やまぐち食通信社 水揚げ日本一「下関漁港あんこう」グロテスクな姿からは想像もつかない上品な味わい。下関が日本一の水揚げ量を誇る高級魚「ふく」と並ぶ下関の新しいブランド、冬の風物詩「アンコウ」に迫る。

日本海が育てた極上の冬の味覚「下関漁港あんこう」

 深夜午前1時すぎの下関漁港市場。セリ人の威勢のいいかけ声が響き、数時間前に水揚げされた新鮮な魚に仲買人(なかがいにん)の真剣なまなざしが注がれています。続々と搬入されたトロ箱の中には、かつては見向きもされなかった魚、アンコウの姿があります。そのアンコウが今脚光を浴びています。
 平成15年、アンコウを「ふく」と並ぶ下関を代表する新しいブランド「下関漁港あんこう」として全国に広めようと、下関漁港沖合底びき網漁業ブランド化協議会が設立されました。
 「アンコウは以前から水揚げがあったのですが、平成14年に調査したところ、水揚げ量が日本一だとわかったのです」と、協議会会長の濱崎和彦(はまさき かずひこ)さん。
 アンコウの水揚げ量が多いのは、山口県の北から長崎県対馬にかけての大陸棚に餌となる魚やプランクトンが集まり、良い漁場となっているからです。新鮮なアンコウが安定的に水揚げされ、地元下関をはじめとして九州や関西、関東方面に出荷されています。
 寒くなるにつれ肝が大きくなり、秋から冬にかけてが旬のアンコウ。その身は、「7つ道具」と呼ばれる肝、身、胃袋、エラ、卵巣、皮、ヒレと、口のまわりを除くすべてを食べることができます。
 ビタミンや肌をみずみずしくするコラーゲンを豊富に含んでいることから、健康と美容に良い魚といわれています。
 アンコウの料理といえば、まず、アンコウ鍋。そして、刺身、しゃぶしゃぶ、から揚げなどがありますが、下関ではアンコウ料理を扱う店も多く、韓国、中華、フレンチなど外国風にアレンジしたさまざまな新しい味を創り出し話題になっています。

インフォメーション

〈下関漁港沖合底びき網漁業ブランド化協議会〉  TEL 0832-66-2141

 

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