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平成30年11月定例会
平成30年12月10日(月曜日)~11日(火曜日) 付託議案の審査、所管事項の調査
環境福祉委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。
審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第3号のうち本委員会所管分、並びに、議案第11号、第14号、第16号、及び第18号の議案5件については、全員異議なく、いずれも可決または同意すべきものと決定いたしました。
次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。
まず、環境生活部関係では、
メガソーラーに係る環境影響評価について、
大規模な森林伐採を伴うメガソーラーの建設は、環境面において、どのようなことが懸念されるのか。
また、太陽光発電所を環境影響評価条例の対象とし、事業者が講ずべき環境保全措置等の検討に着手するとのことであるが、今後、どのようなスケジュールで進めていくのか。
との質問に対し、
メガソーラー建設のために森林を伐採することにより、林地が有する水源涵養機能に影響を及ぼす可能性が高く、周辺河川への短時間での濁水の流入や、地下水の枯渇のほか、土砂崩壊の発生等が懸念される。
今月中には、県環境影響評価技術審査会を開催し、環境影響評価の対象事業に太陽光発電所を追加することについて諮問する予定であり、できる限り早期に答申を得られるよう、審議を進めてまいりたい。
との答弁がありました。
次に、「エシカル消費」の推進について、
県では、人や社会・環境に配慮した消費行動を意味する「エシカル消費」について、今後、県民への普及を推進していくとのことであるが、どのような効果が期待されるのか。
また、普及に当たり、まずは「エシカル消費」を広く県民に知っていただくことが必要と考えるが、今後どのように取り組むのか。
との質問に対し、
県民一人一人による「エシカル消費」の行動が、多くの人に広がり積み重なることで、環境問題や地域活性化など、社会の課題解決に向けた大きな力になると考えている。
今年度、普及啓発イベントとして、「エシカル・ラボin山口」を消費者庁と共催するなど、県民の認知度向上に向けた取組を進めてきたところであり、今後は、イベントや啓発講座の開催等、消費者団体等と連携し、「エシカル消費」という言葉や、その理念の普及啓発に取り組んでまいりたい。
との答弁がありました。
このほか、
などの発言や要望がありました。
次に、健康福祉部関係では、
障害者スポーツの推進について、
身体障害者福祉センターの指定管理者の選定に当たっては、どのような観点に基づいて行い、どのような効果を見込んでいるのか。
また、「やまぐちパラアスリート育成ファンド」による支援の成果はどうか。
との質問に対し、
指定管理者の選定に当たっては、障害者スポーツの拠点としての機能の更なる強化が図られるよう、施設の「効用の発揮」を特に重視した。
選定した県障害者スポーツ協会は、競技団体や福祉関係者等とのネットワークを有しており、それを活かした自主事業等の展開により、障害者スポーツの裾野の拡大と競技力のレベルアップにつながっていくものと期待している。
また、育成ファンドについては、昨年度8名の選手を認定し、そのうち6名が日本代表として国際大会に出場するなど、各選手が国内外で優秀な成績を収められており、ファンドによる支援の成果が出ていると認識している。
トップアスリートの育成・強化が着実に進んでおり、本県選手の東京パラリンピック出場も期待されるところである。
との答弁がありました。
次に、がん患者のアピアランスケアについて、
がん患者の生活の質を確保するためには、治療による外見の変化に起因する患者の苦痛を軽減する、アピアランスケアが重要である。
特にウィッグについては、患者からのニーズも高いが、比較的高価であることから、患者にとって負担が大きい。
こうしたアピアランスケアについて、県は、今後どのように取り組んでいくのか。
との質問に対し、
がん患者は、治療に伴う外見上の変化の問題を含め、様々な悩みや不安を抱えておられることから、患者に寄り添った支援が必要と考えている。
アピアランスケアに必要なウィッグ等については、医療費等の負担もある中、患者の経済的な不安も大きいことから、適切な支援が行えるよう、がん拠点病院等の相談支援センターの更なる活用や、ケア用品を含めた支援内容等に関して検討を深めてまいる。
との答弁がありました。
このほか、
などの発言や要望がありました。
以上をもちまして、本委員会の報告といたします。