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県政放送(動画配信)・イキイキ!山口・モ~っとお役に立ちます。山口型放牧
「モ~っとお役に立ちます。山口型放牧」令和2年10月5日(月曜日)放送分
関係先:山口県畜産振興課
動画テキスト
『イキイキ!山口』
【アナウンサー】
県内では、農業従事者の高齢化や後継者不足、また農産物の価格の低迷などにより、耕作放棄地が年々増加しています。
その課題を解消するために一役買っているのが、山口型放牧と呼ばれる家畜の管理方法です。
今回のイキイキ!山口では、その山口型放牧をご紹介します。
~オープニングタイトルの映像~
「モ~っとお役に立ちます。山口型放牧」
~耕作放棄地に牛が放牧されている様子~
【アナウンサー】
県が1989年から推奨している山口型放牧。
耕作放棄地に妊娠している肉用牛を放牧することで、畜産農家は餌代の節約や世話などの労働の省力化はもちろん、荒れた農地がきれいになることでイノシシなどの獣害を防ぐといった多くのメリットがある取り組みとして注目されています。
県内では、耕作放棄地が年々増加していて、その規模は国の統計で3620ヘクタールに上っています。
このうち、山口型放牧は県内で200カ所以上、314ヘクタールで実施されています。
~アナウンサーと秋穂放牧利用組合 宗綱良治さんとのツーショット~
【アナウンサー】
宗綱さんは山口型放牧に長く携わっていらっしゃるそうですが、どんなメリットがあると感じていらっしゃいますか。
【宗綱さん】
この辺りは、昨年まで耕作放棄地となっていましたが、放牧を利用して新たな農地管理をするということで、平成22年に立ち上げた組合が山口型放牧に取り組んでいます。
牛は草を自分で歩いて行って食べ、体の栄養にし、ふんや尿を肥料として畑に残すので「四輪駆動の草処理機(1牛3役)」と呼んでいます。
また、景観の保全や雇用の新たな創出など、まさに放牧は「一石七鳥+α」だと感じています。
【アナウンサー】
牛たちも気持ちがよさそうですね。
【宗綱さん】
このような風景は地元の方からも喜ばれています。放牧しているのは妊娠している母牛ですが、よく運動することで足腰が丈夫になり、安産につながっていると感じています。
~アナウンサーと県農林総合技術センター 藤田航平 技師とのツーショット~
【アナウンサー】
この山口型放牧には今年度からICT・情報通信技術を活用した研究が開始されたそうですね。
【藤田さん】
はい。牛に小型センサーを付け、放牧地のエリアをGPSで設定することで、万が一、牛が敷地の外に出ようとした場合、手元の携帯端末に通知が届き、すぐに対応することができます。
こういった技術の導入を支援することで、畜産経営の体質強化につながればと思っています。
~県農林総合技術センター 藤田航平 技師のワンショット~
【藤田さん】
山口型放牧は、県内の畜産業や農地の保全などに一役買っています。
牛を飼っていない人は「レンタカウ制度」で牛を借りることができます。
関心がある方は、県畜産振興課かお近くの農林水産事務所までお問い合わせください。
~まとめ~
【アナウンサー】
皆さんも、互いにメリットのある山口型放牧を活用してみませんか。
関係先:山口県畜産振興課