やまぐち食通信社 
山口県オリジナル野菜「はなっこりー」 
ブロッコリーを父親 
中国野菜のサイシンを母親に生まれた 
栄養たっぷりの野菜「はなっこりー」の特徴とおいしさに迫ります!

名付け親が語る「はなっこりー」のおいしさ

 緑色の葉と茎に、小さくてかわいらしい黄色の花が、パッと咲く。アスパラガスとも菜の花とも違う不思議な植物は、山口県のオリジナル野菜「はなっこりー」です。ブロッコリーを父親、中国野菜のサイシンを母親に県農業試験場で生まれました。「花も茎も葉も食べられるのが特長で、柔らかい食感と独特の甘みで子どもたちにも食べやすいと人気です。ビタミンC、食物繊維が豊富なので、栄養価も高いですね」と語るのは、初期の研究に携わり、名付け親でもある県農業試験場の専門研究員、岡藤由美子(おかふじゆみこ)さん。

はなっこりーの料理例の写真

 

「サイシンは花と茎を食べる野菜ですが、このような野菜を『はなな(花菜)』と言います。はななとブロッコリーの一部をとって名前にしたのが、『はなっこりー』です」。かわいらしいその名前は、子どもたちにも人気です。
 はなっこりーは、山口県中部に位置する山口市の瀬戸内海沿岸を中心に栽培されています。種まきの時期は、7月から10月ごろまで。冬でも暖かいこの地域では9月から翌5月まで収穫できます。県農業試験場では、お年寄りや女性でも簡単に栽培でき、軽くて収穫が楽な野菜の品種を開発するため、ナタネ、ハクサイなど約95通りの組み合わせで、4万個以上の個体を作りました。7年間にわたる品種改良の末、栽培から収穫までの現地試験と、実際に地元のスーパーで販売して市場調査を行い、平成8年2月にはなっこりーが誕生しました。「クセのない味で、おひたしや揚げ物、煮物、パスタの具などさまざまな料理に使われています。中には、スポンジに混ぜてケーキを作っているという方もいますよ」と岡藤さん。はなっこりーは、和・洋・中どんな料理にも相性が良く、今では多くのレシピが岡藤さんのもとに届いているとのこと。
 「はなっこりーのおいしさにほれ込んで栽培する農家も年々増えています。今後は、さらに品種改良を進め、ピリリと辛い大人味や色に変化をもたせることを考えています」と育種開発部長の片川聖(かたかわさとし)さん。収穫されたはなっこりーは、県内はもちろん東京、大阪、広島などに出荷され、デパートやスーパーなどで販売されています。

インフォメーション

山口県農業試験場〉  TEL 083-927-0211

 

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