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「タマネギべと病」の発生が多く、注意が必要です(注意報第6号発令)
1 概要
山口県農林総合技術センター(山口県病害虫防除所)は、タマネギの重要病害である「タマネギべと病」の注意報を発令します。
2月下旬の巡回調査では、タマネギべと病の1a当たりの越年り病株の発生ほ場率が17.9%(平年6.8%)と平年に比べ高く、本病が大発生した平成28年度と同程度となっており、今後、本病の発生が拡大する恐れがあります。
このため、本病に対する防除が重要となる3月以降の防除の徹底を呼びかけます。
令和5年度農作物病害虫発生予察注意報第6号 (PDF:567KB)
2 情報提供方法
情報は山口県農林総合技術センター(山口県病害虫防除所)のホームページ(https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/122/22328.html)で提供しています。
<参考>
タマネギべと病とは
タマネギべと病は、「カビの一種」である卵菌類の Peronospora destructor(フェルノスポーラ デストラクター)によって引き起こされる、タマネギの重要病害です。
近年、本病が多発生傾向にあり、大発生した平成28年産タマネギでは、中晩生品種を中心に甚大な被害を受け、全国的に記録的な不作となりました。
越年り病株(えつねん りびょうかぶ)とは
前年の12月頃までに苗床やほ場で本病に感染(一次感染)し、2~3月頃に発病した株で、葉が下側に湾曲、退色して薄黄色となるのが特徴です。退色した葉表面部には、灰色~灰褐色のカビ(分生胞子)が形成されます。この分生胞子が次の伝染源となり、タマネギの葉に感染(二次感染)と発病を繰り返し、被害が拡大します。
タマネギべと病の越年罹病株 越年り病株の葉上に形成された分生胞子
タマネギべと病の二次感染株 二次感染株の病斑
お問い合わせ先
山口県農林総合技術センター農林業技術部 環境技術研究室(山口県病害虫防除所)
担当 吉原 茂昭(よしはら しげあき)
Tel:0835-28-1211(代表)
Mail:a172011@pref.yamaguchi.lg.jp