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産業保安・LPガスの正しい使い方!

ページ番号:0014220 更新日:2021年11月1日更新

LPガスは、私たちに親しみのある身近なエネルギーです。正しい使い方をすれば安全ですが、取扱いを誤ると事故を引き起こすおそれもあります。以下のことに注意して、正しく使いましょう。

Q1 LPガスの意味は?

  • 「Liquefied Petroleum Gas」の頭文字を採ったのがLPGで、液化石油ガスということです。
    家庭用はプロパンガスといいますが、プロパンガスもブタンガスもLPガスなのです。

LPガスのマーク

  • 国内においては原油の精製過程においても副生ガスとして生産され、そのほとんどが液化した状態で輸送されます。
    また、LPガスは容器の中では液体で、使うときは気体となり、その体積は約250倍にもなります。

Q2 LPガスが臭うのはなぜ?

  • LPガスは一般に毒性がなく、無色無臭です。家庭用ガスが臭うのは、ガスに玉ネギが腐ったような臭いを付けているためです。つまり、ガスに付けられた臭いに気づくことより、ガス漏れなどを感知することができるようになっています。

Q3 LPガスと都市ガスとはどう違うの?

  • ガスの生産過程はもとより成分が異なるため、ガスの性質も違ってきます。一般的な性質の違いとしては、LPガスは空気よりも重く、都市ガスは空気よりも軽いという性質がありますので、当然、LPガスのガス漏れ警報器は床面付近に設置してあります。

LPガスの性質(空気より重い)

Q4 LPガスの正しい使い方は?

  • 新しくガス器具を購入の際は、LPガス専用の器具であることを確認してください。(都市ガス用器具は使用できません)

製造会社の銘板

<製造会社の銘板>

  • 点火・消火は必ず目で確認するようにし、ガスの炎は必ず青い炎でご使用ください。赤っぽい炎は、不完全燃焼をしています。

ガスの完全燃焼
​<完全燃焼>

ガスの不完全燃焼
​<不完全燃焼>

  • 室内でガス器具を使うときは、換気扇を回したり、時々窓をあけて十分換気してください。

Q5 CO中毒に注意するには?

  • LPガス自体には毒性はありません。しかし、不完全燃焼を起こすとCO(一酸化炭素)が発生します。COはきわめて強い毒性をもっており、その物性は空気とほぼ同じ比重で、無色・無臭のためほとんどその存在に気がつきません。

不完全燃焼を起こすと一酸化炭素が発生

  • 煙突(排気筒)のある燃焼器具を室内でご使用の場合、アパート・マンション等の気密性の高い住宅では、大型湯沸器やふろがまを使いながら、換気扇を回さないでください。排気ガスが逆流して、CO中毒をおこすことがあります。

排気筒が室内にある風呂釜を使用しながら換気扇を回さない

  • 排気筒内に巣をつくってしまい、排気を妨げて不完全燃焼を起こすことがあります。排気筒が壊れていたり、物等で塞がれたりしていなかご確認ください。壊れている場合は、ただちに販売店にご連絡し、改善してください。

排気筒の状態を確認

  • 排気筒のない小型湯沸器は、こんろの3~4倍のガスを消費するので、たくさんの空気を必要とします。小型湯沸器を使われるときは、次のことに気をつけてください。
    • 換気扇を回す、窓を開けるなど、必ず換気をしながら使用してください。
    • 小型湯沸器から直接おふろへの給湯やシャワーとして使用しないでください。
    • 使用中に、たびたび火が消える・嫌な臭いがする・ススが付着しているなどの場合は、すぐに使うのをやめて、メーカー、販売店などに点検を依頼してください。

換気扇を回す小型給湯器

Q6 ガス器具の安全装置ってなあに?

マイコンメーター

ガスメータに内蔵されたマイコンと遮断弁の働きで、ガス漏れなどガスの流れに異常があるとガスを自動的に遮断します。

マイコンメータ

<便利な機能(マイコンメータSの場合)>

  • ガスが不自然に大量に流れると自動的にガスを遮断します。
  • ガス使用中に震度5相当以上の地震があると、自動的にガスを遮断します。
  • お風呂のつけ放しなど必要以上に使用時間が長い場合、自動的にガスを遮断します。
  • ガス漏れ警報器などの異常信号で、ガスを遮断することができます。
    (ガス漏れ警報器設置の場合)
  • 微少な漏れが30日以上流れ続けた場合、警告表示します。
  • ガス配管の圧力が低下したとき自動的にガスを遮断します。

立ち消え安全装置付きコンロ

煮こぼれや風で万一火が消えると、安全装置が働いて自動的にガスを止めます。

立ち消え安全装置

調理油過熱防止装置付きコンロ

天ぷら油の過熱を察知するとガスを止めます。

油過熱防止装置

不完全燃焼防止機能付き湯沸器

換気不足や器具の目詰まりなどで不完全燃焼が起きると、自動的にガスが止まるようになっています。

Q7 ガス漏れに気が付いたときは、どうしたらいいの?

  • ガス漏れに気付いたときは、ガスの元栓を閉め、窓を開け空気の入れ換えをしてください。

ガスの元栓を閉める

  • 着火爆発の恐れがありますので、換気扇等のスイッチには絶対に触れないでください。

ガス漏れの時は電気のスイッチに触らない

  • LPガス販売店に連絡し、点検を受けるまではガスを使用しないでください。

Q8 万一の災害のときはどうしたらいいの?

  • 火災時容器バルブを閉め、消防署員などに容器の位置を知らせ、後の処理を頼んでください。

ガスの元栓を閉める

<容器バルブの締め方>

  • 地震時火をすべて消し、ガス栓を閉めます。ゆれの大きかったときは容器バルブも閉めてください。

火を消す

  • 洪水時
    容器バルブを閉め、容器が倒れたり流されたりしないか、しっかり確かめてください。

Q9 ヒューズガス栓の正しい使い方を教えて!

  • ヒューズガス栓とは、台所などで、ガスコンロのホースをつなぐガス栓で、大量にガスが漏れるなど、異常が起きた場合に自動的にガスを停止させる「ヒューズ機構」という、安全機能が付いています。ホースを接続していない未使用ガス栓には、ゴミ侵入防止用のプラスチックキャップ(透明)が付いている場合があります。このプラスチックキャップが付いていると、誤って開栓してもガスが大量には漏れないため、ヒューズ機構が作動せず、ガスが漏れ続ける恐れがあり危険です。ガス栓を使用しない場合には、これを外して、バンド付のゴムキャップに変更してください。

未使用ガス栓にゴムキャップが付いています

  • 全国的に、消費者のガス器具の取扱いミスによる事故が発生しています。取扱には十分注意しましょう。
  • 独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)が公開している「製品事故から身を守るために<身・守りハンドブック2013>」にもLPガス事故を取り上げ、製品と安全につきあうためのノウハウが書いてあります。ご参考にしてください。

独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE) 身・守りハンドブック (別ウィンドウ) <外部リンク>