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おいでませ知事室 山口に「熱い夏」がやってきます

ページ番号:0011241 更新日:2012年7月2日更新

 山口県が生んだ童謡詩人、金子みすゞの詩『朝顔の蔓(つる)』に、「伸びろ、朝顔、まっすぐに、納屋のひさしがもう近い。」という一節があります。夏の日差しを受け、勢いよく伸びる朝顔と、それを愛でるみすゞの優しさが感じられる詩ですが、我が家の近くの小学校でも、子どもたちが丹精込めて育てた朝顔の蔓に花芽がつき、いよいよ夏の訪れを感じさせる時期になりました。

 暑い夏に向けて、山口県では今、「おいでませ!山口イヤー観光交流キャンペーン」と銘打ち、「熱い」観光イベントを展開しています。
 8月までとなったこのキャンペーンも、夏休みに向けていよいよ佳境に入ってきました。金子みすゞの出身地である長門市仙崎と生涯を締めくくった下関市をつなぐ山陰観光列車「みすゞ潮彩」や、この夏限定で、長門名物の焼き鳥を手にゆったりと美祢線沿線を旅する「やきとり列車」など、魅力的なローカル線で県内を周遊できる「やまぐち鉄道の旅キャンペーン」をはじめ、古地図を片手に県内各所を歩く「ディスカバー!長州ウォーク」など、山口県の魅力を十分に堪能していただけるイベントを実施しています。
 多くの皆様の御来県をお待ちしていますし、県民の皆様にも、この機会にふるさと山口を再発見していただきたいと思います。

 そして、こうした本県の観光交流や経済の活性化にとって追い風となるニュースがありました。
 去る6月8日に、「岩国錦帯橋空港」の開港目標日を今年12月13日とすることが国から示されました。地元の皆さんの熱い思いを受け、長年にわたり、私が先頭に立って、地元岩国市や関係の団体の皆さんとも協力して、紆余曲折がありながらも忍耐強く国に要望してまいりました。冒頭のみすゞの詩ではありませんが、ついに「納屋のひさし」にたどりついたという思いで、感慨もひとしおです。
 「岩国錦帯橋空港」の開港により、ビジネス、観光の両面での多くの県民の皆様のご利用はもとより、2つの空港を活用した新しい県内観光ツアーの提案や、首都圏とのアクセス向上が企業誘致や新たなビジネス展開などにもつながるものと期待しています。

 そしてもうひとつ、この夏を熱くしてくれるのが「ロンドンオリンピック」でしょう。昨年の「おいでませ!山口国体」の感動が覚めやらぬ中、本県ゆかりの選手では、陸上マラソンの中本健太郎(なかもとけんたろう)選手、レスリングの藤村義(ふじむらつとむ)選手、磯川孝生(いそかわたかお)選手、卓球の岸川聖也(きしかわせいや)選手、石川佳純(いしかわかすみ)選手、柔道の西山将士(にしやままさし)選手、上川大樹(かみかわだいき)選手、アーチェリーの石津優(いしづゆう)選手の出場がすでに決まっています。世界に羽ばたく「チームやまぐち」を県民の皆様とともに応援したいと思っています。

 そんな「熱い夏」がやってきますが、全国的に電力がひっ迫する予測を受けて、山口県では、「夏季の節電対策(ピークカットPMキャンペーン)」として、需要がピークとなります午後の電力使用を抑制するための取組を進めております。県民や事業者の皆様にも、省エネ・節電の御協力をよろしくお願いします。

 節電の取り組みとあわせて、今後は、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの導入を進めていくことが重要です。現在、国では、今後のエネルギー政策のあり方が検討されていますが、山口県では、去る6月19日に第1回の「再生可能エネルギー推進指針策定検討委員会」を開催し、これまで取り組んできた、全国トップレベルの太陽光・風力発電の導入や全国に先駆けた森林バイオマス資源や水素エネルギーの活用促進など、「エネルギーの地産・地消」をさらに進めるとともに、EV等の次世代自動車の導入なども含めて、具体的な数値目標の設定やそれを実現するための重点プロジェクトの検討に着手しました。
 私は、山口県が全国に誇れる再生可能エネルギー先進県となるよう、しっかりとした道筋をつけていきたいと思っています。