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令和2年 (2020年) 6月 3日
酸性雨について
県内における酸性雨等の実態を把握するため、昭和63年度から県環境保健センター(山口市)の1地点で継続的に酸性雨調査を行っています。
その結果は次のとおりです。pHが4台後半を示しており、ここ数年同様な傾向を示しています。
項目 年度 | H27 | H28 | H29 | H30 | R1 |
降水量(ml/年) | 1984 | 2372 | 1812 | 1527 | 2051 |
pH | 4.7 | 4.7 | 4.9 | 4.8 | 4.8 |
EC(μS/cm) | 19 | 18 | 16 | 17 | 14 |
注1)自動雨水採取装置により採取。
注2)ECは、電気伝導率であり、不純物の存在を認識する目安。
注3)pHとECは降水量で加重平均して求めている。
また、環境省の委託を受け、平成15年度から平成30年度の間、「越境大気汚染・酸性雨長期モニタリング計画」に基づく土壌、植生及び陸水(湖沼)のモニタリングを実施しました。
調査項目 | 調査地点 |
土壌・植生調査 | 霜降岳(宇部市)、十種ヶ峰(山口市) |
陸水(湖沼)調査 | 山の口ダム(萩市) (H25で終了) |
酸性雨対策について、詳しい資料を入手したい場合は、環境省ホームページ(http://www.env.go.jp/air/acidrain/index.html (別ウィンドウ) )を参考にしてください。
酸性雨は、化石燃料などの燃焼で生じる硫黄酸化物や窒素酸化物などの影響で生じると考えられるpHの低い雨のことをいい、通常pH(水素イオン濃度指数)5.6以下の雨のことを酸性雨と呼びます。欧米では、酸性雨によると考えられる湖沼の酸性化や森林の衰退が報告され、国境を越えた国際的な問題となっています。
わが国の調査結果では、欧米なみの酸性雨が観測されていますが、生態系への影響については明確な兆候はみられていません。しかし、酸性雨が今後も降り続けば、近い将来生態系への影響が現れることも考えられます。
酸性雨により森林が枯れたり、コンクリートや文化遺産が破壊されるのではないかと懸念されています。
酸性雨はココで測定しています!
山口県環境保健センター
中はどうなっているのかな?
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