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平成30年 (2018年) 5月 2日
ホタル護岸の整備
山口県内のホタル
県内に生息するホタルは源氏ボタルと平家ボタルと姫ボタルの3種類です。
県管理河川473河川のうちホタルが多く生息している河川は51河川であり、このうち源氏ボタルの天然記念物指定河川は3水系、25河川(河川延長120km)です。
特にホタルの生息の多い河川は、山口市の一の坂川や椹野川・吉敷川と下関市豊田町の木屋川であり、これらはいずれも天然記念物指定河川とされています。
ホタルの乱舞(一の坂川・山口市) |
源氏ボタルの一生
(1) 4月上旬の雨の夜に、ホタルの幼虫が水中から陸上にあがって土中に潜り、蛹となる準備をします。
(2) 5月中旬より下旬にかけて、蛹となります。
(3) 6月上旬頃、土中から出て成虫となり10日間位は生きて飛び交います。この間に交尾し、川岸のコケ類に産卵します。
(4) 7月から翌年3月にかけて卵が孵化して幼虫になり、この間に6回脱皮します。幼虫は、昼は川底の石の下や土中に潜り、夜間はカワニナを食べます。
成虫(交尾) | 幼虫 | カワニナ(幼虫のエサ) |
ホタル護岸の整備
山口県のホタル護岸は、山口市の一の坂川や椹野川・吉敷川と下関市豊田町の木屋川などで整備されています。
特に、一の坂川は、改修前に消滅寸前にあったホタルをこの工法によりみごとよみがえらせたもので、初夏になると毎夜川面にホタルの群舞がみられ、今日ではすっかり山口の風物詩となっています。
ホタル護岸(一の坂川・山口市) |