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萩市松本川でシロウオの産卵状況を調査します
1 目的
萩市内を流れる阿武川の支流・松本川の下流では、毎年3月頃にシロウオが産卵のために遡上します。この時期に行われる「シロウオ漁」は春の風物詩であり、シロウオは地域にとって大切な資源となっています。
シロウオ漁を行う「萩白魚(しろうお)組合」では、資源の維持・増大を図るため、毎年、漁場造成や産卵状況調査にも取り組んでおり、この一環として、県水産研究センターでは、組合からの要請を受け、昭和44年から協力して実施している産卵状況の調査を今年も行います。
2 調査概要
(1)調査日時:令和7年4月25日(金曜日) 午後1時から午後4時まで
(予備日:4月28日(月曜日) 同時刻)
(2)調査場所:萩市松本川下流域(中津江橋から萩橋までの区間)
(3)実施者:萩白魚組合、県水産研究センター
(4)調査内容:
調査定点の川底の小石をシャベルで採取し、小石に産み付けられた卵の数量を調べます。
3 問い合わせ先
県水産研究センター外海研究部 増殖加工グループ 担当:三好(みよし)・白木(しらき)
電話:0837-26-0711
【参考1:萩白魚組合ついて(組合長:山村(やまむら)信夫(のぶお))】
シロウオ漁を行う漁業者によって組織された任意団体。シロウオ資源の増大を図るため、漁場造成にも取り組んでいる。
【参考2:シロウオについて】
- シロウオは全長5cmほどの透明なハゼ科の魚類で、通常は海の沿岸域に生息します。
- 産卵期(3~4月頃)になると河川に遡上し、下流域の石に卵を産み付けます。
- 産卵後、メスは死にますが、オスは卵がふ化するまでの2~3週間、卵を保護してから死ぬと言われています。
【参考図表】漁獲量の推移 (PDF:154KB)