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三田尻湾における赤潮警報の発令について(令和6年度第1号)
1 現状
4月23日、防府市三田尻湾において、魚介類に対して有害なプランクトン(ヘテロシグマ アカシオ)が増殖し、赤潮警報密度である50,000個/mlを超える73,000個/mlの発生を確認したことから、同日、防府市及び関係漁協に「赤潮警報」を発令し、警戒を呼びかけました。
なお、現時点で漁業被害の情報はありません。
2 県の対応について
今後も、モニタリング調査等を通じた情報収集や調査結果の提供などにより、一層の警戒を続けるとともに、関係市及び漁協に対し、次の点について指導を行います。
・ 漁港内での蓄養は避け、活け〆出荷等の対策を講じること。
・ 養殖魚等については、より深い生け簀の活用、餌止めによる魚の安静状態維持、早期出荷などの対策を講じること。
3 今後の赤潮の見通し
気象条件等によっては、広い範囲で本種がさらに増殖することも考えられることから、今後の発生動向に十分留意する必要があります。
4 参考
○ 本種は、水深の浅い海域では上下動を繰り返し、日中は表層に、夜間は底層に濃密に滞留します。
○ 本種は、日中は光合成による過飽和酸素状態に、朝方は増殖・呼吸等による貧酸素状態にさせて、魚類をへい死させる有害プランクトンです。
○ 本種赤潮の主な発生時期は、5~7月(梅雨時期)と10月(秋雨時期)です。
○ 本年1回目の赤潮警報の発令です。