ここから本文
平成30年 (2018年) 11月 2日
・県内にある多くの棚田は、農業生産の場であるとともに、洪水防止や小動物を育むなど様々な公益的機能を発揮してきました。
・棚田は、これまで先人の絶え間ない努力によって保全されてきましたが、近年の過疎化・高齢化の進行により荒廃が進み、その喪失が懸念されています。
・一方、こうした状況に危機感を感じて、棚田を次世代に引き継いでいこうと、県内においても、地域住民による棚田保全活動が始まっています。
・「やまぐちの棚田20選」はこうした背景を受け、棚田の紹介を通じて、県内各地で取り組まれている棚田保全活動を推進するとともに、棚田保全に向けた県民方々の理解と協力をいただく契機となることを願って行ったものです。
・候補地区は、山口県内にあり、次に示す項目を満たす棚田を対象としました。
・地形勾配が概ね20分の1以上の階段状の水田であり、美しい景観が保全されている地域であること。
・概ね1ha以上の団地を構成していること。
・営農(維持管理)が行われており、今後もその取り組みが継続して行われる見込みであること。
・地域特性を活かした主体的な保全活動に取り組んでいる地域又は予定している地域であること。(地域共同の営農活動や交流活動、環境保全活動など)
「やまぐちの棚田20選」は、
・棚田のある市町から候補地区の推薦(64地区)を受け、
・平成21年9月28日~10月18日の間、県民の皆様からのインターネット及びきらら物産展において投票を行い、
・「やまぐち棚田保全協議会」において、〔投票〕〔景観〕〔規模〕〔活動状況〕〔PRポイント〕〔アクセス条件〕の6つの視点を基にした1次選考、
・1次選考により絞り込んだ地区の現地調査(景観、活動状況等の目視調査)を経て、
・最終選考において、「景観の美しさ」とともに、今後の棚田保全活動の拡大と定着に向けて「活動組織がしっかりしている」地区を対象に、
さらに地域にとって親しまれるとともに、棚田の重要性について関心が高まり棚田保全活動の活性化に役立つことを願って、21地区を選定しました。
各選定地区の詳細については、下記の方法で閲覧できます。
・ ”「やまぐちの棚田20選」 選定地区を見る”ボタンを押してください。
・「選定地区一覧」に各市町別に一覧表示しておりますので、自由に選んでご覧ください。
選考委員は「やまぐち棚田保全協議会」の次の7名の方々に務めていただきました。
(順不動に記載)
深田 三夫(協議会会長) | 学識経験者 山口大学教授 |
石田 詔夫 | 市町関係代表 周南市産業観光部道の駅推進室室長 |
江村 和美 | 農業関係代表 山口県土地改良事業団体連合会 事務局長 |
中嶋 義継 | 農業関係代表 山口県農業協同組合中央会 参事 |
名和田 伴江 | 消費者代表 山口県地域消費者団体連絡協議会副会長 |
宮本 邦彦 | 報道代表 山口新聞取締役、本部副本部長 |
村岡 富士夫 | 保全活動代表 特定非営利活動法人 ゆや棚田景観保存会会長 |
棚田は、地域の方々によって造られたかけがえのない自然であるとともに、貴重な農業生産の場であります。
現地に立ち寄られた際には、地域の迷惑とならないよう、ご配慮をお願いします。