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知事記者会見録・令和3年3月28日実施分

ページ番号:0013147 更新日:2021年3月30日更新

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日時 令和3年(2021年)3月28日(日曜日)
10時00分~10時13分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

知事

 昨日、本県では初となります新型コロナウイルスの変異株による感染事例が確認されました。
 まず、変異株の確認の手順についてですけれども、陽性が判明した患者に対しまして、まず、環境保健センターにおきまして、変異株のPCR検査(遺伝子検査)を実施をいたします。そこで、変異株による感染かどうかを確認をする、まあ、こちらのちょうど真ん中のところですね。こうした確認を環境保健センターで行います。
 そこで検査によりまして、変異株であることが確認された場合には、この右の方ですが、国立感染症研究所に検体を送付しまして、ゲノム解析によって、タイプの特定等の詳細な分析を行うことになっています。
 今、真ん中のところが確認されたということで、この国立感染症研究所の方に検体を送付というところでございますので、また後日ですね、このより詳細な結果が判明をしますので、改めてご報告をさせていただきたいと思います。
 このたびの事案についてですが、これまでの保健所の調査によりますと、発症の直前に、関西方面に旅行に行かれていることから、現地で感染した可能性が高いものと考えています。
 また、濃厚接触者等に対しましては、全員にPCR検査を実施しましたところ、全て陰性でありました。そういったことで、現時点において、他への感染拡大の懸念はない状況です。
 この変異株につきましては、国内でも、感染が急速に拡大をしております。39都道府県で1128人の感染が確認されているという報道もございます。
 厚生労働省におきましては、変異株は、従来のウイルスよりも総じて感染力が増していると、そういう懸念があるとされておりまして、変異株への対応を徹底していく必要があります。
 このため、変異株に対する監視体制の強化をしていく必要があります。これをしっかりと行っていきたいと思いますが、3つございます。
 まず、変異株についてのスクリーニング検査、陽性が確認された場合に、それが変異株かどうかという検査につきましては、国の基準では40%、これは緊急事態宣言が解除される前は5%から10%というのを40%に引き上げたわけでありますけれども、本県においては、これ、100%、県内で陽性が確認された場合には100%、変異株かどうかの検査を行います。
 そして、さらに接触者について、広く検査をする、しっかりとですね、濃厚接触者に限らずに、広く調査をして、検査をしていくということを行っていきます。
 それから陽性者の感染管理の徹底ということで、これは、入院についても、しっかりと個室にするですとか、あるいは退院するときにも、しっかりと検査を厳格に行って、退院していいかどうかというところを確認をするというところを行って、感染管理を徹底をしていくことといたします。
 ということで、変異株についてですね、まず、県内で発生したものについては、漏らさず、100%把握をするということ、それとそこからの広がりはですね、確実に抑えていく、この2点をしっかりと行っていきます。
 それから、県民の皆さんにお願いでございますが、全国的に、こうした変異株による感染が増えておりますが、変異株であったとしても、感染対策は、これまでと同じであります。
 3密の回避、そして「マスクの着用」、「手洗い」の徹底、そして、「感染リスクが高まる『5つの場面』に注意する」、まあ、そうしたことが重要でありますので、引き続き、基本的な感染予防策の徹底につきまして、よろしくお願いいたします。
 また、これまでもお願いしているとおり、感染が拡大している地域へ移動される際には、3密の回避など、山口県に居るとき以上に、意識を一層強く持って、行動していただきますようによろしくお願いいたします。
 なお、これも重ねてのお願いですが、感染者、また感染の疑いのある方等への誹謗(ひぼう)中傷、これはあってはならないものです。絶対にやめていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 次に、「感染防止対策の集中実施」についてです。
 本県における現在の感染状況ですが、1カ月以上にわたりまして、1日あたりの新規感染者数が1桁台で推移をしております。そうしたことで、落ち着いている状況にありますが、全国的には感染が拡大傾向になってきております。変異株等の状況も踏まえますと、感染拡大に予断を許さない状況が続いています。
 今後、本県における感染の再拡大を防いでいくために、感染状況が落ち着いているこの時期を捉えて、感染拡大、感染防止対策のさらなる徹底を図ることといたしました。
 具体的には、本県におきましては、1月から2月にかけて、高齢者施設、また医療機関において、大規模なクラスター(感染者集団)等が発生をしました。1日あたりで最多で88人もの新規感染者数が確認もされましたが、そうした経験も踏まえまして、高齢者施設等での感染防止対策の徹底、このことに4月から6月までの3カ月間、集中的に取り組むことといたします。
 まず、未然防止対策として、施設等でクラスターが発生しないように、感染管理の専門家である認定看護師等を講師といたしまして、高齢者施設の職員に対して、感染対策資質向上研修を実施をし、また、希望に応じて、施設に対する個別実地指導を行い、施設内感染防止対策の強化を図ってまいります。
 それがこの青い上の方ですね。
 それから下の方でありますけれども、高齢者施設における感染拡大防止を図る観点から、県内の高齢者施設等の従事者を対象として、PCR等検査を実施することといたします。
 具体的には、クラスターが発生するなど、これまで感染が拡大した地域を重点とし、介護保険施設や障害者施設等の従事者に対して、症状の有無に関わらず、一斉PCR検査を実施して、感染の未然防止、そして早期発見に努めてまいります。
 県といたしましては、こうした取り組み強化によって、再度の感染拡大を防ぎ、県民の皆さまの命と健康を守ることを第一に、感染防止対策の徹底に全力で取り組んでまいります。
 私からは以上です。

NHK

 今、ご説明いただいた、高齢者施設等における感染防止対策の集中実施ですけれども、これは今回の変異ウイルスの初確認を受けてのものなのか、それとも、元々予定をされていたものですか。

知事

 そうですね。これは変異株とは別にですね、元々準備をしていたものです。今、言ったように、この4月から6月の期間、高齢者の優先接種も始まっていきますけど、それがまだ終わり切らない状況ですので、特にこれまでの、感染して、クラスターも発生してですね、感染が拡大しました高齢者施設が特にリスクが高いと思っていますので、そこにおいての感染が拡大しないように、しっかりとこの機会に対策をしていきたいということです。

NHK

 分かりました。今回の変異ウイルスの初確認についてなんですけれども、一応今回の検査では、接触者について調べたところ陰性だったということだったということもありますけれども、その感染力が他の種類より高い変異ウイルスですけれども、この感染拡大の県内のリスクですね、これについてはどのようにお考えでしょうか。

知事

 一部の地域に限られてですね、これまで変異株が確認されてましたけれども、このところ急速に他のエリアにも拡大をしております。
 すでに報道ベースで、厚労省(厚生労働省)の発表というのは、1週間に1回しか更新されないようですので、各県で発表しているものですとか、報道でされているところで言いますと、すでに39のですね、県等で確認をされているということでありますので、これ急速に全国に広がっている状況にあると思いますし、そうした中で、本県においても、今回初確認がされたということでございます。
 この変異株が持っている感染力の強さというのは、今、国の方でも詳細に確認をしているところでありますけれども、専門家等の意見でもですね、感染力が強いということが懸念をされていますので、この変異株についてのまず、変異株の県内の確認、これはしっかりと100%漏らさず確認をする必要がありますから、これは今言いましたように、国の基準では、陽性が分かった人の40%は確認してほしい、そうした変異株かどうかのチェックをしてほしいということでありますけれども、本県においては全て、100%漏らさず、把握をしてまいります。
 それともう一つは、感染力が非常に強いということですから、これが広がらないようにしっかりと抑えていく必要がありますので、ここを確実に抑えていく、そのためには、まず、接触者の調査についてもですね、従来よりもより広く徹底して、確実に漏らさず、それも把握をしていく、変異株の拡大をですね、してないかどうかということをしっかりと広く確認をするということを行っていきますし、また、実際に感染が確認された方の入院に対しても、陽性者についてはですね、個室もあれば、陽性者同士が同じ部屋に居るということでの入院というケースもありますけれども、この変異株の陽性者についてはすべて個室で、そこからしっかり広がらないように、ということで、感染拡大しないような管理を徹底していきますし、また、退院もですね、これは入院されてから、10日間たてば、基本的には退院していいということになって、もちろん症状がなければですね、退院していいということになっているわけですけれども、その際にも、10日を経過した後、PCR検査を、これも2回行うということで、確実にウイルスが消えてるという状態ですね、そうしたことを確認した上で、退院をしてもらうと、そうした退院の管理も徹底的に、厳格化して行っていくということを行うことによって、県内でまず、繰り返しになりますけれども、変異株については、100%漏らさず確認をするということ、それから、そこからの広がりを確実に抑えるということをですね、厳格に行っていきたいと思います。

NHK

 変異株の初確認ということで、不安に思われる県民の方もいらっしゃるかもしれませんが、従来の新型コロナウイルスと比較した上で、県民の皆さんにどういうふうに行動を受け止めてもらえば、という思いでいらっしゃいますか。

知事

 そうですね。まず、県内で初確認でありますから、県内で広がっているという状況にはないというふうに考えておりますけれども、特にその、大都市部中心にですね、変異株の確認が多数ある所もあります。
 県外でそうした地域に行かれる際にはこれまで以上にですね、感染を自らがしないような対策の徹底、このことに改めて、しっかりと心掛けていただきたいと思いますし、また、対策というのはですね、変異株だからといって、特別、対策が変わるわけではありません。
 「3密の回避」ですとか、「手洗いの徹底」ですとか、あるいは、その感染リスクが高い5つの場所を避けるですとか、そうしたことが対策としては同じことが基本になりますので、まあ、このことについては、意識をしていただければと思います。

NHK

 ありがとうございました。

作成:山口県総合企画部広報広聴課

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