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山口県内の主要な野生鳥獣(ニホンザル)

ページ番号:0022169 更新日:2016年10月28日更新

ニホンザル

 ニホンザルは日本の固有種で、本州・四国・九州・淡路島・小豆島・屋久島などに分布しています。
 本州中部以西には比較的広く分布していますが、中部以東では分布地がまばらになっています。

生態

 シイ・カシ・コナラなどの広葉樹林にすみ、数頭のオス成体を含む十数頭から数十頭の群れで遊動生活をする。遊動域は1平方キロメートル未満から25平方キロメートルに及ぶことがあります。ほかにハナレザルなどと呼ばれて単独で行動する個体(主としてオス)も見られます。雑食性で、果実・種子・葉・芽・昆虫その他の小動物を食べます。
 秋から冬にかけて交尾期があり、春から夏にかけて出産期を迎えます。メスは通常2年~3年に1度の割合で出産し、1頭の子を出産します。

被害と防除

 農林業被害としては野菜と果樹の被害が大きく、林産物の被害としてはシイタケの食害が報告されています。日の出から日没までの時間帯に活動し夜間は活動しないので、夜にサルが被害をおよぼすことはありません。
 被害防除方法としては、ネットタイプの電気柵・フェンスタイプの電気柵・ナイロン網柵等による侵入防止柵の設置のほか、人による猿の追い払いが有効です。

被害対策上のポイント

 猿が農作物に被害を及ぼすのは、農地を餌場として認識していることが原因です。農作物は自然のものに比べて栄養価が高く、集落周辺に集中分布していることから採食効率が高いので、猿が農作物を餌として認識すると被害が長く続くことになります。
 猿による被害をなくすためには、猿にとって農地が魅力ないものにする必要があります。農作物の徹底した被害防除に加えて、(1)放置された柿や栗などを猿の餌にしないよう収穫・処分する (2)収穫せずに放置されている農作物を収穫・処分するなど、猿の餌となる農作物を集落内からなくすことが大切です。
 猿が恐れるものは人間で、根気よく集落に近づく猿を追い払うことが一番効果的です。