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平成30年 (2018年) 5月 2日
川ビジョンは、山口県の河川行政の指針として、21世紀における川の将来像を示したものです。 |
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県内に凝縮された多彩で豊かなフィールドミュージアム
山口県は日本海・響灘・瀬戸内海と三方を海で囲まれ、気候は瀬戸内海沿岸部、内陸部、日本海沿岸部に分かれ、比較的小さな県内に本州に 生息する生物の多くが生息するなど、自然豊かで多様な河川とその流域はコンパクトなフィールドミュージアムを形成しています。
21世紀の先駆的な川づくり
室町時代に20万人を上回る人口を誇った「西の京、山口」を築いた大内氏、明治維新を成し遂げた長州藩など、 それぞれの時代で日本全国にインパクトを与え続けてきた山口県は、川づくりにおいても河川プールなどの親水性の高い河岸づくりやホタル護岸などの多自然型川づくりを先駆的に行ってきました。21世紀にもインパクトを与えうる川づくりを 目指します。
地域住民との連携
河川はそもそも「地域共有の公共財産」であり、古来より地域の人々は積極的に川を守り、育ててきました。高度成長期が終わり安定成長期に入ると、再び人々の市民活動への参加意欲は高まり、環境保全活動や川を活かした街づくりなど幅広い分野において地域住民が積極的に参加しはじめています。今後さらに河川管理者と地域住民との連携(Cooperate)により「人と川の素敵な関係」を再構築していくことが望まれています。