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やまぐちの野鳥・見島

ページ番号:0101707 更新日:2022年1月4日更新

※本ページの情報は、平成16年のものであり、現況とは異なる可能性もあります。あらかじめご了承ください。

見島タイトル見島位置図

渡り鳥が休息する、日本海の孤島見島

 見島は萩市の北西約45kmの日本海に浮かぶ、面積7.8キロ平方メートルの小さな島である。対馬暖流の影響から、山口県の最北端にありながら比較的温暖な気候である。
 小さな島の中には八町八反と言われる広い水田があり、棚田には家の軒数ほどの溜池がある。海岸は砂浜や石砂利、断崖と変化に富み、山野の鳥、水辺の鳥、そして猛禽類が集まり、まさしく鳥達のオアシスになっている。
 日本海側の渡り鳥のコースにあたり、春と秋の渡りの時期には多くの種類が観察されている。休みなしに長距離を飛んできた野鳥たちは体力を消耗し、動けなくなっているものや、必死で餌をとっている光景をすぐ近くで見ることができる。

定期船から見た見島の画像
定期船から見た見島

見島の探鳥

 見島の鳥類については、日本野鳥の会北九州支部や山口県支部によって詳しい調査がされている。また全国から多くのバードウォッチャーが訪れ、それらの調査記録をまとめると、303種類が観察されている。また別亜種としてのツメナガセキレイ、ハクセキレイなどの亜種9種と外来種などを加えると、310種をオーバーする。見島での日本初記録種としては、ムジセッカとクロジョウビタキが紹介されている。
 見島は長崎県対馬、石川県舳倉島とともに日本三大珍鳥・迷鳥の渡来地として、バードウォッチャーに人気がある。何れの島も年間を通して春期の連休時を中心に、一日100種類以上の鳥が観察できる。この時期は渡りの中継地として利用する。北の繁殖地に帰る冬鳥、更に北の繁殖地に渡る夏鳥が同時に観察される。ただ晴天が続くと鳥は激減するが、雨天が続いたりすると、島中が鳥だらけになる。事前に天気予報をチェックしたほうがよい。

八町八反全景の画像
​八町八反全景

観音平から北灯台の画像
観音平から北灯台

自衛隊道路から宇津港の画像
​自衛隊道路から宇津港

北灯台(長尾の鼻)の画像
​北灯台(長尾の鼻)

 春季、鳥は島内どこにでも多いが、八町八反ではアカガシラサギ、カラシラサギ、ムラサキサギ、セイタカシギ、カワセミ、ヒメコウテンシ、ツメナガセキレイ、キガシラセキレイ、ツリスガラ、などが見られる。日崎から横断道路、大峠のコースではミゾゴイ、カラスバト、ジュウイチ、ツツドリ、コノハズク、ブッポウソウ、サンショウクイ、コマドリ、ノゴマ、キマユムシクイ、マミジロキビタキ、キビタキ、ムギマキ、オオルリ、シロハラホオジロ、キマユホオジロ、ノジコなどが観察できる。宇津から北灯台コースではヤマショウビン、ヤツガシラなどに出会う確率が高い。秋季には大峠で、サシバ、チゴハヤブサの渡りの群れが見られるが、春季ほどではない。

エリマキシギ、セイタカシギ、タカブシギ撮影三谷の画像
​エリマキシギ、セイタカシギ、タカブシギ撮影三谷

カラシラサギ撮影岡本の画像
​カラシラサギ撮影岡本

マミジロツメナガセキレイ(亜種)撮影三谷の画像
マミジロツメナガセキレイ(亜種)撮影三谷

ムラサキサギ撮影三谷の画像
​ムラサキサギ撮影三谷

ブッポウソウ撮影三谷の画像
​ブッポウソウ撮影三谷

マミジロキビタキ撮影岡本の画像
マミジロキビタキ撮影岡本

キビタキ撮影三谷の画像
​キビタキ撮影三谷

シロハラホオジロ撮影岡本の画像
​シロハラホオジロ撮影岡本

ヒメコウテンシ撮影岡本の画像
​ヒメコウテンシ撮影岡本

チョウゲンボウ撮影三谷の画像
​チョウゲンボウ撮影三谷

ナベヅル撮影三谷の画像
​ナベヅル撮影三谷

コサメビタキ撮影三谷の画像
コサメビタキ撮影三谷

ノスリ撮影藤原の画像
​ノスリ撮影藤原

ヒバリシギ撮影岡本の画像
ヒバリシギ撮影岡本