聞

 このクラスターの発生している学校とこの部活動は現在の活動状況、登校の状況だとか、校内で他にも熱が出ている生徒さんが多発しているとか、活動は休止しているのか、できるだけ。

健康増進課長

 これについてはまた後ほど、分かる範囲で情報提供させていただきます。

朝日新聞

 クラスターが特に山口の場合は増えていて、全体の感染者数を押し上げているところなんですけども、クラスターが連続して発生しているその背景っていうのをどのように分析されますか。

知事

 これは、特に、件数として多いのは、今、個別に実地で検査をしております療養病床、あるいは精神病床を有する病院、これで、立て続けに3件のクラスターが起きてるというところが大きい要素としてはございます。
 ここは、なかなか感染対策を取るのも大変な状況もあるわけですけれども、しっかりとできる対策をして、感染が広がらないように、われわれも個別に入って、今、改善等の指導を行っているところです。
 そうしたことによって、しっかりと封じ込めていきたいと思います。で、今日起きてるのは、学校でのクラスターということであります。これは、公立も私立もいずれにしても、学校内での感染拡大防止対策っていうのを、個別に、具体的なガイドライン等も示して徹底をお願いしているわけですが、今日改めて、公立、私立ともに改めて通知を行いまして、この感染、校内における、さまざまな活動における感染拡大防止の徹底を、今一度、本日要請をしたところです。

朝日新聞

 その通知っていうのは、具体的にどんな内容かっていうのと、これは教育庁から出されてるものですか。

知事

 そうですね。私立学校もあるので、総務部とそれから教育委員会とで両方から出してるということになります。

朝日新聞

 通知の内容って、今までとフェーズが変わったという考え方もできるんですけど。

知事

 基本的な対策としては、これはこれまで示しているところですので、そこをしっかり徹底をしていただくということですね。具体的には、部活動等での留意事項、あるいは、飲食、学校内での飲食の場面における飛沫(ひまつ)を飛ばさないような席の配置とか、会話を控えるですとか、食事後の歓談時には必ずマスクを付けるですとか、そうしたことは、これまでも求めているわけですが、改めてその徹底を今日要請をしています。

朝日新聞

 今までも、対策を取るようにお願いされてきていて、実際にはクラスターが発生していますけど、それとはまた別の対策を取るっていう状況にもなるのかなと想像するんですが、その点については、いかがでしょうか。

知事

 そこは、今回の学校のクラスターがどういった要因で起きてるのかっていうのは、よく中身を分析し、追加すべきところがあれば、これはしていかなければいけないと思いますが、現時点で何か分かっていることはありますか。

健康増進課長

 やはり、部活動ということの特殊性や、どうしても部活動以外のコミュニケーションの取り方、そういうようなものもあると思われます。詳細については、現在、保健所と学校の方で調査をしているところです。

朝日新聞

 部活以外でもクラスターは発生してますけど、それに対する対策として、今、現時点で課題っていうものっていうのがあればお願いします。

知事

 部活以外と言うと。

朝日新聞

 今、おっしゃたのは、部活についてこれから分析をするということだと思うんですけど、今月に入って、クラスターは部活以外もたくさん出ていて、それが全体の感染者数を押し上げていると。

知事

 そうですね。一つは、今言った医療関係の施設の中では、個別に今、実地の検査をしておりまして、改善すべき点があれば、そこはしっかりと、改善を求めて、現地でチェックをし、指導を行いながら、改善をしていくと。それによって、類似の感染が起きないようにということを取り組んでおります。

朝日新聞

 25日で実地検査が終わったかと思うんですけど、これからの対策については、どのようにお考えですか。

知事

 今は、実地検査を行って、また改めてその結果については整理をして、報告をさせていただきたいと思います。
 中でも、改善をすべき点について、いくつか指摘をし、実際に改善を図っておりますので、そうしたことも改めて整理をした上で、お示しをしたいと思います。

中国新聞

 今回、クラスター対策班とかっていうのは、派遣されてるんですか。

健康増進課長

 はい。これまで派遣しているクラスター班については、入院、あるいは入所等のそこに居住している方、居住とか、動けないっていう方の所を中心に派遣しております。学校の場合は、今、保健所が現地に入って調査をしております。

中国新聞

 改めて、学校で初めて、クラスターが起きたんですけど、改めて受け止めをお願いします。

知事

 全国的に感染が拡大をしている中で、学校もクラスター、あるいは、感染拡大をするそうしたリスクに大きくさらされているということの認識を改めて強くしました。学校には、今一度、それぞれの学校の管理者は、今一度、感染防止対策をここでしっかりと改めて引き締めをしていただきたいと、そのように思いますし、ぜひ、児童生徒一人一人も意識をして学校生活を送っていただきたいと思います。われわれの方としては、今回、公・私ともに改めて、通知を出して、しっかりと感染防止対策を学校生活のあらゆる場面で徹底をするように強く求めていきたいと思います。

読売新聞

 通知の方なんですけど、後で事務方からで結構ですので、出した通知について、ちょっと詳細なご説明をお願いいたします。

知事

 はい。それはじゃあ、また改めて。

読売新聞

 お願いします。

防府日報

 先ほどの事前レクの中では、今、病床の使用率が46.9%ということで、475床に関しては今順次増やしている段階ですので、実際にはもうちょっと逼迫(ひっぱく)するような状況になっているんじゃないかと思いますけれども、現在、その医療体制、特に病院の入院の方ですね。これについての逼迫(ひっぱく)の度合いの状況と、また他県では、そういった入院の調整が間に合わなくて、症状が悪化されたり死亡されたりしている例がありますけれども、そのことを起こさないために、今具体的にどういった指示とか対策を取られているかということの見解をお願いします。

知事

 はい。われわれとしてはですね、今、入院調整、関係機関の大変なご協力も頂き、スムーズにできているというふうに認識をしています。入院ができずにずっと待たされているということはなくてですね、そこはスムーズに調整はできているというふうに思っております。
 ただ、状況とすれば、今、医師会、医療関係の方面とも、現状については確認をしておりますけれども、現状は今「ステージ3」に相当するところに来ているということで、医療体制逼迫(ひっぱく)とまではいきませんが、逼迫(ひっぱく)する状況が間近に迫っている、そうした現状の認識をしています。
 こうしたことがさらに、逼迫(ひっぱく)がですね、これからさらに悪い方に行かないようにしっかりとこの時点で食い止めていくということが、医療をしっかり守る上でも、大変重要だと意識しています。

防府日報

 現時点で病床数をさらに拡大を要請するとか、もう既に調整に入っているとかそういった段階ではまだないっていうことでしょうかね。

知事

 まあ現状、この間52床か、増やしまして、その状況を見ていきたいと思いますし、今、どちらかというと、何と言いますか、ここはまた運用の仕方ですけれども、療養、宿泊療養施設の方ですね、そうしたところもうまく使っていかなければいけないと思います。
 現状、軽症、無症状の方でも、医療、病院の方に入っている方もかなりありまして、ここはできるだけ丁寧に見ていこうということで、しているわけですけれども、そうした部分も、例えば、療養、ホテルとかの宿泊施設の方に移していくっていうことも考えられるとは思いますし、そこは医療のどのくらいの、その余力があるかっていうところと見ながらですね、できるだけ医療的なケアの下で見ていくというのが一番確実ですので、余力があるうちはそういうふうにしていくということを考えていくということになると思います。

防府日報

 分かりました、ありがとうございます。

読売新聞

 本日「ステージ3」に移行されたということですけども、時短要請と制約をかける考えは今のところないということですけど、県として県民には基本的な対策の徹底をお願いするという以外の感染対策、何かその、方策みたいなものを現時点考えられてないんでしょうか。その辺がどうなのかなと思いまして。

知事

 今、感染が起きている状況の中で、特にクラスターが起きているところですね、これに対しては、類似のものが起きないように個別に徹底を改めて強く求めていくということですね。学校におけるクラスターが起きたので、そこは今一度徹底をしていく、それから、病院等においては類似の感染の拡大というのが起きないように個別に見てやっていくということをやっていくようにしています。
 もちろん外出自粛とか、飲食店の休業、あるいは時短要請というのは、効果的な場面もその状況とタイミングによってはあると思いますが、本県においては、そうしたところで感染がどんどん広がっているというわけではありませんので、今それは、非常に大きな、何と言いますか、ダメージを与え、また県民の皆さまにも生活にも、あるいは経済活動、仕事の面でも大きな制約を与えて、それによって感染が、何と言いますか、非常に効果的に抑えるかと言えばそうではないので、今はそれを取るべきケースではない、状況ではないというふうに考えておりますが。
 ただ、先ほど言いましたように、市中感染ですとか、どんどん県内であちこちで感染が広がる、それが例えば飲食店を介してどんどん、飲食店を舞台にどんどん広がっていくとかなってくれば、それはとにかく、いろんな経済的にも生活的にも大きな制約をかけても、そうすることによって感染を抑えていくっていうのが、効果的な場面、そうせざるを得ない場面が出てくるかもしれませんので、そうした際には、そうした手立てを講じていかなければならないことになる、そうした検討を行っていかなければいけないことになると思いますが、今はそういう状況ではないし、そうならないようにしっかりと食い止めをしていかなければいけない。
 われわれは、われわれとしてこの感染が拡大しているような局面において、しっかりと改めて注意喚起をして改善を求めていく、そして、しっかりとクラスターが発生すればそれを確実に抑える、また感染が分かれば広がりを確実に、検査等もしっかり行って抑える、これによって県内での感染の広がりを抑えていくことに全力を上げていく、そうしたフェーズだと思っています。

読売新聞

 分かりました。ありがとうございます。

作成:山口県総合企画部広報広聴課

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