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平成19年 (2007年) 7月 3日

政策企画課

知事からのメッセージ

ふるさとのさやかな風を全国に


 「これが私の故里だ さやかに風も吹いてゐる」は、今年生誕100年目を迎えた、山口市出身の詩人 中原中也の詩「帰郷」の一節です。


 中也は、16歳で山口を出て以来、度々帰郷を繰り返しています。

 作品がなかなか認められず、挫折を繰り返していた中也にとって、この一節からも、母がいて、懐かしい風景が広がる故郷は唯一心安らぐ場所だったと想像にかたくありません。


 中也が故郷を離れ、遠く思いを馳せた私たちの暮らす山口県は、今も、豊かな自然と歴史、文化に代表される数々の旅の素材に溢れ、加えて、土地土地ならではの地酒や地魚、特産品、さらには、あたたかい人情など、本県を訪れた人の旅の思い出をさらに倍加させてくれます。


 県では、本県を訪れる皆様に、山口県ならではの魅力を十分に理解し、感動して帰っていただきたい。また、来ていただきたいとの強い思いから、今、「地旅づくり」を進めています。


 この地旅づくりに向けた、具体的な取組として、山口県ならではの旅行商品開発を担っていただける人材を育成するため、今年3年目となる「やまぐち観光交流塾」を開催しています。

 この塾には、県内各地から集まった、10代の学生さんから60代のボランティアガイドの方まで25名が、地元の良さを全国に発信していこうと真剣なまなざしで勉強をされています。

 私も塾長を務めていますが、彼等の取り組みを頼もしく思いながら応援をしているところです。


 さて、「観光」の語源は、今から約二千年前の中国の古典「易経」の「観国之光」~国、すなわち、その地域の「光」、地域の優れた文化や自然、暮らしぶり等を観ることだと言われています。

 翻って、県外の皆様にとって、行ってみたいと思う「光」のある地域とは、とりもなおさず、そこに住んでいる人たちにとって住み良い、また、住み続けたいと思える地域だと思います。


 私もよく利用する宇部市の国道190号は、本県の空の玄関口 山口宇部空港へ繋がる主要道路です。

 その沿道には、3㎞近くも四季折々の花々が咲き乱れ、ドライバーのみならず、本県を訪れた人たちにとっても、やすらぎと潤いを与えてくれます。

 これらの花々は、地域の皆さんが長年にわたって、また、季節に応じて、ボランティアとして一致協力し、花の植え付けから清掃まで取り組んでこられた結果であり、同時に、そこに住んでいる人たちにとっても、地域の自慢であり誇りとなっています。


 私は、県民の皆様のこうしたふるさとを愛する思いと行動、まさに県民力こそが、いわゆる「光」のある地域の源ではないかと思っています。

 こうした取組をさらに進めていくため、県では、県民の皆様誰もが、山口県に生まれ、育ち、住んでよかったと心から実感できる「住み良さ日本一の山口県」の実現を目指し、県民総参加による「住み良さ日本一の県づくり県民運動」を展開しています。

 この運動は、県、市町、各種団体、企業、さらには県民一人ひとりが、自主的・主体的に、様々な活動に取り組むことによって、生活のあらゆる分野の「住み良さ」を自ら高めていこうとするものです。


 この運動を一層進めていくため、日頃から住み良さの向上につながる活動に積極的に取り組み、「住み良さ日本一の県づくり県民運動」の輪を広げていただける団体、グループ、事業所等を「住み良さ日本一 おひろめ☆たい志」として認定する制度を創設し、さる6月11日、第1弾として112団体の皆様を認定しました。


 「おひろめ☆たい志」には、認定証及び啓発用グッズを提供し、花いっぱい運動などの地域づくりをはじめ、地域の安全、子どもの健全育成、社会教育の推進、学術、文化、芸術又はスポーツの振興などの日頃の活動を通じて、県民の皆さんに「住み良さ日本一の県づくり県民運動」への参加を自発的に呼びかけていただくこととしています。


 厳しい地域間競争にあっても、この山口県がいつまでも存在感を発揮して、住んでいる皆様が、中也のように、このふるさと山口に愛着と誇りをもっていただける地域であり続けるよう、私は、安心・安全を基本に、山口県が幅広い分野で持っている「住み良さ」をさらにレベルアップし、全国の皆様から行ってみたい、住んでみたいと思える地域づくりを県民の皆様との協働により築き上げていきたいと考えています。



地旅」…地域固有の文化や地場産業等を素材とした、その地域ならではの旅行商品を地元の方々の手で創り上げ、多様化・高度化する観光ニーズに対応し、地域発の新たな旅のかたちとして、全国各地に提案し、販売していこうという試みです。

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