ゆるやかに流れる錦川、その清流に美しい五連のアーチを描く「錦帯橋」。岩国のシンボルともいえるこの橋を中心とした一帯で、ゴールデンウィーク初日の4月29日、盛大に開催されるのが「錦帯橋まつり」です。当日は、参勤交代そのままの大名行列や「岩国藩鉄砲隊」による演武、岩国太鼓の演奏など、さまざまな催しが行われます。
祭りのメインイベントとなるのは大名行列。その先頭を行くのは「奴道中」です。法被や菅笠などを身につけた粋ないでたちの奴たちが、鮮やかに毛槍を振り、伝統の技を披露します。中には、江戸時代に殿様から拝領された毛槍や狭箱なども使用されています。参加するのは3団体。隊列の仕方や毛槍の投げ合い、片足を上げて飛び跳ねるなど、各団体による所作の違いを見比べるのも楽しみの一つです。
続く大名行列では、城主や奥方、家老、奉行、典医などに扮した約60人が、しっとりとした風情の城下町や錦帯橋を練り歩きます。かつて殿様が実際に乗られていた籠も登場し、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような華やかな大名行列が再現されます。
また、岩国藩鉄砲隊による火縄銃の実演は迫力満点。そろいの鎧をまとった射手約20人が、錦帯橋下の河原に登場し、隊長の号令とともに、火縄銃のごう音をとどろかせます。ぴったり息の合った伝統の砲術に、大歓声と拍手がわき上がり、祭りは最高潮に達します。
【お問い合わせ】
(社)岩国市観光協会 電話:0827-41-2037
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